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JAXA(1) 航空宇宙技術研究センター

調布にある宇宙航空研究機構(JAXA)の航空宇宙技術研究センターへ行ってきました。

予定の時間より少し早く着きましたので、許可を得て展示場を見学をしていました。ほどなく、寺田博之博士が出てこられて、挨拶もそこそこに学生たちを集めて、説明をし始めました。

Jaxa1 寺田博士は、小型超音速実験機のまえで、この研究の目的、実験機の性能などを説明した後、2002年オーストラリアで実施した実験の失敗に触れて次のように語っていました。

「緻密な検討、周到な準備をしてたのだけれど、にもかかわらず、思いもよらないところで配線が数ヘルツの低周波で共振してショートをして失敗してしまった。ないほうが良いに決まっているけれど、このようなこともありうるのだということを知っておいてほしい。」

航空機構造の研究者として航空機事故の防止のために40年余り一線で研究をされてきた方が、これからを担うであろう若者に静かにしかし熱く語りかけておられました。学生たちも、いつになく真剣な表情で聞いていました。カメラを向けてこの光景、美しいと思いました。

寺田さんは、現役時代に世界の航空機事故に関するデータベースをまとめる仕事をしています。それをベースにしているのでしょう、現在「失敗知識データベース」で、航空機に関する部分のほとんどの執筆者です。余談ですが、「失敗知識データベース」の中にある航空機に関する記述で寺田さん以外の方が書いているものには、いい加減なものが多くあり注意が必要です。中には、失敗学の失敗といっても良いほどひどいものもあります。

寺田さんの著作について

寺田さんからは、「この施設でエンジニアの卵が見て学ぶには時間が短すぎる。」とお叱りを受けていました。実際に行ってみて、実感しました。すごいボリュームです。

学生たちは、それぞれに感動をしていました。実は私自身も、大変面白く、いくつか眼からうろこ、というところがありました。

これから何回か連載で見学記を書きます。施設の紹介ではなくて、私の勝手な観点から面白いと思ったことに絞って書きます。予定は、次の4項目。

*極超音速風洞

*超音速エンジン試験

*研究開発用飛行シミュレータ

*複合材技術開発

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コメント

宇宙開発で地球から自立すると福祉の老人問題も解決できるかもしれない なぜなら地球から自立することは宇宙生活技術が確立されることでそこで生きる人は始めから自給自足の生活になれているので年老いても何ら生活に支障はないのであって老後の不安など始めからないはずでそれが宇宙技術であるといえる 今火星移住を考えている人々がいるがそこまでの技術は老後の不安などあってはならない技術で あるなら不完全な技術といえるだろう 宇宙人類とはそういう優れた人々のことだから宇宙人類の未来はとても幸せな世界になれるかもしれない

投稿: 増田二三生 | 2007年12月29日 (土) 16時53分

増田二三生 さん ようこそ
う~ん、わたしにはにわかに理解しがたい論理ですが、宇宙に人類が進出して何が起きるのか、想像するだけでも楽しいですね。わたしに見届ける時間的猶予はあるのかな?

投稿: SUBAL | 2007年12月29日 (土) 20時46分

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