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2007年4月

ガルトン笛

久しぶりにShadeで絵を描きました。

ガルトンの笛(Galton's whistle)です。19世紀にFrancis Galtonは圧縮空気を使って超音波を出す笛を作り、動物の超音波に対する反応を観察しました。空気では30kHzまで、水素を使って80kHzまでの超音波を出したと、文献にあります。

Galtonwhistleedelmanncg 今回のCGでは、Edelmannによって改良されて、1900年に110kHzを記録したというものを再現してみました。

    

    

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2MHzの斜角探傷

このブログの話題は、あまり一般的ではないかもしれません。今日のは、特に狭いかもしれません。ほとんど自分自身の備忘録です。

溶接部を探傷するのには、横波を伝搬させる斜角探傷を使います。よく使うのは、5MHzで公称屈折角70度の探触子です。

Sv 2MHzの探触子(STB屈折角:69.0度 振動子寸法:10×10mm方形 振動子材料:ジルコンチタン酸鉛)を使うと妙なエコーが出てきます。その正体を確かめるために、標準試験片STB-A2にある直径2mm深さ2mmの穴を探触子側において、コーナーからのエコーが出ないように斜め45度方向から狙いました。

Sv2 100mmぐらいから探触子を近づけたときのエコー高さの軌跡が、右の図の青い線です。面白いなぁ。ジェットコースターのように上下しています。近距離音場のような音圧分布に見えます。

試験体の内部を伝搬した音ではなくて、表面を伝搬した漏洩表面波です。

公称屈折角70度2MHzの斜角探傷では、表面に反射元があればそれからのエコーが出てくる可能性があります。探傷すべき内部と範囲が重なる場合は、判断が難しいことになってしまいます。

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超音波リモコンはなぜ消えた(5)

超音波リモコンを最初に作ったのは、1956年米国ゼニスエレクトリック社のロバート・アドラーでした。

Spacecommand 彼のリモコンは、4本のアルミの棒を叩いて超音波を発生させるものです。アルミの棒の長さを微妙に変えて周波数の違いを出しているとのことです。「Zenith Space Command」というネーミングで売り出されています。

1960年代には、日本にも棒を叩く方式のリモコンがあったようです。電波によるリモコンも開発されましたが、電波では隣の家のテレビを操作してしまう可能性があり、普及しませんでした。

空気中を飛ぶ超音波は、壁を越えて隣に伝わることはまずありません。音響インピーダンスの差が大きいからです。指向性も直進性もあります。リモート信号の媒体としては、有望なものでした。

F363qpit 日本では、サンヨーが1971年超音波を使ったテレビリモコンを発売しました。

懐中電灯のような形をしています。これがいつまで売られていたのかはわかりません。誤作動が多かったことが、その後の経過から推測できます。根拠はないのですが、20kHz前後の超音波を使っていたのではないかと推測しています。

Sanyorimocon2_1 1975年サンヨーは「新ズバコン」と名をつけて、超音波式のリモコンで操作するテレビを発売しました。売れっ子のキャンディーズをCM使って大々的に売り出しています。

その年、このリモコンを製造して販売する会社(日本セラミック株式会社)が創立(1975年6月)されています。(日本セラミック株のHPによれば、「三洋電機㈱と共同開発したテレビ遠隔操作器具の量産開始」が同年11月これから見ても「新ズバコン」は並々ならぬ自信と展望をもって発売されたことが読み取れます。

1971年に発売された超音波リモコン「ズバコン」とは、大幅に違うものができたということでしょう。では、何が画期的だったのでしょうか。

可能性のひとつは圧電材料の採用です。40kHzの超音波を発することができます。

もうひとつの可能性は、信号のデジタル化。圧電材料を使うと高周波の超音波を発することができますが、周波数はひとつに決まってしまいます。そうすると音が出ている(ON)出ていない(OFF)で0と1を組み合わせて信号を作るという発想につながりそうです。多分1971年のものに比べると、誤動作はずいぶん少なくなったのだろうと思います。(1971年のものは、特定の周波数の音を受信したらそれに対応する動作をした?)

その当時(1975年)のキャンディーズのヒット曲は「年下の男の子」、「LOVE 投げキッス~♪」と軽快に歌われています。座ったままでテレビに触れずにチャンネルが変えられる。まぁ、投げキッスですね。売れたようです。キャンディーズもこれ以降超売れっ子になっていきます。

それでも、誤動作がなくなったわけではなかった。

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うれしいメール「つまようじブリッジ」

うれしいメールがまた届きました。

岡山県にある落合中学で「つまようじブリッジ」に挑戦した湯浅君からです。同君の承諾をもらいましたので、以下その内容を公開します。

その前に、

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超音波リモコンはなぜ消えた(4)

赤外線リモコンでは、周囲の赤外線によって誤作動をしない仕掛けがしてありました。

超音波を使ったリモコンでも同様のことができたはずです。超音波発生の仕組みは、たいていの場合圧電材料に電圧をかけて振動させます。PZT(ジルコンチタン酸鉛)というファイセラミックスです。電圧をかけるとブルンと振動する。ですから、超音波の発信というのはコイルと磁石を使ったスピーカーのようにいろいろな周波数が出せるわけではありません。

Piezo 言ってみれば電圧で叩く太鼓のようなものです。左の写真は、上が振動子をつけていないときの波形、振動子を叩く電圧を表していおり、下は振動子をつけて振動子が振るえている波形です。

およそ10波程度が出ています。すべてがこうなるわけではありませんが、おおよそこんな様子でしょう。

空気中で20kHzですと、10波でおよそ170mm、時間にすると500μ秒程度です。これですと600μ秒と1200μ秒の間隔で0と1を信号として送受信するには厳しいかもしれません。

空気中の超音波としてよく使われる40kHzの超音波では10波でも250μ秒です。

この辺の実務はまったく知りませんが、不可能ではないような気がしますが、いかがでしょう。

もちろん0と1をあらわすインターバルをもう少し長くとることも可能でしょう。

私にある推測が生まれました。

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超音波リモコンはなぜ消えた(3)

超音波リモコンがTV本体とどのような通信を行っていたのかはわかりません。

現在の赤外線リモコンのにおける通信は、たとえばこちらのページに解説がされています。この分野はまったくの門外漢、素人の私が私流に読み解くと・・・・。次のようになっているようです。

(1)ドアをノック(ちょっとちょっとリモコンの赤外線デェ~す)

(2)名を名乗る(東芝のTVリモコンでおま)

(3)命令送信合図(ほな、ご主人様の命令を送り待っせ、よろしいか?)

(4)命令送信(ボリューム上げておくんなはれ)

(5)終了宣言(以上だす)

Led 命令部は、0と1を赤外線が発信されないインターバル時間の違いで送っています。

(1)(2)(3)というプロセスがあってはじめてデータ部の命令を受け取るようになっています。

これですと、赤外線を出すものが近くにあっても、それのよって誤作動することは、ほとんどなくなります。うまくできています。

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何が読まれているか

サイドに、「人気記事ランキング」を入れてみました。このブログで過去30日間で読まれた記事のランキングです。

Wiiリモコンとシャルピー衝撃試験」が1位です。2位の「黄金比 調べること」は昨年5月に書いた記事ですが、おそらくこのブログの中で1番読まれている記事でしょう。

意外なのはトロコイドポンプのアニメです。珍しいからでしょうか。

フリーソフトとして公開している中では、「WiiAcc」Ver.1.0を公開と、これも意外ですが応力拡大係数と破壊靱性値を理解するソフトがはいっています。

話題としては、黄金比、ニンテンドーWii、破壊力学、超音波というところでしょうか。

力を入れた書いたものが読まれているわけではなく、さっと書いたものが読まれている、まぁそんなものなのでしょう。書きたいことを日々書いているわけですが、何が読まれているのかも私自身参考になります。

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超音波リモコンはなぜ消えた(2)

サンヨーが発売した超音波リモコンつきテレビ「ズバコン」、1971年から1978年ぐらいまでは販売していたようです。(1975年からという情報もあります)

Sanyorimocon2 身の回りにある音が鳴ることによって誤作動をしたようです。たとえばこちら

音には倍音が含まれることから、聞くことのできる音の中にも超音波が含まれることがあります。

でも、現在広く使われている赤外線を使ったリモコンでも、赤外線も回りにたくさんありますので、同じことが起きてもおかしくありません。

Wiiのリモコンは、リモコン自体が「センサーバー」から発せられる赤外線を受けますが、ろうそくの光でも代用できるという話もあります。太陽光や電灯、熱源があれば赤外線も出ています。

超音波による通信では、誤作動を防ぐ処置が難しいのか、あるいは技術的にかコスト的にか赤外線方式に勝てないということでしょう。

サンヨーのズバコンがTVとリモコンの間で、どのような通信を行っていたのかは、よくわかりません。

Tvrimocon1jpg 現在の赤外線方式のリモコンでは赤外線を発するLEDを点滅して通信しています。デジタルカメラのモニターで見ると赤外線とその点滅が確認できる場合があります。

赤外線リモコンの点滅がどの程度の間隔で行われ、それが意味するものは、こちらこちらに詳しく書かれています。いくつかの方式がありそうですが、

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超音波リモコンはなぜ消えた(1)

テレビのスイッチのオンオフやチャンネルの切り替えは、リモコンで行うのが常識になっています。

Tvrimocon チャンネルを回す、という言い方もそろそろ死語になるのかもしれません。かつてはガチャガチャとまわしていました。

Sanyorimocon 線のないリモコンは、サンヨーが最初に売り出しました。このときリモコンとTVの間に飛んでいたのは超音波でした。こちらに、そのときのコマーシャルがYOU TUBEにアップされていました。貴重な映像です。

キャンデーズが元気いっぱいです。143000円、高価なテレビですね。

この超音波を使ったリモコン、1年足らずで姿を消してしまいました。現在は、赤外線を使っているリモコンがほとんどです。

(注:その後の調べで、日本では超音波式テレビリモコンは、1971年に登場して1978年ごろまでは販売されていたことがわかりました。シリーズ第5回を参照

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投票所入り口に喫煙コーナーという常識

統一地方選挙がありました。

20070421_1 私が居住する苫小牧市の某投票所入り口の写真です。通り道にわざわざ喫煙所を設けています。

この投票所では、以前投票所入場用紙をチェックする人がくわえタバコで仕事をしていました。そのときも注意しました。さすがに今はそれはありません。

でも、妊婦も喘息の人も来ることを考えなければならない投票所のしかも必ず通らなければならない場所になぜ喫煙所を設けなければならないのでしょう。

「冷静な投票するにはまず一服してから」と呼びかけているわけでもあるますまい。前回の統一地方選挙のときに係りの人にきわめて冷静に「抗議」をしましたが、驚いたことに完全無視。シカトですよ。次回改善していなかったら写真を撮るぞ、と決意したわけです。このときはのどの調子も悪く咳き込んでしまいました。

でも、あんまりいえないんですよね。実はわたし・・

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野菜売り場の超音波

今日は意外なところに、超音波の未来が・・・というお話。

Mist スーパーの野菜売り場に行きますと、細かな霧が流れていることがあります。霧なのだけれどべたべた手にまつわりつく感じはしません。細かいのですね。

野菜の乾燥を防ぎ鮮度を保つ目的で流されています。

Mist2 この霧、超音波で作っています。棚の上を見るとコントローラーがあります。水を超音波領域で振動させてキャピラリー波を起こさせて発生します。

キャピラリー波、毛細表面波といって液体の表面張力を復元力として使う波です。界面を変化させますので、計測とは違った新たな超音波の可能性が期待されています。執筆中の本に書きたいと思っています。

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超音波ビームソフトの検証

超音波のビームを表示するソフトについて、ケンブリッジ大学の先生と学生さんには評価してもらえたようです。

本来波動方程式から説き起こすところを、単純化した「ホイヘンスの原理」と「重ね合わせの理」だけでシンプルな計算をしています。ビーム形状をインタラクティブに学ぶことを目的にして、表示スピードを30秒以内にするのが開発上の目標でした。こんなのでよいのかと思いましたが、よくわかるし使えるということのようです。

Utbeam ビームの形状は,、振動子の直径(D)/波長(λ)で決まります。同じ条件でシュリーレン法で撮影された超音波ビームの写真と、「Ultrasonic Beam」で描画した写真を、検証例として送りました。多分先方は、そうした写真は持っているものと想像します。

学生さんの研究に役立ててもらえそうです。ソフトへのリクエストも来ています。この間実は悩んでいたところなのです。やれるかどうか自信はありませんが、まぁチャレンジしてみます。

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WWWの世界

WEBやブログって、これも世の中で、楽しいこともあれば怖いこともあります。

でもコミュニケーションの幅は、やりようによって大きく広がることを実感します。

たとえば、私はいくつかのソフトウエアをフリーソフトとして公開しています。ほとんどが自分が楽しむため、あるいは面白いと思った題材です。まぁ、自分で言うのも変ですが、かなりマニアックです。仕事場や居住区での人間関係では、ほとんど理解してもらえる人には出会えないかもしれません。

たとえば対数螺旋を調べるソフト「Spiral」。これを使ってこんな楽しみ方をしてくれる方がいます。作者冥利に尽きます。

Ultrasonic_beam 数日前に、超音波ビームを表示するソフト「Ultrasonic Beam」についての問い合わせが、英国Cambridge大学の研究者、という方からありました。

どのように評価して使っているのかはともかくとしても、地球をぐるっと回ってケンブリッジ大学のキャンパスで、私の作ったソフトを走らせて関心を寄せている方がいる、それだけで不思議な感覚、まぁやはり素直に嬉しいです。

WWWの世界で公開するというのは、こういうことも起こりうるのだということですね。

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誕生日と発明の日

誕生日でした。

4月18日は、発明の日です。子供のころから「自分はエジソンの誕生日と同じなのだ」と信じていました。数年前に違うということがわかりました。えええっ!うそでしょ。発明の日の制定理由はこちら。いつどうしてそう考えるようになったのだろう。遠い記憶をたどりましたが、わかりません。思い込みは恐ろしいものです。

職場に娘からのメールが入りました。

Happy Birthday!!
!!!!!!!!!!!!!!
何時頃に帰れるの??
8:00過ぎるなら、先に食べてるよ。

Birthday いつも遅い私への催促でした。ならば、早く帰らねば。ささやかなお祝いをしてもらいました。家族からの誕生日プレゼントは1GBのメモリーカード。写真をたくさん撮ってということでしょう。

HONDAの営業マンがきて、カードを置いていきました。そうです愛車はH社です。営業マンって大変ですね。

niftyから・・・

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なごり雪

土日に雪が降りました。

Ssnow 現場に出でていたころ、いつも4月13日ごろ最後に積もる雪が降っていました。でも、今回は多いかもしれません。これが解けると、北海道にも遅い春がやってきます。

「雪印」が不祥事で幕を降ろした後、大阪の資本が「雪印食品」を買い取って「春雪***」という名前をつけました。雪印ファンとしては残念でした。

Ssnow2 私は、雪国を知らない人の発想だな、と思いました。春の雪は、水っぽくて重くて、厄介者です。泥んこになって汚いです。何よりも、消え去ることが時間の問題になっている雪です。春を待つ人の視線は、雪ではなくて雪の下に顔をのぞかせている小さな芽に注がれます。偏見かな?

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ヘンミの計算尺

ヘンミの計算尺(一般計算用)はすでに製造していません。

Henmi_slid_rule 作る技術・技能も途絶えかけているようです。そうなるとほしいなぁ、でもなかなかないなぁ、とブログの記事を書いていたら、私の「書斎」に洗濯物を干しにきたつれあい殿が、「計算尺を探しているの?私持っているよ」、これぞ灯台下暗し。じゃぁ、と探しましたが、奥深くしまいこんでいるらしく出てきません。

Henmi しかし義父は必ず持っているからと実家に電話をしてくれました。そういえば、義父は工業高校出の技師でした。

もらってきましたよ。ヘンミの計算尺。私が中学と高校のときに少し習ったときに使ったものより、ずいぶん大きい印象です。

スライドさせたときの、わずかな抵抗感がたまりません。

説明書は昭和26年印刷。

イヤー、なんだかうれしい。

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「常用対数盤」

271828さんのブログで、円形の計算尺から、対数円盤の話題が取り上げられていました。

Common_logarithm そこで紹介されていた森毅著『指数・対数のはなし―異世界数学への旅案内』(東京図書)に掲載されている挿絵の対数円盤が面白いと思ったので、プログラムで組んでみました。

私の時代は、高校の数学の教科書の最後には、三角関数表と対数表がついていました。今は、電卓を叩くと即座に答えが出てきます。

数値だけが出てくるデジタル時計では、時間感覚が沸きにくく、針表示の時計が復活してきています。

対数・指数や三角関数は「イメージ」による直感的な理解が必要ではないかと思います。さて、このソフトウエアは、そのためのツールになりうるでしょうか。

ちょっと煮詰まっていましたので、息抜きで作ってみました。

「Logarithm.zip」をダウンロード(version 1.0.5)

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対数螺旋を調べるソフトウエア

オウムガイやアンモナイトそれに巻貝の巻き方は、対数螺旋になっています。

本日は、三角形の比例(相似三角形)を使うと、対数螺旋の性質が調べられます、というお話です。

対数螺旋になっていれば、その次の成長が現在の大きさに比例しているはずです。利子に利子がつく複利の借金のように増えていくのです。(複利: 元利合計=元金 x(1 + 利率)の n 乗)グラフでのイメージはこちら

その性質を利用して、対数螺旋の性質を調べるソフトウエアが「Spiral」です。

「Spiral」で対数螺旋を調べる仕組みを説明します。

ソフトを起動したら、対数螺旋になっていると思われるものの写真を取り込みます。今回は「ダ・ヴィンチ・コード」で取り上げられていたオウムガイです。

Spiral螺旋の中心と、中心から水平に線を引いて螺旋とぶつかる点と、そこから30度回転した線と螺旋とがぶつかる点の3点を結ぶ三角形を描きます。

最初の線分の長さと、30度回転した線分の長さの比で、中心角30度の三角形を描きます。画面左に、基本となる三角形の形と、2つの線分の比が表示されます。

この三角形をその比で30度回転しながら、を次々描いていきます。最初は写真のオウムガイの螺旋とずれますが、最初の線分の長さと比を調整して、写真の螺旋に合うようにします。このオウムガイでは、その比は1.093です。

このようにすると、調べようとする螺旋が対数螺旋になっているかどうかがわかります。さらに、その性質を調べるには・・・。

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日テレ番組の安易 「エコーの開発」物語

日本テレビ系列の「未来創造堂」で、胎児の超音波診断装置「エコー」の開発物語をやっていました。

悪い予感が当たりました。技術の開発物語を取り上げるのに、何が問題であったのかについての「うそ」はすべてを台無しにします。

振動子から発せられる超音波の反射波(エコー)を、横軸(時間経過)と縦軸(音圧)として波形表示させる「Aスコープ」から、人体の内部が直感的にわかる断面画像を得ることが、はじめてこのとき行われたかのようなストーリーになっています。しかし、超音波による人体の断面画像を得る装置は、1954年にアメリカのJ・ワイルドが開発に成功しています。ワイルドは15MHzを使っていたため、減衰が大きく表層部しかか見えないものでした。

1950年には、現在も使われている5MHzの周波数で、和賀井らが超音波断面画像が得られる装置を作っています。(事前の研究はこちらに少し書いています。)

以前にも書きましたが、和賀井たちがなぜ5MHzだったかというと、和賀井の友人が石川島造船にいて、その協力を得て鋼の溶接部を探傷する装置を使って研究をしていたからでした。(偶然の妙)

Aloka この物語は、1962年から65年にかけての話です。和賀井はこの物語の主人公竹内と同じ順天堂大学ですし、装置を開発したのは現在のアロカ(株)ですから、このアイデアは明らかに既知だったのです。

胎児診断には、羊水中に浮かぶ胎児から得られる超音波信号が単純ではなかったところに難しさがあったはずです。音速が変化するところで直進せずに屈折して曲がることや、音響インピーダンスが大きく変わらないことから境界からのエコーが小さい、といった点です。竹内久彌と重山貞夫らは、超音波を胎児診断に適用するというアイデアの元に、その困難を解決して、現在普通に行われる胎児の超音波診断につながる礎を築いたのです。

開発者に対する敬意は、その人が解決した課題そのものを想起することが出発点だと思うのです。

すごそうに見せる(番組制作者が描いたストーリーの)ために、先人の業績までその人にあるように描くのは、私は失礼だと思います。

私は、マスコミのこのような安直な「科学技術」に対するかかわりを、「ニセ科学」より以上に腹立たしく思います。担当した制作者は取材をしたのだから、知らないはずがないのです。

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ジェットエンジン開発のはじまり

IHI田無工場が50年の歴史を閉じて、相馬に移転したことを先日書きました。「土光の愚挙」といわれながら、田無の工業用地を土光氏が確保したのは、空気がきれいだったことが大きな要因だったとのことです。土光敏夫氏は、ガスタービンの技術者でした。土光氏には、まだ間に合うとの判断があったものと思われます。

昭和20年(1945年)8月7日に、ジェットエンジン「ネ-20」の開発に成功して、橘花に搭載されて初飛行に成功しているにもかかわらず、敗戦とその後の占領政策によって航空にかかわることが禁止されて、ジェットエンジン開発が頓挫せざる終えなかった悔しさと、技術技能の継承がまだ可能である、と・・・。

Kisarazu  橘花が初飛行に成功した木更津の飛行場は、現在羽田空港への進入路の直下にあります。私は、北海道から上京する際は、左側の窓席を取って、みていきます。

1252004910nakajima_kikka_fig2_crew おそらく初飛行成功の日の写真。開発にかかわった人たちでしょう。

Ne209 ネ-20の3DCG、後方からのショットです。

     

     

                                 

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象嵌

ここ何回か、意図したわけでないのですが、「消えてゆくもの」について取り上げていました。「自然の中の黄金比」説以外は残しておきたいものです。

後世に残るかも知れないものとして、陶芸作品があります。陶芸をやる人の中には、「自分の死後も何百年も作品が残る」ことに意義を見出している方もいます。私は、そのような感覚は持ち合わせていません。残そうという気はないのです。(泥んこ遊びと火遊びが好きなだけのような気がします)

Kabinn 私のつれあい殿の作品です。つれあい殿は、象嵌が好きでいくつかの作品があります。これは、花瓶の造形としては、まぁこんなものですが、象嵌と結晶釉の雰囲気がいい味を出していると思います。

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50年の歴史に幕 IHI田無工場

IHIの方からメールが来て、同社田無工場が3月20日ちょうど50年の歴史に幕を降ろしたとのことです。予定より少し早まっているようです。

Ihitanashi 「昭和32年(1957年)1月、石川島は東京田無に工場用地を取得した。この場所は、戦前、中島飛行機の下請け・豊和産業があったところで、戦時中は主に中島飛行機のキャブレターや高圧オイルポンプといった補機類を生産していた。昭和30年(1955年)6月から、この敷地の片隅にあった豊和産業の元宿舎に、財政にゆとりのないNJE(日本ジェットエンジン株式会社)が間借りしていたところでもある。」(前間孝則著「ジェットエンジンに取り憑かれた男 下」講談社より)

土光の愚挙」といわれたこの田無工場の開設から、ジェットエンジンメーカーとしてのIHIが始まりました。

J47tb4  そのころエンジンがJ47です。

Ihitanasiti 田無工場の方からいただいたチタニウム合金の杯です。

以前にも書きましたが、田無工場でリタイヤする現場の方に仲間たちが送る慣わしがあったと聞きました。

田無工場の役割は、新設された福島県にある相馬工場に引き継がれます。

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計算尺(Slide rule)

このブログによくコメントを寄せてくれる271828さんのブログで、教師用の計算尺の話題が取り上げられていました。

私が現場に出始めたころは、電卓が普及し始めて、計算尺を持っている人もいましたが、どんどん少なくなっていました。胸か腕のポケットに計算尺をさしているのがなんともかっこ良くて、持ちたいと思いながら、当時極貧でもてませんでした。

Slide_rule_1 ヘンミでももう特殊用途のものしか作っておらず、一般エンジニア向けは手に入らないようです。でも円形の計算尺なら売っていることを教えてもらいました。

早速購入しました。これ面白い。でも、使い方を勉強をして、手と頭をなじませる必要がありそうです。中学か高校でちょっと習ったきりです。

以前にバーチャルノギスを作ったときに、バーチャル計算尺を作ってみようと、試みたことがありますが、現物が無くてあきらめました。

Slide_rule2 今回探してみたら、フリーソフトですごいのがありました。解説も丁寧です。これで遊んでみようと思います。

                                         

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書籍が市場から消えていくとき

田舎暮らしをあまり不便だと思ったことはありませんが、たまに都会に行くと「本屋」の規模はかなわないな、と感じます。

最近はNETで本が買えるので、便利になったなぁ、とよく利用しています。

Binran超音波便覧」を手許に置くべきだと考えて、購入することにしました。Amazonで検索したら、新品とともに約6000円安い2件のUSED本がありました。この間少々出費がかさんでいるので、それにすることにしました。オーダーをかけると、程なくクレジットカードで代金を引き落とした、との連絡。届くのを待っていたら、次の日に「品切れなので代金を返します」とのメールが来ました。27840円がバツ1で出戻りです。

すぐに、もう1件のほうにオーダーをかけました。程なくクレジットカードで代金を引き落とした、との連絡。また、次の日に「品切れなので代金を返します」とのメールが来ました。おいおい、バツ2かよ。

しょうがないので、33600円の新品をオーダー。オーダーしてからよくみると、2~3週間後に発送予定になっています。なんだか悪い予感がしました。昨年11月に「2~3週間後に発送予定」が結局2ヶ月待たされて「品切れ」との連絡が来たことがありました。また「品切れ」では、「ぶち切れ」てしまいそうなので、ほかを調べました。

出版元の丸善のサイトでは、「品切れ」になっています。Amazonは2週間後に「品切れ」の連絡が来るパターンだと推測しました。

あちこち探しても在庫あり、の雰囲気がありません。やっとジュンク堂池袋店に1冊在庫があることがわかり、そちらに発注して、Amazonをキャンセルしました。ジュンク堂のシステムがバグっていて、間の抜けたメールが何通かきましたが、対応に当たった担当者はまぁ好感がもてる人でした。で、本が今日届きました。

平成11年8月出版の初版初刷りものです。何部印刷したのかは知りませんが、8年弱たって、やっと品切れなのですね。2刷目はあるのでしょうか。なにか、滑り込みセーフだったような気がします。

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黄金比発見器

Golden1  黄金比って面白いな、と思っていたころ考えて作った「黄金比発見尺(スライダー)」です。

Grdet_1 街に出て、これぞと思う縦横比があったらこれをかざしてみると、1対1.6に近いか否かがすぐわかる、というものです。

Golden81 透明シートに縦横比が黄金比になる長方形を何個も描いたものをかざしたほうが早いような気もしますが、少しメカニカルなものを作りたかったのです。

Golden5 説明文章を作って「学研」に送ったのですが、何の反応もありませんでした。啓林館にしとけばよかったかな?

本日は没ネタででした。

   

   

   

                                        

  

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消えた「自然の中の黄金比」

久しぶりに「オウムガイ 黄金比」で検索をすると、オウムガイの中に黄金比があるとするページがほとんど見られなくなりました。

Oumg 4年前に、「オウムガイに黄金比?」を公開したときには、ネット上でも本やTV番組でも、あたかも既定の事実であるかのように「自然の中の黄金比」の例証として流布されていました。

中学や高校の数学の教科書に「黄金比」が取り上げられて、大きなオウムガイの写真が掲載されていました。

Kerinnkan 中学3年になった息子の数学の教科書を見ました。啓林館の「楽しさ広がる数学3」です。黄金比の項目がありますが、「黄金比を見つけよう」と例示されているのはカードとジュースカンです。「パルテノン神殿」「ミロのヴィーナス」の写真を含めても、すべて「人工物」です。へー、見事に・・・

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春 ダヴィンチ展

今日(厳密には昨日)日中は晴れ渡りさわやかでしたが、気温は低く、帰宅するときには車の窓ガラスは氷が張り付いていました。

東京は、桜が満開のようですね。KADOTAさんのブログには、上野公園の満開の桜の写真が掲載されています。レオナルド・ダ・ヴィンチ展に行ったときの写真のようです。

Ueno 私がレオナルド・ダ・ヴィンチ展に行ったのは初日の3月20日でした。

Cbそのとき上野公園の桜はちらほら咲き始めていたところでした。

後で知りましたが、40年間会っていない従兄弟とすれ違っていたようです。

レオナルド・ダ・ヴィンチ展は面白かったですね。強行軍だったけれど行ってよかったです。

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超音波技術の最前線

私のところで行っている技術教育では、基本をしっかり大切にすることを心がけています。基本というのは、最新技術からは少し遅れたところになります。しかし、日々進展する最新技術も教えておく必要もあります。

そこは人脈で企業の協力をいただきます。本日、フェイズド・アレイ超音波探傷とTOFD(Time Of Flight Diffraction )の講義とデモンストレーションをクラウトクレーマー・ジャパン社に行ってもらいます。昨夕段取りをして、夜懇親と打ち合わせをしてきました。

Pa2 フェイズド・アレイです。医療分野で行われていることと原理的には同じです。医療分野に比べると探傷分野へのフェイズド・アレイの適用は少し遅れています。相手が硬いことと、のモード変換がおきるところが大きな違いです。しかし、コンピュータ技術の急速な進歩に伴って、探傷の様相も大きく変化していくでしょう。

Pa この装置でも、基本表示(Aスコープ)が同時に表示されています。画像処理された結果だけでなく、ソースとなる波形から判断することが求められます。

講師は颯爽として美しいM女史です。普段の授業とは、一味違ったものになるでしょう。

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Googleで定義を検索

もうよく知られていることなのかもしれませんが、Googleで言葉の定義を検索できることを知りました。

たとえば、「define:turbofan」と検索枠に入力をして検索をかけると、Web上にある定義を示してくれます。日本語には、まだ対応し切れていないようです。

Ulttrasonic_beam_in_water 早速「超音波」の定義を調べてみましょう。

「define:ultrasonic」で検索をかけると、このようになります。クリック

「A sound frequency that's too high for humans to hear」とか

「Referring to sound waves with frequencies higher than those at the upper limit of unimpaired human hearing, usually between 16 and 20 KHz.」

が出てきます。「聞くことを目的としない音」という定義は出てきません。ドイツにいる超音波の専門家に間接的に聞いてもらったところでも、そんな定義は聞いたことが無い、とのことでした。ちなみにドイツでは、可聴音の限界周波数は16kHzだそうです。

ところが日本では、特に今世紀になって出版されている「超音波」本に「聞くことを目的としない音」という定義が多くなってきています。そのような定義をしていない本のほうが少なくなってきています。少し驚いています。

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超音波ビームを表示するソフト

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