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5月は事故関連

先月から、このブログの記事の中で多く読まれたものランキングを左下に入れてあります。

5月は、5日に起きたエキスポランド事故関連の記事を多く書きました。ランキングも8/10がこの事故関連です。いつものブログの書き方とは、姿勢を変えて書いています。多くの方に読んでいただけているようです。

Jiko_1 右の写真は、事故直後の報道写真(この写真の掲載ページはすでに削除されています)。脱線して横の防護策に激突した現場のすぐ下の様子のように見えます。車輪ユニットから折れた軸がのぞいているのが確認できます。

                                            

Expo4こちらは車両ユニットと思われるところの拡大です。 このユニットを見るとどこが破断したかは一目瞭然であるにもかかわらず、エキスポランドの担当者は間違った発表をして、報道も検証せずに間違ったまま数日間流されます。

Expo2imagec3 私が作ったCGと見比べてみてください。

報道では、この軸の破面が金属疲労の特徴を示していたということです。疲労破面は未だに公開されていません。このような事故原因の解明には、現場と現物をよく確認することが出発点です。現場と現物の確認はちゃんとやられているのでしょうか。

なぜここなのか、この解明が必要ですといい続けています。原因の公開があってはじめて有効な点検と対策が可能です。それ抜きの点検と対策は、的外れになっている可能性があるのです。

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コメント

事故原因を徹底的に解明することが必要であるとのご意見に、全く賛成です。しかも、事故状況は広く公表して、専門家の意見を求めることが必要なことは、歴史が教えています。
 1952年に大戦後初の旅客機として就航した英国のジェット機、コメット号は就航一年後にインドで離陸直後墜落事故を起こし、ついで翌年にローマ沖の地中海上空において離陸直後20分で最高高度に達した爆発墜落する事故が発生した。英国政府は地中海沖からこの期待を引き上げ調査が開始された。その結果、客室の窓のコーナーからの疲労破壊であることが判明した。
しかも、就航していたコメット機を使用して、プール内で機体に飛行荷重に等しい水圧を繰返し負荷したところ1830回で客室が破壊した。エルバ島沖の事故は1290回、ナポリ沖の事故は900回の飛行回数後に発生したものであった。実物試験は、実際の破壊を再現することとなった。
この実験結果は、塑性域までの繰返し応力を受ける場合の寿命を推定するManson-Coffinの式につながった。この式は、人類が始めて疲労寿命を計算できるようになった、画期的なものであった。
 2000年10月に起きた英国高速鉄道の脱線事故はレールの金属疲労によるもので、レールは300個以上の破片となって飛散した。英国の技術者はこの破片回収し、城壁を石で組み立てるように元のレール形状に復元して、疲労き裂の発生や進展状況を解明した。それ以後、レールの接触疲労と言われる特殊な金属疲労の解明が大幅に進歩した。
このような事例は数多くありますが、我が国ではすべて専門家の目から隠して、最後は複合脱線という名前でお仕舞いとするのでしょうか。

投稿: K.Hirakawa | 2007年6月 2日 (土) 10時12分

K.Hirakawa さん こんばんは
貴重なコメントありがとうございます。
航空機の事故とその後の調査・研究・対策に関することをかじった程度に学んだだけですが、そこから見ると、日本における事故後の対処はいかにも奇異に見えてきます。
ご指摘のコメット機の事故では、時の英国首相チャーチルは「大英銀行の金庫が空になっても徹底した調査を行え!」と号令を発したと聞いています。
その結果わかったことは、その後の航空安全に生かされています。実物での低サイクル疲労試験は航空機開発の際必ず実施されていますし、コメット機事故以降に広範に採用されたフェイルセーフ構造によって航空機事故は、運航数の急速な伸びにもかかわらず、大幅に減少しています。
コメット機の関連では、私は20年近く経ってから明らかになった、疲労試験中での過大荷重による耐圧試験が結果として疲労寿命を延ばし、疲労寿命の過大評価につながったという話が面白いといいますか疲労とは何かについて目からうろこの勉強になりました。
ひとつの事故から、安全に寄与する知見を導き出すための、執拗とも言うべき執念に敬意を払わざるを得ません。
日本での事故際、科学評論家という人が出てきて、「複雑な要因が絡み合って」とか「巨大システムによる云々」とかの言葉が出てくると「またかよ!」と苛々してきます。何もわからなかったとはっきり言えよ、と思います。
今回の事故に関して言えば、多くの報道がなされているにもかかわらず、肝心なところは「金属疲労」の一言で片付けられ、それ以上何も進んでいない状況が「危ない」と思うのです。しつこく取り上げているゆえんです。

投稿: SUBAL | 2007年6月 2日 (土) 21時38分

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