« 薔薇と蛾 | トップページ | 胃痛 »

牛肉を超音波で判定

牛肉の質を超音波で判定するという記事がこちらのサイトで紹介されています。こちらのブログで紹介されていて知りました。

生体の中で超音波は、透過・反射・屈折の挙動をします。反射と透過は、音響インピーダンスに影響されます。音響インピーダンスは、音を伝える物質の音速と密度の積です。

Pig 音響インピーダンスの差が大きいほど反射しやすくなり、小さいほど透過しやすくなります。

左は、「超音波便覧」(丸善)に掲載されていた、豚の肝臓・脂肪のの割合と音速の関係です。このようなデーターの蓄積は進んでいるようです。

Jing 生体の音速は水の音速に近く、組織によって微妙に異なります。映像に映っていたのは人体に使うアレイ探触子に良く似たものでした。そうすごい技術とは思えませんでした。傍らにあったダイヤル式チャンネルが付いたテレビに目が行ってしまいました。(写真は何の関係もありませんが、正しいジンギスカンなべの始まり方です)

昨日のNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」 では、外科医幕内雅敏氏の肝臓がんの手術の様子を放映していました。

それにしても、人間の肝臓の中から100個近い悪性腫瘍を切り出す手術はすごかったです。

術前も術中も超音波で悪性腫瘍を確認していました。開腹して、肝臓に直接超音波プローブを当てていました。きれいな断面映像が映っていました。ガン組織とそうでないものをどのように区別をしているのでしょうか。

にほんブログ村 科学ブログへ←1日1回クリックしていただけると応援1票になります。3位です。

詳細はわかりません。幕内氏が、検査機器メーカーの協力を得て開発したと説明されていました。がん細胞と正常細胞の音響インピーダンスに差があれば、あとは精度を上げるために周波数を選択して、位相操作をして作り出す超音波ビームとスキャンの仕方を選択していくことになるのだろうと想像します。

私が肺がんを疑われたときには、CTで濃度を変えて写して血管が集まっているか否かを確認していました。血管が集まっていれば悪性の可能性があるというものでした。

現在の医用超音波技術は、血管や血流をよく見ることが出来るようになっています。ドップラー効果で血流の方向までわかります。最近は、血管の中に空気の泡(マイクロバブル)入れることも実施されています。空気は密度の音速も小さな値になりますので、音響インピーダンスは桁違いに小さくなります。超音波をよく反射するようになるのです。

|

« 薔薇と蛾 | トップページ | 胃痛 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

科学技術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222291/16452840

この記事へのトラックバック一覧です: 牛肉を超音波で判定:

« 薔薇と蛾 | トップページ | 胃痛 »