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ブリッジコンテスト報道とミネアポリス橋崩落

つまようじブリッジコンテストを終わらせることについての記事が、毎日新聞の夕刊に掲載されていました。

こちらのサイトにも掲載されています。

新聞のほうでは、米国ミネソタ州ミネアポリスで起きた橋崩落の事故と並んで掲載されています。楽しみながら構造を学ぶイベントと、死者も出ている事故報道が並んでいるのは、何か複雑な気持ちになります。

Sons この橋崩落、突然起きたようですね。原因はこれから解明されていくのでしょうが、報道を見ていて思い出すのが、1994年韓国のソウル市で起きた聖水(ソンス)大橋の崩落事故です。

聖水大橋の崩落事故は、内部から疲労亀裂が進展して行った珍しい例です。ほとんどの疲労割れは、表面に発生して内部に向けて進展していきます。

なぜそんなことが起きたのかというと、

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溶接の手抜きだったのです。

Sonnsu 橋を吊る部材の溶接が、完全溶け込み溶接でなければならないのに、開先もとらずに表面だけを溶接していたのです。

内部の未接着部から疲労割れが進展して行きましたから、事前の兆候をなんら示すことなく突然崩壊したのです。

このような手抜きが行われる可能性を考慮すれば、非破壊検査で検出することは可能ですが、そうでなければ、見つけることは出来ません。

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コメント

>報道を見ていて思い出すのが、1994韓国のソウル市で起きた聖水(ソンス)大橋の崩落事故です。
要因は違いますが、当時の韓国はデパートの建屋崩落(違法建築が原因)とかいうのもありましたよね。いまはそのあたりの審査が良くなったそうですが。・・・といえば開先無しの現場溶接というのもかなり想定にならないものですが。で想定がない以上検査もしない・・・という悪循環もあるんですよねえ。

投稿: デハボ1000 | 2007年8月 2日 (木) 23時53分

デハボ1000 さん こんばんは
「日本では、このような手抜きは想定しなくても、溶接施工時にルート部の溶け込み不良等の可能性もありますから非破壊検査をすることになり、まぁ検出されるでしょうが、その段階が何らかの要因でスルーされると施工後のメンテナンスでは見つけられなくなる」と書くべきところが舌足らずでした。

昨年韓国を旅行したときに、ガイドさんにこの件を尋ねたら、聖水大橋とデパートの崩落事故後韓国国内でも手抜きを防止して施工管理をいかにやるかを日本から学んだ、とのことでした。彼女にとっては、姉歯事件は「何で日本でそんなことが起きるの」という驚きだったそうです。

投稿: SUBAL | 2007年8月 3日 (金) 00時14分

かつて耳にした事のある「噂話」。
溶接材料の節約と工期短縮のため,開先に「アンコ」を詰めて溶接をかぶせた,とか。あるいはX線写真撮影したら溶接棒が写ったとか。壊れた建物のコンクリート中から空き缶が出てきたこともありましたっけ。
モラルがお金に負ける時代なのかとも考えたりします。

投稿: niwatadumi | 2007年8月 3日 (金) 23時09分

niwatadumi さん
息子に保険金をかけて殺す、ということが起きる社会ですから、悪いことを考えるやつはいるのでしょうが、ごく一部であると考えたいですね。

投稿: SUBAL | 2007年8月 5日 (日) 00時24分

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