« 「超音波技術 基礎のきそ」本日発売+超音波ソフトウエア更新 | トップページ | 超音波本発売2日目 »

ガリレオのThe Little Balanceの目盛り

アルキメデスの原理の話は、3回程度で終わる予定でしたが、ガリレオが登場して俄然面白くなりました。

板倉聖宣さんの「ぼくらはガリレオ」の中に間違いがあることを書きました。その後調べてみると、ガリレオの初めての論文「The Little Balance」の訳本を示した、こんなページがありました。それによると間違いはガリレオの論文の中にある、と読めます。

でも、私は疑問です。訳が違っているのではないのか、と推測しています。その推測を書いてみようと思います。

3_2板倉さんの本で違っているのは51ページの「たとえばXZの長さがXYの長さの1/3であれば、その王冠の1/3は銀だということになるのである。」という文だけです。

上で紹介したページにあるガリレオの論文(の訳)では、「すなわち、もしfgがgeの2倍であるならば、上に述べた混合物は金2と銀1から成り立っているだろう。」という部分です。

長さの比がそのまま金と銀との重量比になるとしてしまうと間違いになります。

にほんブログ村 科学ブログへ←このアイコンをクリックして「科学ブログ村」のページが出てくるとこのブログへの応援1票になります。1日1回よろしく。

さおばかりのさおに比重を刻印をすることが出来ます。被測定物を水につけて、軽くなった分を、反対側の錘をかける位置を変えてバランスをとると、錘を架け替えたところが被測定物の比重を表すことは明らかです。

The_little_balance_2 そこで、目盛りの位置を計算して図示してみました。画像をクリックすると大きく表示されます。

これを見ると、目盛りは等間隔にはならずに、比重が大きくなると間隔が狭くなるのが分かります。純金と純銀を表す比重10と比重20の位置は左側に偏り、その間は非常に狭くなります。また半分の比重15の位置は、純銀と純金の中間点にはなく、金側に偏ります。

Image004 そこで、はかりの図なのですが、先のページにあった訳本にあったという図(左図)、これは明らかに目盛りの位置がずれています。本当にガリレオの図をコピーしたものなのでしょうか。(注:支点の右側の腕の長さはこの論議には関係ありません。左側の純金と純銀を表す位置[eとf]に注目してください)

The_little_balance_galileo_1_2 板倉さんの本にある図(左図)を見てください。金と銀とを表す位置[xとy]が、計算結果に近いように見えます。この挿絵は何からとっているのでしょう。

この挿絵の作者は、実際に色々なものの比重を測定し。金(比重およそ20)と銀(比重およそ10)のときの錘の移動距離を実験的に確かめているように見えます。

ガリレオは、実験をする人だったのでしょう。この天秤の絵をかけるまでに実験をしていたならが、比重1の間隔が比重の大きさによって変っていることに気づくはずだと思います。

そうすると・・・・。(次回へ続く)

|

« 「超音波技術 基礎のきそ」本日発売+超音波ソフトウエア更新 | トップページ | 超音波本発売2日目 »

科学技術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222291/17210910

この記事へのトラックバック一覧です: ガリレオのThe Little Balanceの目盛り:

« 「超音波技術 基礎のきそ」本日発売+超音波ソフトウエア更新 | トップページ | 超音波本発売2日目 »