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「超音波技術」という名の本

今回発刊となった「絵とき 超音波技術 基礎のきそ」という書名は、編集者の方がつけたものです。私は、「絵とき 超音波 基礎のきそ」となるのかな、と思っていました。

手続き形式的には著者の確認を取るべきだとは思いますが、ついた書名は「へーなるほど」と思うほど気に入っています。

「超音波技術」が書名に使われた本は、知る限り過去に2冊あります。

Cimg2099 そのひとつは、実吉純一・菊池喜充・熊本乙彦「超音波技術便覧」(日刊工業新聞社)です。1960年に初版が刊行され、1978年に新訂版が出ています。名著であるとの評判が高い本です。今回の本の執筆にあたり、ぜひ参照したいと思っていましたが、脱稿後11月に入ってから、amazonの古書市場に出ているのを見つけて購入するまで手に入りませんでした。新訂版第8刷で定価22000円を、15000円で購入しました。ほとんど読んでいないと思われる綺麗な状態の本です。はっきりいってお買い得でした。まだ私もほとんど読んでいません。

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もうひとつは、

根岸勝雄・高木堅志郎「物理実験14 超音波技術」(東京大学出版会)です。この本は、超音波技術に関する実験方法が具体的に記載されています。今回の執筆に際しても参考にさせてもらいました。

この本は、3月にamazonの古書市場で手に入れました。定価1800円ですが、4978円でした。他に類書がありませんから、高いとは思いません。先ほどのぞいてみたら12980円の値がついていました。これではちょっと高いような気がしますが、内容を知って他にないのであれば、この値段でも私は購入したでしょう。

名著2冊に私の本を並べて写真を撮りましたが、まぁ、有名人が近くにいたので一緒に写真を撮らせてもらった、ということで笑って見過ごしてください。

日刊工業新聞社は、先の「超音波技術便覧」以外にも超音波に関する書籍をたくさん出しています。その会社から「超音波技術」の書名をいただいた、と考えれば大変光栄なことです。

絵とき 超音波技術 基礎のきそ」が日刊工業新聞社(本雑誌)のトップページに掲載されていました。本を書かせてもらった上に、この扱い、感謝しています。

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コメント

こんにちは。絵ときシリーズのトップに掲載おめでとうございます。トコトンやさしい計量もなかなかおもしろそうなので購入しました。中の一覧には次作「機能めっき」が掲載されていますね。その次は「蒸留技術」ですか。だんだんなじみのない分野になっていきます。
↓下記、検索してきたら超音波の論文が出てきました。(ご参考まで)
http://www.kochi-tech.ac.jp/library/ron/2000/mec/1010138.pdf

投稿: KADOTA | 2007年12月 5日 (水) 23時25分

KADOTA さん こんばんは

「トコトンやさしい計量」は面白そうですね。買ってみようかな。

ご紹介の論文はざっと読ませていただきました。学生さんの卒業論文ですかね。色々な角度から研究されることはよいことだと思います。アクチュエータを使ってギャップを自動制御するというのも面白いと思います。
ただ、用語や言い回しはとりあえず置くとしても、研究目的と手段に選んでいるものとが私にはよくわかりません。
2MHzφ10の探触子を使って1%未満のエコー高さの変動がどのような意味があるのか、2MHzで本気で格子欠陥をとらえるような探傷をしようとしているのか、などというところの超音波探傷の基本になる知識をまずちゃんと学んでおいてほしいなという感想です。
私の本の第1章と第5章170頁あたりを読んでごらん、と言いたいかな。基礎は大切ですよ(宣伝モード・・・笑い)。
超音波探傷の話なので、思わず添削モードになってしまいました。

投稿: SUBAL | 2007年12月 6日 (木) 01時41分

はじめまして。超音波探傷の基礎から学びたかったので、大変参考になりました。
私は土木の会社に勤めているのですが、業務の都合上、全くやったことのない超音波探傷を担当することになり、現在手探りでいろいろと実験を行っているところです。
実験の目的は、超音波探傷技術によってグラウンドアンカーに用いられるPC鋼より線の腐食や損傷具合を把握できないかというものです。
対象とするより線はφ13mm程度で、1m程度先までの状況を把握できればと考えているのですが、現実的には難しいような感じがしています。
私にもっと知識があれば違う結果が得られるのかも知れませんが・・・。

それでは失礼します。

投稿: tukioka | 2008年3月 6日 (木) 16時02分

tukiokaさん ようこそ
私の本を読んでいただけたのですね。ありがとうございます。
私の今度の本では、直接超音波探傷の実務にすぐ役立つところまでは書いていません。実験をしたり、本で勉強をしたりしていて、なんとなく行き詰ったときに開いていただけると、何がしかのヒントがあるかもしれません。

PC鋼より線の超音波探傷を、私は実施した経験がありません。
すでに実施例もあるようですから、文献などをお調べになったらいかがでしょう。

http://www.cbr.mlit.go.jp/yahagi/03-match/investigation/pdf/other-002.pdf

腐食による減肉をどの程度の段階で見つけようとするのか似もよりますが、それほど難しい話ではなさそうに見えます。もちろんやってみなければわからない問題があるのは常なることですが・・・。

超音波探傷に限らず非破壊検査は比較法ですから、健全な材料の試験体と検出すべききずの入った試験体とを用意して、検討することになるでしょう。

同じ超音波を使うといっても組み合わせのバリエーションは膨大になりますから、経験の豊かなレベル3技術者の指導の下で実験を行うのが賢明だと思います。
余計なお世話の釈迦に説法をしてしまいましたかな?

投稿: SUBAL | 2008年3月 7日 (金) 00時14分

先日は適切なアドバイスありがとうございました。
教えて頂いた実施例の文献を読みやれる気がしてきました。
また、文献の筆者と連絡を取ることも出来、相談に乗ってもらえることになりました。SUBAL様には本当に感謝しております。

ここで、著者に対して大変聞きづらいのですが、『絵とき 超音波技術 基礎のきそ』以外で、実践的な超音波探傷技術について参考になる本があったら教えて欲しいのですが、ありますでしょうか?
申し訳ありませんが、知っていたら是非教えて下さい。
よろしくお願いします。

投稿: tukioka | 2008年3月14日 (金) 11時17分

tukiokaさん
お役に立ててよかったです。

>実践的な超音波探傷技術について参考になる本

tukiokaさんがどの程度の知識をお持ちかわかりませんが、実践的な超音波探傷技術ということで言えば、日本非破壊検査協会が発行している書籍ということになるでしょう。

入門編では「超音波探傷入門」というのがあります。パソコン上でバーチャル超音波探傷器を操作しながら勉強できます。(この本は私が大きくかかわっています)

http://homepage2.nifty.com/SUBAL/UTindex.htm

もう少し専門的になれば、それぞれ用意されています。

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsndi/

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsndi/pdf/books/books_ohp_gage_list.pdf

超音波探傷にある程度の知識と経験があれば、(かつ英語が苦にならなければ)Krautkramer博士兄弟が書いた「Ultrasonic Testing of Materials」(通称Red Book)がお勧めです。

投稿: SUBAL | 2008年3月14日 (金) 21時09分

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