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超音波分科会と桜

ちょっと前ですが、6月2日に登別温泉で開かれた、JSNDIの超音波分科会に出席してきました。

Cimg2351 会議ももちろんためになりましたが、5月忙しくて少々ばて気味の体には、湯元第一滝本の温泉は格別効きましたね。

Cimg2349 木村勝美先生の話は、超音波探傷用標準試験片STB-Gの話。1952年から開始された標準試験片つくりの当初から中心におられた方の貴重な話でした。音響異方性が少なく、減衰係数・音速のばらつきの小さい材料を求めて苦労した話は、そのまま戦後日本の鉄鋼生産技術の歴史の一端でもありました。

航空機に多用されてきている炭素繊維複合材(CFRP)の探傷について、JAXAの方と日本クラウトクレーマーの方から2件の発表がありました。ボーイング787やA380など日本製の炭素繊維を使って航空機がどんどん国内で作られていますから、探傷分野でも日本が世界をリードしてゆく条件は整っているという印象を受けました。

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登別温泉には、サミットの関係なのでしょう、長野県警だとか新潟県県警だとかやたらと警察官の姿が目に付きました。

サミットは、環境問題がテーマになるそうですが、世界中で原子力発電所建設の計画が進んでいるそうです。

ただ、原子力発電所の心臓部ともいえる格納容器とタービーンローターを作れるのが世界中で室蘭の日本製鋼所だけということが大きなネックになっているとのこと。

日本製鋼所の生産能力は、フル稼働で年間8基分。現在世界中で100基以上の建設計画があるそうで、順番待ちの番号札が発行されていて、この番号札の取引がされている、という話も聞きました。

ここでも非破壊検査員の不足が深刻な問題になっているそうです。

電力会社・鉄道・造船・鉄鋼・装置メーカー・・・色々な分野の方と超音波探傷という共通の話題で楽しくためになる交流ができました。

1994年、支笏湖で開かれた超音波分科会に、分科会会員でもないのに、飛び入りで初めて参加させてもらいました。そのときは、研究発表を聞いてもほとんどチンプンカンプン、温泉に入っていても話題についていけず、隅っこで静かにしていました。

Cimg2350 それでも、懇親会の席上では「超音波探傷の教育を始めたいと思っています。よろしくお願いします。」と大きな声で挨拶したのを憶えています。あれから14年。超音波で活躍している卒業生も多くなってきています。わたしも少し落ち着きが出てきましたかね。さすがにあのころの無鉄砲さはなくなりました。

支笏湖丸駒温泉の露天風呂から、対岸に1本の桜の木が満開の花を咲かせているのが見えました。青空に映えて美しかったのが映像記憶として残っています。今回やどの近くにも、桜が咲いていました。

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コメント

私もゆっくり登別温泉を楽しみました。
特に「美人の湯」と書いてあるものには長く浸かっていました(笑)
今回は非発表者ということだったのもゆっくり楽しめた理由かもしれません。
今回は後輩はがんばっていたので私はラクをさせてもらいました。あっという間に抜かされそです。

せっかくお会いしたのに話す時間が少なく残念でしたね。
次回は東京でお世話になります~

投稿: murakami | 2008年6月 9日 (月) 12時34分

murakami さん こんばんは

貴女も「美人の湯」となると入ってしまうのですね。

知識のある人はもっと勉強をしたくなる。
金持ちはもっと金儲けをしたくなる。
美人はもっと美人になりたがる・・・というわけかな。

CFRPの探傷の話は、とても勉強になりました。おじさんばかりの世界に、若い女性パワーで、インパクト十分でした。

懇親会では色々話したいこともありましたが。他のおじさんたちにつかまって、盛り上がってしまったこともあり残念でした。

また7月東京でですね。暑いのだろうなぁsun

投稿: SUBAL | 2008年6月 9日 (月) 21時09分

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