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ジェットエンジンの特殊なねじ

J34エンジンの分解作業は、2つのグループが試行錯誤を繰り返しながら今のところ順調に進んでいます。

今日は特殊なねじを紹介しましょう。

Cimg2448 このねじ、面白い形をしているでしょう。大きいほうはナットになっています。小さいほうはボルトですが、逆ねじが切ってあります。反時計方向にまわすと締まります。

この2つのボルとトナットは、ペアで使います。さて、どこにどのように使うのでしょうか?

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Cimg2427 このボルト・ナットは、J34ターボジェットエンジンのタービンシャフトとコンプレッサシャフトを結合するために使うものです。

Cimg2444 タービンの後ろ側からシャフトの内側に特殊工具を入れて脱着をします。コンプレッサ側シャフトの端末に雄ねじか切ってあり、これがタービンシャフト側に挿入されて、特殊ナットで留めるようになっています。その上に、ゆるみ止めとして、逆ねじを切ったボルトで締め付ける仕組みです。

Cimg2431 断面図しかないところから形状を推測し、特殊工具を自作することでやっとはずすことができました。文章にすると2行ですが、大変だったようです。

J34エンジンは、比較的初期のエンジンなので、分解して構造を見てゆくと、ジェットエンジン開発過程の試行錯誤が垣間見れて、面白いです。

私は、傍らでぶつぶつ言いながら見ているだけですが、楽しんでいます。日本初のジェットエンジンネ-20の全体像をつかむためにいろいろと調べていますが、このJ34エンジンの分解は、とても参考になります。

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コメント

こんにちは。貴重なねじのご紹介ありがとうございます。スプライン軸かと思いましたが、ねじなのですね。次のねじ本を執筆の際にはぜひ取材協力をお願いします。

投稿: KADOTA | 2008年6月24日 (火) 17時29分

KADOTA さん こんばんは

このエンジンもスプライン軸で結合しています。このボルト・ナットは、たぶん軸方向の結合を補強する意味で取り付けられているものだと思います。
ジェットエンジン開発競争の過程での試行錯誤のひとつかと思います。

>次のねじ本を執筆の際にはぜひ取材協力をお願いします。

私にできることでお役に立てることがあれば、協力させていただきますので、何なりと言ってください。

投稿: SUBAL | 2008年6月24日 (火) 20時20分

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