« 超音波探傷レベル2 結果発表 | トップページ | JSNDI教育センター移転 »

WEBの世界で情報を得ること

最近何かを知りたいときにWEBの検索を使うことが多くなりました。WEB上にあふれている情報はいい加減なものが多い、ということが言われますが、私は勉強になる情報も多いという印象を持っています。

いい加減な情報は、有名大学の教授が書いた文章や本の中にもあるものですから、要は「情報を信じるか否か」ではなくて、その情報もしくはその情報の発信者といかに対話をするか、そこに尽きるのではないかと思っています。

米国の高校生から質問を受けて、メールのやり取りをしていたときに、その高校生から「WEBの世界で専門家から有益な情報を得た」という観点で学校から高い評価を得た、と感謝のメールをもらったことがあります。そういう指導をしているのですね。メールの出し方、質問の仕方、礼儀も含めてひとつの技術だと思います。

日本ではどうなのでしょう。

最近、日本の若い人から2件メールをもらいました。

にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ ポチッと応援よろしく。

一人は、ジェットエンジンの図面がほしい、もう一人は公開しているソフトのソースコードがほしい、という内容でした。

私がだめだと思うのは、これだけのことを要求しているのに、自分の素性を何一つこちらに明らかにしないのです。一人はイニシャルだけ、もう一人は苗字だけ、所属・連絡先を書いていないだけでなく、名前すら満足に書いていないのです。

ジェットエンジンの図面は、数千円の本を購入すれば手に入る私とは別の人の著作物で、私から提供できるはずのないものです。

ソフトに関しては、私は公開できるものは公開をしています。公開していないものは、しないもしくはできない理由があるのです。

その情報がほしいと思ったときには、相手にとってその情報がどのようなものなのかぐらいは想像力を働かせるべきです。対話の基本でしょう。そのあたりに思いを馳せてなを、お願いをしてくるのなら、おのずからとるべきマナーがあると思うのです。

相手にする必要はなく無視してもよいと思いましたが、一応要求はお断りする旨に、次のようなアドバイスを付け加えてメールしました。

最後に、ちょっとばかりあなたより長くこの世に生きているおじさんからの忠告。
ソースコードをほしいというお願いなのに、大学名も名乗らず本名なのどうかもわからない名前だけ。
私のほうからの連絡できる手段は、メールアドレスだけ。この状態で、あなたを信頼して何ヶ月も苦労をして作ったソフトのソースコードを渡せると思いますか?
自分の胸襟を開かず、いつでも逃げられる安全圏にいながら、他人の成果物だけをいただこうというのは、おじさんから見ていかにも甘いと思います。
学問は、自分で苦労をしてこそ身になるものです。がんばってください。

ちょっと厳しいかなとも思いましたが、この若者からは謝罪のメールがその後届きました。まじめな人ではあるようです。ということは、人にお願い事をする基本的なマナーというものを誰からも教わっていないということなのですね。

|

« 超音波探傷レベル2 結果発表 | トップページ | JSNDI教育センター移転 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

こんにちわ。大学の卒論もネットで収集した文章のキリ貼りで出来てしまう時代だそうですね。WEBも使い方次第では、百科事典を駆逐した感がありますね。 お話のようなことはネットによらず昨今ありがちな事ですね。 キーを軽く叩けばそれなりの答えが得られる今だからこそ、叩く前にそれぞれが想いを己の中でもっと巡らせて欲しいと私も思います。

投稿: └|∵|┐高忠┌|∵|┘ | 2008年7月18日 (金) 06時12分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222291/41891158

この記事へのトラックバック一覧です: WEBの世界で情報を得ること:

« 超音波探傷レベル2 結果発表 | トップページ | JSNDI教育センター移転 »