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5冊目の本

今年はじめに「本を出すこと」という記事を書きました。すでに4冊の本を出版していることになります。昨年11月には、日刊工業新聞社の人気シリーズの中の1冊として単行本を出すことができました。

Cimg2624 その超音波本は、もちろん多くの人に読んでもらうことを念頭において書きましたが、今回のは、読者対象は数人です。つまり自分(と子供たち)のためだけなのです。

タイトルは「黄金比・パルテノン神殿・対数螺旋」で、70ページです。ブログ出版局で印刷しました。3冊作って4796円、1冊1600円というところです。

ブログ出版局からは、昨年出した「エキスポランドジェットコースター事故原因と非破壊検査」に続く2冊目です。

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一昨年、このブログを書き始めたときに取り上げた「黄金比」をめぐる話題を中心にまとめてみました。

Cimg2628 自然の中に黄金比はたくさんあることの例証として真っ先に取り上げられていた「オウムガイ」。有名な小説の中に登場するだけではなく、数学者までがテレビや本の中で取り上げて、中学や高校の数学の中で「神秘の比」として教えられるまでになっていました。

これが真っ赤なうそであることを主張して、このブログでも何回か取り上げてきました。その結果かどうかはわかりませんが、「自然の中に黄金比」は最近影を潜めてきています。

黄金比なるものルーツ探ってゆくと、は、ユークリッドの外中比に行き着くのだけれど、外中比を「黄金比」と言い始めたのは19世紀半ばのことであることもわかってきました。

Cimg2627 そうした議論の過程で、パルテノン神殿の柱に日本製のチタンが使われているという情報がはいってきました。

ギリシャや米国で書かれた論文を参照してゆくと、このチタンは、マルチドラムといわれる短い円柱を積み重ねて作る柱で、ドラムのジョイント部分に使われたことがわかってきました。ギリシャ時代は木製であったものを20世紀の初めに鋼材にして、錆びて失敗をしたからということでチタニウムにしたようです。ところが、このチタニウムの使用が失敗だったことがわかってきます。地震に対して木製より崩れやすくなったというのです。CGを作りながら、ミニ実験を行いながら、古代の知恵のありかを探って行きました。

もちろん、パルテノン神殿が黄金比に基づいて設計なんかされていないことも、明白になってきました。

ともかく楽しくてわくわくするやり取りでした。

その中に、たぶんこのブログ記事の中ではいまだに最も多くの方に読まれている記事だと思われる「黄金比 調べること」もあります。

葛飾北斎の波濤の版画天の川銀河・・・対数螺旋を調べるソフト「Spiral」で調べた結果の記事もあります。

こうした、一連の記事をまとめておきたかったのです。インクジェットプリンタで印刷して、ファイルしても良いのですが、かさばるし面倒だし、見栄えもいまいちなので、小遣い5000円を出して本にしてみました。1回飲みに行く金額ですね。

このブログの記事で、まとめておきたいものもまだいくつかあります。まだ、どれも少しまとめるためには欠落しているところがあって、そのうちに欠落部分を埋めてから、本にまとめてみたいと思います。

こうした超ミニ自費出版ではなくて、大手の出版社から出す単行本も準備しています。現在企画案を2本出しているのですが、さあどうなりますか。

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コメント

SUBALさん おはよう

このパルテノンに関するやり取りは今でも良く覚えています。楽しかったなぁ。このあたりから私もブログをやろうと思ったのでした。
基本的は数に関する迷信の一種ですね。2008年8月8日に開会式をやろうというのも同じですね。

さて私たち夫婦が2004年にアテネに遊んだ頃に撮影された動画を見つけました。
http://jp.youtube.com/watch?v=ngYOMHpCkLg
ヨルゴス・ダラーラスとグリケリアがヘロデス・アティコス音楽堂で歌っています。最後の頃、ライトアップされたパルテノン神殿がちょっと写ります。

投稿: 271828 | 2008年8月12日 (火) 03時19分

271828 さん

このパルテノンの柱に関する話題は、271828さんから日本製のチタンが使われているという話がある、という情報提供を始まりとして、どんどん広がっていったものでしたね。

楽しかったですね。また、日本ではほとんど知られていないようですが、この試みが失敗だったというところで明らかになるギリシャ時代の知恵、このあたりが面白くて今回まとめてみました。

投稿: SUBAL | 2008年8月12日 (火) 07時20分

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