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失敗プロジェクトの効用

 多くの人がそうだと思うのですが、何かにチャレンジしているときは少々困難があっても楽しいものです。

 私の小さな人生の中にも、折に触れミニプロジェクトを自分に課して取り組んできました。今日(厳密には昨日ですが)は、そのうち上手くいかなくて没になった3つが、別々のところで話題になりました。プロジェクトXならぬプロジェクト×(バツ)、というよりプロジェクトボツ。

(1) 「浸透探傷試験の自動ロボット化」 

 手作業で行う属人的な技能に依拠するところの多い溶接部の染色浸透探傷試験をロボット化する。ロボットのメカ自体を作るということではなくて、自動化するに当たっての探傷技術としてネックになる点が2つあると踏んでいるのですが、その解決方法についてめどが立っているのです。でも誰も見向いてもくれず、お蔵入りの状態。勤務先に「特許申請をしましょう」と提案したら「そんなことにお金は使えない」で一蹴されました(笑)。でも、まだあきらめてはいないプロジェクトです。今日、浸透探傷関係の来客者との間で話題になりました。

(2)「傷ついた航空機部品の原因解明」

 15年前に、偶然手に入れた割れの入った航空機のボルト。地元高専のO先生の指導を受けて調査したことがありました。試験片の処理の仕方、金属組織写真の撮りかたなど勉強になったことは多いのですが、調査のほうは論文にまとめるほどの結果が得られず没に。今日、ひょんなことである方にその写真を送ったら、その方がその筋の専門家であることがわかりました。

(3)モデルロケット

 自由な発想で取り組み楽しみながら学ぶことをやりたくて、モデルロケットを取り入れようとしたことがあります。しかし、なかなか思うように発展はせずに、数年で休眠状態に。今日、モデルロケットの本を企画した人とつながりができるかも・・・という情報が入ってきました。まったく違う分野でですが、面白い話になるかもしれません。

 没プロジェクトでも、一生懸命やっておくものですね。もちろんこれ以外にも没企画はごろごろしています。

 ところで上手くいったプロジェクトはあるのかって?

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 それなりに、自分の中ではあるのですよ。 まぁあげるとしたら次の5つかな。

(1) 超音波探傷初心者教育訓練へのコンピュータの導入

成果物としては、「超音波探傷入門」というソフトウエアです。これで最初に勉強しましたという超音波探傷の研究者も出てきています。

(2) 「つまようじブリッジコンテスト

自分でも驚くほど、発展しました。100グラムのつまようじで300キロの荷重を耐えるところまで行きました。

(3)全国初現役学生の「航空工場検査員国家試験」へ挑戦

こちらに書いていますが、まあまあの成果といえるでしょう。

(4)「自然の中の黄金比=神秘説」の撲滅

中学や高校、はては大学まで行われていた「といわれている」式の根拠のないにせ科学・数学教育に対するアンチ。ネット上では、ずいぶん少なくなりましたが、まだなくなってはいないようです。

(5)「Wiiリモコンの教育への活用

これは現在進行形ですが、没企画になるのか発展するのか微妙なところです。

アハハと笑ってください。自己満足を含めて「成功」と「失敗」の繰り返し。だから人生楽しい。

面白いのは、上手く行っているプロジェクトには、一緒に楽しんでいる仲間が必ずいますね。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

Wiiリモコン、休眠していました。
あっと言う間に夏休みも終わり。
結局取り組まずじまいでした。
残念。
しかし、あきらめず、複数リモコンハンドリングに取り組んでいたいと思っています。

今後とも、よろしくお願いします。

投稿: 平田 敦 | 2008年8月20日 (水) 22時08分

平田 さん お久しぶりです。

甲子園ご苦労様でした。
ありがとうございます。
おかげさまでWiiAccについてのページはアクセスも多くなってきています。
海外からのリンクもあります。
http://fwiineur.blogspot.com/

WiiAcc enables "on-the-fly" vizualisation of accelerometer data.
The following videos illustrate how physic experiments are easy-to-use for educationnal purposes.

ちゃんと伝わっているな、て感じがします。

のんびり粘り強く楽しくやりましょう。

私としては、WiiAcc地震計バージョンを作ろうという構想があるのですが、また少々事情ができて優先順位を下げなければならなくなっています。やり始めればさほど難しくはないだろうと予想しているのですが・・・。プログラミングは、一定時間か期間それに没頭する覚悟が必要です。

投稿: SUBAL | 2008年8月20日 (水) 22時58分

あまりげんのいい表現ではないですが、こういうのを私も抱えてまして、「水子」といっています。研究開発段階で頓挫したのもありますし、製品化発売前夜に急遽その筋の指示で頓挫したのもあります。それでも基礎開発から着手で顧客対応型でないもの(特定顧客向けの依頼研究以外)で30%製品化できたのは多いほうです。
ただ、スムーズに製品化移行したものの方が、後で設計変更の時に問題が顕在化して対策に私が引き回されることのほうがおおく、結果的に製品化というのはどの段階で苦労するかだけの差で工数的には余り差が無いなあと思っています。

投稿: デハボ1000 | 2008年8月21日 (木) 04時14分

デハボ1000 さん こんにちは

やはりそんなものなのでしょうね。

水子といってしまうと浮かばれない気がしてしまいますが、なんとなく子育てとアナロジーしたくなります。まぁ、浪人中やニートの息子や娘、といったところもあるのではないでしょうか。嫁さんに行ったけれど戻ってきてしまった娘。もしかしたら、大学院へ行ってさらに留学してしまった、なんてのもいるのかもしれない。
親に心配かけずに育った子供、散々心配抱えた子供、いずれにせよたくさん子育てをしているというところですかね。

投稿: SUBAL | 2008年8月21日 (木) 07時19分

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