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スピード社の水着と超音波

北島康介選手やりましたね。2冠達成、金メダル。アテネオリンピックのときのやんちゃ坊主の印象とはずいぶん違います。

スピード社の水着LZR Racer が注目を集めていますが、この水着の接合には超音波が使われている、とのことです。

Uh 強力かつ高速の振動を与えてプラスチックを溶着する技術は、すでに普及しています。スーパーなどで食品を入れるプラスチックの容器が、針を使わないホッチキスで留められていますが、ここにセラミック振動子の振動を共振によって増幅した「超音波」が使われています。(写真は「絵とき 超音波技術 基礎のきそ」日刊工業新聞社より)

Ubl この写真は、ボルト締めランジュバン振動子です。

ただ、この方法ですと、段差ができて水の抵抗が出てきそうです。

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プラスチック容器の溶着は、いわば重ね溶接。スポット溶接に近いでしょう。

Ultrasonic_welding_process 確認しているわけではありませんが、スピード社の水着の場合は、完全溶け込み突合せ溶接になっていると考えられます。

こちらのイラストは、いくつかの情報を元に想像で描いてみました。

摩擦熱の作用だけではなく、高速振動で拡散接合になるようです。

2枚を重ねて上から押さえつけて高速振動させるのに対して、溶着面に対して横から振動を加えるのは、技術的には難しそうに見えます。

それでも、接合部の宿命として欠陥が出るようで、接合部から破けるということがあるようです。

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英スピード社の水着「レーザーレーサー」(LZR)に新たな問題が発覚した。欧州遠征を行っていた競泳の北京五輪日本代表・伊藤華英(23=セントラルスポーツ)ら3選手が13日、成田空港に帰国。LZRを着て二百メートル背泳ぎで自己ベスト2分8秒80をマークした伊藤は「だいぶ感覚も慣れてきたんですけれど、破けて水が入ってきました」と、レース中に脇腹部分が裂けたことを明かした。

 その水着を着て泳いだのは通算4レース目だった。LZRは抵抗をなくすため縫い目がなく、超音波による特殊な溶着技術で生地を張り合わせている。強烈に締めつけているため消耗も激しく、耐久性には優れていないようだ。女性用は1着6万9300円。「高いんですけど、何回も着られないですね」と伊藤。女子選手にとっては裂け目が広がって“ポロリ”となったら一大事。気になったらレースに集中できなくなる。鈴木陽二コーチも「デリケートな水着なので、注意しなければいけない」と話した。LZRは長時間着用すると「足がしびれる」などの声もあるだけに、取り扱いには十分注意が必要だ。

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超音波で接合した箇所を、超音波で検査をする、なんてことがあるのかないのか。

ちょっと我田引水でしたかね。

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