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タービンブレードとクリスマス

Cimg2697 ジェットエンジンのタービンブレードです。ニッケル基の耐熱合金ですから、磨くと銀白色に輝きます。

そのブレードのルート部(根っこの部分ですね)、何かのかたちに似ていると思いませんか?そう、クリスマスツリーです。

Cimg2313 こちらは、クリスマスツリーになったブレードのルート部を差し込むディスクの側です。クリスマスツリースロットといいます。

コンプレッサーのほうは、通常ダブテール(鳩の尻尾)といわれる形をしています。

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タービンは、コンプレッサーより1段のディスクに植え込むブレードの数が多くなります。そのため、デスクの側の強度を考えるとダブテール型では無理が出てくるのは明らかです。

Ne20_turbine 日本初のジェットエンジン「ネ-20」では、ディスクにブレードを溶接していました。ブレードとディスクが一体となったブリスクの先駆けともいえますが、戦後米国から日本の戻ってきて現在IHI昭島事務所に保管されている「ネ-20」のタービンディスクには多数のクラックがルート部付近に生じています。

戦後、クリスマスツリーになっているタービンブレードを見た永野治氏は、たいそう悔しがるとともに、その発想に感心したといわれています。

ただ、このクリスマスツリーを加工するには、ブローチ盤という工作機械が必要だそうで、戦時中の日本では、無理であったようです。

Neji1 私は、このクリスマスツリーの形は、ねじの形から発想したのではないかと推測しています。回さないねじ、というわけです。

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