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鹿の交通事故

東京から帰ってきました。

Cimg0336 空港から自宅に向かう途中、国道36号線(植苗:新千歳空港と苫小牧市街地との中間地点ぐらい)で道端に鹿が倒れており傍らに初老の夫婦と思われる男女が立っていました。車を止めて、近づいてみると女性が鹿の首をなでています。鹿は小鹿で、ぐったりして左の後ろ足と目の辺りから出血しています。

近くに留めてあった小型車の前面ボンネットがへこんでます。事情を聴くまでもなく鹿が飛び出して撥ねられたことは明らかです。鹿は、馬鹿だというか車が来ているにもかかわらずいきなり飛び出してくることとがよくあるのです。ほかの野生動物ではありえない行動をします。私も何度かヒヤッとしたことがあります。

国道36号線は、札幌から苫小牧-室蘭に向かう幹線道路。ひっきりなしに車が往来しています。

聴くと、携帯電話を持っていないとのこと。先ほど、別の人が北海道開発局に電話をして、来てくれることになっている、ということでした。

お二人は、何とか助けられないかと首や頭をなでています。「血の涙を流しているみたいで見ていられない」といいます。

しばらく話を聴きながら、開発局の人が来るのを待ちました。30分以上経過しても、開発局の人は来ません。ぐずぐずしていると日が暮れてきます。

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私も、軽い気持ちで車を止めたのですが、簡単に立ち去るわけにはいかない雰囲気でした。

しょうがないので、市役所に電話をしてみました。苫小牧市役所は、割りに親切で、たぶん土曜日だから係りはいない、という類の対応はしないだろうと予想していました。電話をして事情を説明すると「36号線は北海道開発局の管轄だからそこに電話をして。」と開発局の電話を教えてくれました。北海道開発局は、事情を知っていて対応をしていないのです。

Deerta 次に、近くのウトナイ湖にある鳥獣保護センターに電話をしました。ここなら傷ついた野生動物に対応する知識・技術を持ったスタッフがいるはずです。第一に現場に近い。電話をすると、「うちは鳥だけです」とのこと。う~ん、なんだよ!どうすりゃいいんだ。困っていることを伝えて、どこに電話をすればよいのかを尋ねました。開発局、なんてことを言ったら、頼りにならない情報しかもっていないのですね、といってやろうと思っていました。そしたら警察ですかね、ということ。

ご夫妻に確認して、警察に電話をしました。さすがに早かったですね。10分程度で来ましたよ。警察官もこういう事例は慣れているらしく、鹿をなでている男性に「動物に近づかないほうがよいですよ。いきなり蹴られることもあります。」とのこと。もう一人の警察官が無線で本部とやり取りをしています。

もうこれで対応が個人のレベルから、こういうケースを何度も取り扱っている社会の仕組みにつなげることができましたので、ことは進んでゆくようになりました。私はもう用がありません。立ち去ろうとすると、ご婦人が「少し元気になったみたい」と。確かに、首を上げて、目を開けてしっかりあたりを見ています。最初の情けなさそうな表情とは違ってきています。呼吸も当初よりも落ち着いてきているように見えます。男性の話によると、怪我はしているが、足の骨折はなさそうだということ。もしかしたら助かるかもしれません。

近くに母親がいる、その声を聴いて頭を上げたのではないか、その声はもしかしたら超音波領域、そんな想像をしながら家路につきました。

この時期北海道で車を運転するときには、鹿に注意してください。

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コメント

私は奈良市内にいたことがあるんですが、ここは天然記念物の鹿が街中を闊歩しています。落語の鹿政談を持ち出すまでも無く、うっかりすると町中の道路は鹿だらけです。(ごみも鹿が食うので収集も配慮します)
路線バスが直前横断の鹿をはね(6車線道路ですが低速)バスがヘッドライトを割るとか、ガラスが割れるとかがあります。子鹿がバスに引っ掛けられ、親鹿がバスに突進したの見たことも。
なお奈良の場合は「財団法人 奈良の鹿愛護会」という市の外郭団体が専任で当っているようです。運営費は公費と鹿センベイの売り上げです。

投稿: デハボ1000 | 2008年10月12日 (日) 19時43分

デハボ1000 さん こんにちは
奈良は高校の修学旅行以来行っていません。
この現場は、ウトナイ湖のバードサンクチャリーのすぐ近くですから、傷ついて倒れているのが白鳥ならば、鳥獣保護センターの職員がすぐに駆けつけるのだろうと思います。
でも、エゾ鹿は近年増えすぎて厄介者扱い。それでも、目の前でこうして傷つき倒れていると、ほって置けない気持ちになります。

投稿: SUBAL | 2008年10月12日 (日) 20時29分

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