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エキスポランドコースター事故原因を推測する(その4) 締め付け不良は事故後わかるのか

エキスポランドで起きたジェットコースター事故について、その原因を推測しています。

ねじの緩みが怪しいけれど、使用中に緩んではなさそう、緩んでいれば疲労破壊が起きてもおかしくない力がかかっていた、ここまでは言えそうです。そうすると初期の締め付けが緩いことが考えられます。

事故後に、このことは確認できるのでしょうか。作業手順として緩く締めるようになっていたとすれば、他の箇所のナットの締め付けも緩いはずです。ここを確かめる事はされたのでしょうか。

この軸のねじそのものも、緩かったのかを確認できる可能性があるのです。それは、破面をよく観察することです。

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疲労破面を電子顕微鏡で観察すると、ミクロンオーダーの細かい筋が見えることがあります。この筋は、ストライエーションといって疲労破壊の動かぬ証拠にもなります。

このストライエーションの幅は、繰返し応力の1回分の亀裂進展量になります。パリス則というのがあって、材料及び応力条件がわかると疲労破壊の進展スピードは現在かなりのところまで計算で求めることができます。逆に破面から進展スピードが読めると、応力振幅が逆算できます。きちんと締めてあればこの応力振幅は小さくなります。

破面の鑑定から、疲労割れが始まったのはいつごろなのか、ナットはきちんと締められていたのかが推測できるはずなのです。

この折れた軸については、どこかに鑑定に出しているはずなのですが、このあたりの情報はまったく流れていません。現場担当者を業務上過失致死で立件するためだけの目的で調査をされていて、同じような事故を起こさないための原因調査がされていないように思えてなりません。

さて、ここまでちょっと長い前振りです。次から本題に入ってゆきたいと思います。

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