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レール溶接部の浸透探傷検査

鉄道レールの現場溶接では、テルミット(ゴールドサミット)溶接が採用されます。以前にも紹介しましたが、YouTubeの動画を見るとその様子がよくわかります。通常よく見る溶接とはずいぶん様子が違い、ほとんど鋳造の鋳込みです。

ネット上を検索していて、レールの溶接と検査の手順を示した写真を掲載したページを見つけました。工事会社のホームページのようです。こちら。現場の様子がよくわかり、勉強になります。

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検査屋ですので、どうしても検査のところに目が行きます。

Railnameそこでわかったことは、レールのテルミット溶接部の浸透探傷検査では、レール頭部はともかく、Webや底部の止端部や母材の熱影響部(HAZ)は検査対象範囲外になっているようです。余剰浸透液は除去されずに、真っ赤になっています。通常の溶接部の検査とは考え方が違うようです。

ここには欠陥発生してもレールの破壊には影響しないということなのでしょうか。確かに曲げ荷重で考えた場合には応力的には厳しくはない箇所ではあります。でもそのことは理由ではなさそうです。なぜならば、他の施工方法(ガス圧接)の手順を紹介したページでは、Webの磁粉探傷試験(MT)を実施しています。応力的に心配がないというのであれば、MTも必要ないですね。

テルミット(ゴールドサミット)溶接では、この部分には欠陥が発生しないという判断なのでしょうか。

う~ん、でもだとしたらどうして浸透液を塗っているのだろう。どなたかこのあたりについてご存知の方いらっしゃいますか?

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コメント

はじめまして。a-24と申します、宜しくお願いします。
レール溶接部の浸透探傷は溶接部と熱影響が探傷範囲とされていますが、ゴールドサミット溶接は頭部以外は鋳砂が残り余剰浸透液がうまく除去できません。その為、主に頭部について浸透探傷を実施します。
全体に浸透液をスプレーする意味は、溶接部中心の底部立ち上がり部にキレツが無いかを確認するために実施していると考えれます。底部立ち上がりにはゴールドサミット溶接における致命的な欠陥(底部凝固割れ)が発生します。それを見つける為のものだと考えられます。
ちなみに、ゴールドサミットとエンクローズアーク溶接はPTとUT、ガス圧接はMTが適用されます。

投稿: a-24 | 2008年12月17日 (水) 23時01分

a-24さん ようこそ

情報ありがとうございました。
ゴールドサミット溶接では、底部凝固割れが致命的な欠陥として検出対象になっているということなのですね。底部凝固割れは、テルミット溶接の特徴的な欠陥であるというのはどこかで読んだ記憶があります。

べったり赤く出ているのは、鋳砂の残存ですか。私は、鋳肌の表面粗さなら溶剤除去性浸透探傷試験ではなくて、水洗性浸透探傷試験を実施すればよいのにと勝手に思っていました。溶剤除去性は鋳物ではどうしてもコントラストが悪くなります。水洗性でも現場溶接に適用可能な方法ができています。

でも鋳砂を除去したりしてまでもWEBの止端部と熱影響部は検査する必要はないとの判断なのでしょうね。以前に簡単に触れただけでも落ちる鋳砂を除去せずに浸透液をかけている現場を見てから、ずっと疑問に思っていました。

>ゴールドサミットとエンクローズアーク溶接はPTとUT、ガス圧接はMTが適用されます。

参照したページを見直してみると、おっしゃる通りになっていますね。私の確認ミスでした。その部分を訂正しておきました。

実際にこのおしごとに携わっていらっしゃる方とお見受けします。おそらく深夜の作業になっているのでしょう。ご苦労様です。

投稿: SUBAL | 2008年12月17日 (水) 23時51分

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