ネ-20 スターターフランジのサイズ
IHI昭島事務所の史料館に保管されている日本初のジェットエンジンネ-20、そこに付けられているスターターは米国GE社製で、米国にわたっている間に取り付けられたことは明らかです。そのアダプターにJUMOの刻印がされていることがわかりました。
これが、戦前のドイツで作られたジェットエンジンJUMO004用に作られたアダプターではないか、という仮説を立ててみました。検証する手段はないのですが、推測を補う程度考察はしてみることにします。
まず、ネ-20のスターターのフランジサイズです。これが明らかになった図面は、手元にはありません。おそらく公開になっているものにはないでしょう。石澤和彦著「橘花 日本初のジェットエンジン ネ20の技術的検証」には、左の図があります。ここから、フランジの寸法を割り出しました。
寸法のわかっているところの画素数を数えて、1ピクセルあたり何ミリになるかを求めて、フランジのボルト孔間の距離PCD ( Pitch Circle Diameter)を出すというやり方です。
そうすると151mmという値が出てきました。う~ん、151mmね。?150・・・・・。ふと見ると、もうひとつ後ろのフランジで、ボルト孔間の距離PCDが254mmとあるではないですか。これはピンときますよね。ジャスト10インチです。インチサイズを使っている。とすれば、151mmが実際には152.4mmとすれば、6インチになります。1.4mm程度の誤差はありうる範囲でしょう。ちょっと強引かなぁ。
PCD を切りのいいインチサイズにしている規格というのはあるのでしょうか。
スターターアダプターのスターター側のフランジは、少し小さいように見えます。4インチぐらいですかね。
JUMO004の概略を示した図面はあるのですが、寸法の入ったものは手元にありません。左の写真は、A.L.Kay著「Garman Jet Engine and Gas Turbine Development 1930-1945」に掲載されていた、JUMO004のスターター(AK11)の写真です。2ストローク・2シリンダーのレシプロ(ピストン)エンジンです。手動でエンジンをかけるためのリングプルが付いています。(続く)
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