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エンジンが2台同時に停止する確率

京都からの帰りは、関空からANAの飛行機でした。

搭乗手続きをするときに、「座席の背を倒せない席ですが、よろしいでしょうか」との念押しがありました。乗って、席に着くとそこは翼の上非常口の前です。非常口にかかるので背を倒せないということのようです。

Cimg2812 小さい飛行機だったので、機種を確認したらエアバスのA320でした。息子に「これ、この前ニューヨークで離陸後エンジンが停止して、川に緊急着水したのと同じ機体だよ」と教えてやりました。「飛ぶ前に、余計なこと教えないでよ」と息子。それでも「この非常口から翼の上に脱出した人がいたんだ」と改めて確認をしていました。

あの事故は、バードストライクによるエンジン停止が原因だったと報じられています。飛行中にエンジンが停止することをInflight Shutdown(IFSD)といいますが、その確率はどのくらいかといいますと、

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飛行中エンジン停止率は、大型旅客機に搭載されているターボファンエンジンで飛行時間あたり10万分の1以下です。10万分の1として1年間に36時間飛行機に乗る人(私のことですが)で、およそ2800年に一度遭遇する確率になります。

双発機で2台とも止まるのは2乗すればよいですから、およそ800万年に一度です。800万年前と言えば、人類誕生以前になります。ところで、800万円前の杉の木が見つかったそうです

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

破壊確率については私も興味がありますが、飛行機のエンジンの停止確率は、飛行距離よりも、飛行回数(離着陸の回数)に相関が強いのではないですか。飛行時間だとすれば国際線のパイロットはたまりませんね。ちなみに、鉄道の脱線事故は走行距離に相関があるようですが。

投稿: K. Hirakawa | 2009年1月29日 (木) 09時04分

K. Hirakawaさん こんばんは

日本の国内線旅客機は、飛行時間の割りに離発着回数が多くて、世界で最初に損傷が見つかるケースが多いのだそうです。機体メーカーも、エンジンメーカーも日本の定期点検時の検査結果データを重要視しているようです。
実際に日本でクラックが発見されて、世界中の同じ機体やエンジンに耐空性改善命令が出されることも少なくないと聞きました。

現場の非破壊検査技術者の中には、世界の航空機安全の防人としての自覚と誇りで仕事をしている人たちがいます。大事故を未然に防ぐことをした人は、賞賛もされなければ注目もされません。そんなことを期待している人たちでもありません。

一般的な信頼性の指標のベースが時間なので、エンジンや機体でも時間で表すのでしょうね。

投稿: SUBAL | 2009年1月29日 (木) 21時10分

[一般的な信頼性の指標のベースが時間なので]
航空機の世界ではその様にになっているのですか。
ある論文では、B747のエンジンの止まる確率は65万回離着陸に1回、その他の機体の例も書いてあり、これで破壊確率を議論しています。

投稿: K. Hirakawa | 2009年1月29日 (木) 22時10分

K. Hirakawa さん こんばんは

航空機やエンジンの疲労破壊を工学的に問題にしようとすれば、ほとんどのケースで、飛行回数を1サイクルと考えるのが普通ですね。

メンテナンス間隔も、飛行時間で設定するものが多いですが、飛行回数で設定するものも出てきているようです。

ちなみに、飛行中エンジン停止率(IFSDR:in-flight engine shutdown rate)は、通常以下のように説明されています。

 「飛行中エンジンが不具合のため停止したり,もしくはエンジンを停止せざるを得なかった不具合が発生した場合の,総エンジン使用時間に対する発生率。ふつう,1,000エンジン使用時間当たりの発生回数で表される。このIFSDRは,エンジンの信頼性を示す重要な指標の一つとして利用されている。」(「航空実用辞典」JAL)

K. Hirakawaさんのコメントを受けて、私の文章ミスに気がつきました。「飛行時間あたり10万分の1」のところは「飛行時間あたり10万分の1以下」としなければならないところでした。

投稿: SUBAL | 2009年1月30日 (金) 00時41分

いまさら、という気もしますが、IFSDRはエンジンの使用が国内線か国際線かで設定時間が違っていたと思います。

飛行サイクルに影響を受けるのですが、多くの部品が時間で管理されているのでエンジンもこれに倣っている、ということだと思います。

投稿: たけひろ | 2009年5月25日 (月) 16時57分

たけひろ さん こんばんは

低サイクル疲労は飛行回数、高サイクル疲労は飛行時間が利いてくるのでしょう。パーツの時間管理との関係で整合性を取るためには国際線と国内線のリミットを変える必要があるのでしょうね。

投稿: SUBAL | 2009年5月25日 (月) 19時20分

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