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非破壊検査総合管理技術者

総合管理技術者の「再認証結果通知書」が届きました。

Ndis0602 JSNDIが認定する非破壊検査資格には、JIS Z 2305に基づくものともうひとつNDIS(JSNDI規格)0602に基づくものがあります。

JIS Z 2305はISO9712に準拠した資格です。超音波(UT)・放射線(RT)・電磁誘導(ET)・磁粉(MT)・浸透(PT)・ひずみ測定(SM)の6部門があり、それぞれレベル1・2・3と3段階あります。レベル3が最上位の資格になります。

NDIS 0602は「非破壊検査総合管理技術者」と呼ばれ、新規に受験するにはJISの資格全6部門でレベル2以上、そのうち4部門はレベル3、レベル3にはUTかRTを含むこと。この条件を満たした後2年以上の実務経験を有すること、という厳しい申請条件があります。

個別の部門のスペシャリストを越えて、トータルで非破壊検査を管理できる知識と技術が求められる資格です。

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JISによる非破壊検査資格保持者は現在およそ延べ5万人います。NDIS 0602の資格保持者はおよそ100名です。私は、NDIS 0602で認定された技術者の役割は「専門医」に対する「町医者」であろうと理解しています。

日本非破壊検査協会は、学会という側面ももちろんあるのですが、技術の啓蒙、教育訓練、資格認定の機関でもあります。構成メンバーも、大学や研究機関の研究者、企業の研究者・技術者、機器メーカーの技術者・・・と多彩です。

面白いのは、大学などの研究者はほとんどの人が一部門のことしか知りません。他の部門に関しては、ほとんど素人同然です。中に複数部門について詳しい方もおられますが、そういう方は例外中の例外といってよいでしょう。逆に企業の技術者で一部門しか知らないという人は例外的です。

つまり、実際の現場では部門のセクショナリズムなんていっていられないのですが、学問の世界では非破壊検査をトータルに研究している人は無いといってよいのです。学者が集まっているところでは、セクショナリズムが目に付いてしまう。私なんかから見ると、なんか変だよなと見えるのです。

NDIS 0602が現状どのように機能しているかはさておいても、存続して伸ばしていく意味はあると私は思います。

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コメント

お久しぶりです。
非破壊検査総合管理技術者に関する意見は全く同感です。
前に、非破壊検査協会がJIS Z 2305に合わせて非破壊検査総合管理技術者を廃止するという話があって、非破壊検査協会に何度も電話で抗議を行ったことを思い出しました。
その中で、非破壊検査協会側が廃止の方向ということでしたが、(1)非破壊検査をトータルに必要とされることが少なくない(2)客先からそのような技術者を要求される(3)非破壊検査管理技術者(その当時は特級という呼び名だったかもしれません)を取得・維持するのに個人及び企業がかなりの金額を費やしている(4)会員に対して著しい不利益を与えるということで何度か抗議し、もし廃止が行われるなら告訴すると厳重に抗議しました。
その後、廃止がなくなったので話はうやむやになりましたが、言い出した人のはどのような責任をとったのでしょうか。
非破壊検査総合技術者は非常に意味があるもので、さらに有効に活用されることを望みますし、私もその一人として社会に役立ちたいと思います。

投稿: Ikegaya | 2009年2月22日 (日) 10時21分

Ikegaya さん こんにちは

実際にものを検査する仕事をしたことがある人にとっては、たぶん当たり前の感覚でしょうね。でもJSNDIのお偉方の大部分とはずれる。

学者の中から、「非破壊検査工学」といったフィールドを作り上げていくという志の人は出てこないものですかね。故石井勇五郎氏のような・・・。

総合管理技術者の面接試験官に、総合管理技術者の受験申請に必要な知識と経験を持っている人がいるのですかね。それぞれの専門分野を分担してつついてくる。それじゃぁ、「総合管理技術者」ではないでしょう。その辺から何とかしてもらいたいものです。

総合管理技術者がもっと社会的に評価され活用されるようにしていかなければならないと思っています。それには、非破壊検査技術の内容が、特定の物理的手段できずを見つける、というところからもう一歩前に進まなければならないのです。

町医者が「検査データ」の数値だけを見ていれば良いのではなく、患者そのものに面と向かわなければならないことに似ていると思うのです。

投稿: SUBAL | 2009年2月22日 (日) 12時36分

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