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破壊力学的経営???

WEBサイトを検索していて、こんなページを見つけました。

破壊力学的経営

経営コンサルタントをしている会社のHPのようです。会社経営・組織つくりを破壊力学からのアナロジー(類推)で考えよう、ということです。

「飛行機は壊れながら飛んでいる」という、ちょっとドキッとするフレーズから始めるあたりは、さすがにコンサルタント会社、人をひきつける上手さがあるなと思いました。

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内容は、強いだけではなく柔軟な組織が必要だ、ということですね。

アナロジーというのは、他の分野での経験や知見を当てはめてみて、今まで気づかなかったもしくは解決できなかった問題に新しい発想を導入するきっかけになる可能性があります。

会社の不祥事が明るみになって、経営自体が傾いていった会社のニュースは連日のように報道されています。

不祥事や都合の悪いことが明らかになったときに、朝礼でかん口令を敷き、裏切り者が出ないかびくびくしながら従業員を脅して締め上げている経営者や管理者なんてのが、その辺にごろごろいそうです。従業員を脅して締め上げることで一時的な「強さ」は確保できても、ひび割れはあちらこちらに起きている。一番肝心なことは、従業員の心に亀裂を作っていることに、阿呆な経営者や管理者は気がつかない。気がついたとしても、それ以外の発想が思いつかない、なんてこともありそうです。

そんな壊れかけた破壊靱性値の低い脆性材料のような組織の経営者は、この話に耳を傾けたほうが良いのかもしれません。こういう人たちに人の話を聞く余裕や柔軟性があるのか、という矛盾した話にもなりそうですが・・・。

アナロジーには当然限界があり、また実はそれを主張する人に都合の良い部分だけがピップアップされていることが多いのです。それでも、バリバリ理系のそれもどちらかといえば知る人の少ないマイナーな分野と思われる「破壊力学」や「非破壊検査」が、破壊をキーワードに他分野の人たちにも意識されるのは、悪いことではありません。

参考文献なども(一部間違いも含みながら)示されています。ただ、破壊力学の専門書は一般の人にはどう考えても難しいでしょう。その点、来月発刊される「絵とき 破壊工学 基礎のきそ」(日刊工業新聞社)は、同系の専門書に比べたら格段に読みやすいと思います。私が書いているものですから・・・。(←最後は宣伝かよ。オイ)(←はい、出す以上売れてくれないと困るもので・・・up

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

宣伝重要ですよ!!

昨日某大学の先生と研究生が弊社へ来社され、UTやアレイ、探傷器に関する簡単な教育を私が行ったのですが、その際に利用したテキストの一つとして「超音波の基礎のきそ」も使っていました。

そうすると先生が大変その本に興味を持ちまして、タイトルやらいろいろメモしていました。最終的には購入して学生に~なんておっしゃっていました。どの方も小難しい専門書よりも、教えるべき相手に理解しやすいような本を求めているのでしょうね。
先生の本の売上に貢献できれば幸いです!(笑)

研究生はすでに本の存在もここ(ブログ)の存在もご存知でした。

つくづく私はすごい有名人と知り合いなんだなーと再確認した場面でした。

投稿: murakami | 2009年2月 5日 (木) 13時05分

murakami さん

有難うございます。本が売れそうだというのもそうですが、私の本がmurakami さんのレクチャーで活用されているのがうれしいですね。
最近大学の先生にも「わからせてなんぼ」という方も増えてきました。この先生も、机上の空論に終わらせることなくmurakami さんのところまで学生を連れて出向いて、自分も講義を受けているあたり、私はある種の「匂い」を感じます。

>つくづく私はすごい有名人と知り合いなんだなーと再確認した場面でした。

おー!それは見所のある研究生君だことgood
このブログ、結構いろいろな人が読んでくれているのですね。

投稿: SUBAL | 2009年2月 5日 (木) 19時57分

SUBALさん こんにちは

先日は心温まるコメントをありがとうございました。

記事の題名を見て直ぐに思い出したのは『「知」の欺瞞』という本です。
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/fn/Hori.html
アナロジーにはご用心、です。

投稿: 271828 | 2009年2月 6日 (金) 15時57分

271828 さん こんばんは

「祖母ログ」は見事な終わり方でしたね。寄せられたコメントを読んでいると、読者の皆さんが、自分の母親やおばあちゃん・家族とオーバーラップさせながら、「祖母ログ」を惜しんでいる。
アナロジーは、想像しにくいことをイメージしやすくしたり、行き詰った論理展開を抜けるバネの役割をする、人間の思考ツールのひとつとして重要なのだと思います。
しかし何らかの権威と結びつけてアナロジーで幻惑しようという輩もいるわけで、気をつけなければなりません。
私はアナロジーって韻文の世界だなと解釈しています。先日の鉄工所ラップの「腰トントン、虎視眈々」のような。これを単なる「言葉遊び」と切り捨てることも簡単ですが、こんな発想の飛躍も、人間の思考の一機能だと思うのです。
ちょっとわけのわからないコメントバックになりそうですので、この辺で止めますcoldsweats01

投稿: SUBAL | 2009年2月 6日 (金) 19時22分

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