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本の表紙デザイン

本の表紙って、いわば本の顔ですよね。

日刊工業新聞社の「絵とき 基礎のきそ」シリーズは、志岐デザイン事務所というところが表紙デザインを担当しているようです。「絵とき 基礎のきそ」は、シリーズとしての基本の表紙デザインは決まっていて、個々の本にはその本の内容を象徴するイラストが一つ入るだけです。

で、そのイラストですが、超音波本のときは著者に事前の提示もありませんでした。そのことは、取り立てて言うほどのことでもないけれど、ちょっぴり不満でした。でも最近、その考えが変わってきているのです。

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Ultrasonic 超音波本のイラストは、すっきりしていて気に入っています。ただ、もし事前に相談を受けていたら、いくつか注文を付けていたかもしれません。

超音波のビームのかたちが違うんだよね・・・。エコーつまり反射のイメージが欲しいね・・・。云々云々。

もしそんなことをいちいち聞いていたら、どうなるでしょう。たぶんインパクトが薄い、ありふれたデザインになるのではないでしょうか。

超音波本のデザインは、志岐デザイン事務所のヤマダマコトさんが担当したと表紙に書いてあります。ヤマダマコトさん、間違いなく原稿を読んでいます。読んでいなければ出てこないデザインです。

ということは、ヤマダマコトさんは最初の超音波本の読者ということになります。最初の読者であるヤマダマコトさんが、次の読者に「こんなんだぜ」といっているのが、あのイラストだといえるでしょう。

志岐デザイン事務所のデザイナーは、原稿をよく読んでくれている、そうしたら、その人の発想に著者は余計な口を挟まないほうが良い、そう考えるようになりました。

「破壊工学」本も、そろそろ表紙のイラストが検討されているのかもしれません。最初の読者にどのようなイメージが形成されるのだろう、彼は次の読者に向けてどのような「かたち」で伝えてくれるのだろう。楽しみなところです。

次回は、最近読んだ本で、この表紙は明らかに失敗だろう、という例がありましたので紹介します。

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コメント

こんにちは。出版社によっては、いくつかの図案を提示していただけたり、色の相談を受けたりすることもあります。また、出版社の編集者の方がデザイナーに注文をつけることもあります。この絵解きシリーズのカラーデザインは気に入っていますが、ロボット工学のデザインイラストはどうしてもまだしっくりきません。

投稿: KADOTA | 2009年2月10日 (火) 23時52分

KADOTA さん こんばんは

なるほど、出版社によって対応はさまざまというところなのですね。
絵ときシリーズの背表紙と表紙は目立ちますので、本屋に並んでいると一発でわかりますね。
このシリーズでは、表紙のデザイナーと著者との交流はまったくないわけですが、それはそれで楽しもうかなという気分になっています。私の描いた「破壊」が、おそらくそういうことをほとんど考えたことがないであろうデザイナーさんにどのように伝わるのだろうか、そしてどのように表現してくれるだろうか・・・というところです。
普通破壊というと、こんなイメージだよな、というのが思い浮かびます。私としては、できれば気持ちよく裏切って欲しいわけです。

投稿: SUBAL | 2009年2月11日 (水) 01時00分

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