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式の誤植訂正

絵とき 破壊工学 基礎のきそ」131ページ、式5.3に誤植がありましたので、正誤表を掲載します。

Parislawintegr(m-2)が抜けてしまったわけです。お手数をおかけいたしますが、この図を印刷して131ページにはさんでいただければと思います。

続きで、少しばかり弁解を・・・

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パリスの式の積分なのですが、当初の原稿では式5.3は掲載しないことにしていました。しかし、その後のEXCELの表を使った計算からNewman-Rajuの解を使ったプログラミングのことを読者に理解してもらうためには、入れておいたほうが良いかなと思い直して、第一次校正の時に付け加えました。

Parislawinteg2 その後、この手の積分になじみのない読者にとって少々面倒な式になっているので、値を代入しやすい式にしたほうが良いかな、ということで第2次校正のときに左の少しシンプルな式に変更することにしました(あんまり変わらんかったかな?)。そのときの迷いで、結果として校正稿が「汚い」ものになってしまいました。第2次校正の校正後の確認は著者はしないルールになっていますので、刷り上がりを見てアレレ、ということになりました。

優柔不断さと校正稿を汚くしてしまったことが今後に向けた反省材料です。

多くのテキストが縁のない無限平板の貫通亀裂までしか扱っていないところを、入門書でありながら表面半楕円亀裂まで持っていこうとした挑戦の結果です。どうかお許しください。

ここだけを読むと、頭が痛くなるような議論をしているように誤解されるかもしれませんが、この本では可能な限り図解によって基礎知識がビジュアルの理解できるように工夫をしています。ただ、やはり図解の裏づけも最小限は書いておくべきと考えました。

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

パリスの式の積分を校正されていますが、分母の
Δσ^mπ^m/2は
(Δσ√π)^m が正しいと思います。
またm=2の時のln式も必要ではないですか。

74ページの水飴をおいしく頂きました。ただ、水飴の構造は、炭水化物が鎖状や網状に連結した分子で構成されており、当然のことながら変形や破壊の機構は金属材料とは全く異なっています。リバティー線の脆性破壊の後に、高分子材料の破壊が事例として出てくるのでびっくりしました。

投稿: K. Hirakawa | 2009年3月31日 (火) 08時50分

K. Hirakawa さん

正直最近のコメントは何をお考えなのかわかりません。私の本やブログに書いていることはいわゆる学術論文やそれに相当するものではないことは充分にご存知のはずです。

>分母のΔσ^mπ^m/2は(Δσ√π)^m が正しいと思います。

私の表記が間違っているということですよね。私には前者も後者も同じで、表現の仕方の違いだけに思えます。表現方法は、わかりやすかどうかや、流れの中で適切かどうかという問題はあるかもしれませんが、正しいか間違っているかと問題にすべきことではないでしょう。正直こういう論議は疲れます。私のように表現している専門書もあります。学者の間で、「正しい表記の仕方」の議論があるのかないのかは存じません。もしHirakawaさんが、私と同じような表現をしている学者さんに対しても批判的な見解をお持ちであるのであれば、どこかで文章で公にされてそれを教えていただくという形をとっていただけませんか。とりあえず今の私はそのあたりに関心はありません。

>m=2の時のln式も必要

私は、私の本の中での説明の主旨から言って必要ないと判断します。

飴の話は、いわゆる専門家からそうした指摘が出てくるかもしれないというのは、想定の範囲でした。Hirakawaさんからとは意外でした。

私は、概念を頭の中に作り上げてゆく過程では現象の類似性からの類推という思考方法も一定の有効性があると考えています。
金属の機械的性質を問題にしているときに、塑性という概念を粘土を使って説明するのもあり、という立場です。また、転位のすべりを、絨毯の移動や尺取虫の動きでイメージするのもありだと考えています。このあたりは私のオリジナルではありませんが、Hirakawaさんからすると、とんでもない話なのでしょうね。

投稿: SUBAL | 2009年4月 1日 (水) 01時31分

はじめまして。
「絵とき破壊工学基礎のきそ」を読ませて頂いております。知識の乏しい私でも何となく理解でき感謝しております。
ところで、私はガラスの亀裂進展をシミュレーションしようとしておりますが、パリス則の材料定数C,mがわかりません。
もし、硝子あるいは類似のセラミックスなどのC,m値をご存知でしたらお教え頂けないでしょうか。お手数をかけしますが宜しくお願い致します。

投稿: cev05800 | 2009年4月23日 (木) 01時16分

cev05800 さん ようこそ

>「絵とき破壊工学基礎のきそ」を読ませて頂いております。知識の乏しい私でも何となく理解でき感謝しております。

有難うございます。少しでもお役に立てれれば、うれしいです。

金属疲労や金属疲労に適用できるパリス則を理解したうえで、硝子やセラミックの疲労を考えるのは、ベースキャンプで栄養を補給して体力をつけて氷壁に挑む、といった感覚では良いのかもしれません。

ただ、パリス則のCとmをどこかから仕入れて式に入れればいける、というほどこれら脆性材料の疲労は簡単ではないようですね。亀裂進展のメカニズムも違うようですし、金属のように主要な疲労亀裂進展期間できれいに直線になるということではないようです。以下のURLを参照してください。

http://www.newglass.jp/mag/TITL/maghtml/80-pdf/+80-p053.pdf

直線になる部分でのパリス則のCやmに相当する定数を図から読み取ることができますが、金属とは桁違いですね。

私も超音波探傷のシミュレーションソフトを作ったり、また今回もNewman Raju の解に Paris lawを組み合わせて疲労亀裂進展をシミュレートするソフトを公開しています。老婆心ながら言わせていただければ、シミュレーションをする場合は、それ自身のメカニズムやその現象形態を学んでからでないと、おかしなものができるような気がします。

面白い分野を学んでおられるようですから、ぜひがんばってください。期待されている答えではないかもしれませんが、私にいえるのはこのくらいですね。

投稿: SUBAL | 2009年4月23日 (木) 22時29分

とても面白い本でした。専門は化学、土木工学で機械はOJTで学んだのみです。現在は化学設備を設計、検査しています。構造力学や材料力学などは良く勉強したつもりですが、いつも破壊した材料に疑問をもっていました。なぜ壊れた?原因は?この傷は大丈夫か?などなど・・・一緒に購入した”破断面の見方”(吉田亨)とあわせて読んで目から鱗でした。フリーソフトにも感謝です!材力を勉強するのと同時にこんな勉強をしておけば、もっと詳細設計に生かせたのに・・・と反省しきりです。

投稿: Furukawa | 2009年5月15日 (金) 13時17分

Furukawa さん ようこそ

うれしいコメントを有難うございました。吉田亨さんの「破断面の見方」と一緒に読んでいただけたことはとても光栄です。私もこの本は持っていまして勉強させていただきました。名著だと思います。この本と同じ出版社から出せたことも、私のひそかな誇りなのです。
材料力学や構造力学は破壊しないように弾性変形の範囲に応力を抑えることを考えますから、最終的な破壊の結果とは直接結びつかないのですね。私も勉強しながら疑問がいくつもわいてきたのです。いろいろな人に助けられながら勉強してきたことをまとめたのがこの本でした。
私がこの本の執筆に踏み出したときの想いが通じたということですね。とてもうれしいことで励みになります。有難うございました。

投稿: SUBAL | 2009年5月15日 (金) 20時21分

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