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古書市場価格の不思議

Amazonには、新刊本のページに中古本の案内も出てきます。読み終わった本や、購入したけれど必要なかった本などを売ることができるのですね。

新刊本に比べれば価格が安くなるのが通常です。Amazonの場合、1500円以上の本では送料が無料になります。一方中古本の場合は通常本の価格+340円の送料がかかります。したがって新刊定価から-340円からの価格差が、中古本のおねうち感ということになります。

もちろん、すでに絶版となっている希少本については、定価以上、場合によっては数倍の価格がつく場合もあります。

さて、私の「超音波」本と「破壊工学」本に掲載されている中古本の価格はなんとも不思議です。

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最初に「超音波」本ですが、これまでも1500円から1800円ぐらいの値がついた中古本が何度か出てましたが、割りに早くに買い手がついて消えてゆきました。

ところが、最近掲載されている中古本はなかなか消えません。それもそのはずです。「超音波」本の新刊価格は税込みで2310円ですが、この中古書の価格も2310円なのです。これをもし購入すると、送料の340円が加算されますから、購入者の負担は2750円になります。おまけに、この本のコンディションは「カバーにわずかな焼け汚れ上部に傷み角擦れがあります。小口に若干の汚れシミがあります。内部にかなり多数のマーカーによる線引きがあります。」というものです。新品より340円も多く拠出して、汚れしみがありマーカーによる線が多数ついた本を購入する人がいるのでしょうか。それよりも、こうした本を購入する人がいるかもしれないと出品者は本気で考えているのでしょうか。それとも、何らかの別の意図があるのでしょうか。おじさんの頭では想像ができません。

もっと不思議なのは、「破壊工学」本です。3月23日に発売になったばかりなのに、3月24日には、中古本が出ていました。「破壊工学」本の新品価格も税込み2310円です。この中古本の価格は、なんと4379円です。これを購入するとやはり340円の送料が加算されますから、4719円を支払うことになります。およそ2倍の負担になります。コンディションは新品同様とのことです。

実は、「破壊工学」本は3月23日発売でしたが、Amazonでは数日間「この本は現在取り扱いができません」という表示が出ていました。YahooBookでは「絶版 もしくは重版未定」との表示でした。商品の入荷か入荷のチェックが遅れたのだと想像できます。発売前から絶版はないだろう、とは思いましたが、これはホームページ掲載プログラム中のCASEわけが不十分なのだろうと想像できます。

絶版で取り扱いができない本、という表示が出るのは数日間でした。このタイムラグを狙って確認せずにうっかり発注する人を狙ったと考えるのは、的外れでしょうか。だって、出品者はこの1日も満たないうちに新刊本を手に入れているわけですから、新品が2310円で手にはいることを知らないはずがありません。

最初中古本として出ていたのが最近は「コレクター本」となっています。まだ生きている田舎の名もない教員の本なんてコレクションにはならんでしょう。

コンピュータプログラミングのミスもしくは不十分さ、そこから生じることが予想される勘違い。それを充分承知の上で、その勘違いにつけこんで金儲けをしようとする人がいる。ちょっとやな感じです。私の思い過ごしなら良いのですが・・・。

追記:「破壊工学」の4379円の古本、消えていました。買われたわけではないでしょう。(3月29日)

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。破壊工学本、手にしました。初版本だし、今のうちに直筆サインをもらっておこうかな…(笑)。
まだ読んでいませんので、感想は後日。でも見渡した感じはれっきとした「工学」本のようですね。寝ころんで読むわけにはいかない本です。となるとアンダーラインや蛍光ペンで汚れてしまう…。
僕の本棚にずっと収まり続けることになりそうです。

投稿: niwatadumi | 2009年3月28日 (土) 17時49分

niwatadumi さん 有難うございました

>直筆サインをもらっておこうかな

サインぐらいお安い御用ですが、私のサインでは古本としては「汚れ」とみなされて二束三文になってしまうでしょうね( ̄○ ̄;)!。

私が書いた領域のことはJSNDIのテキストにも一部載っていることは載っているのですが、そこでの物足りなさイライラがこの本を書く動機のベースになっています。私は、この本の内容程度はレベル2で勉強しても良いのではないかと思っています。応力集中係数だけでは何にもわからない。

投稿: SUBAL | 2009年3月28日 (土) 18時11分

最近は、先に買い占めてあとでほとぼりが冷めた時期に売るということもあるようです。たとえば「ねじキューピー」というマスコットが最近有名ですが、当日売り切れているのに早速オークションに出るというのはやれやれですね。漁夫の利みたいで。
さて、
>最近掲載されている中古本はなかなか消えません。
ですが、出版から少し時間がたっているから、一時的に欠品になるときもあるだろうが、そのようなときにどうしても必要というニーズが、この本にあると古本業者は見ているのでは。

投稿: デハボ1000 | 2009年3月28日 (土) 22時04分

デハボ1000 さん こんばんは

かつて札幌の古本屋で、もう手に入らないだろうと思っていた貴重なアイルランドの劇作本を見つけたら、定価の数倍の値がついていました。、「この古本屋なかなかやるな」と感心しながら手に入れたものです。

>最近は、先に買い占めてあとでほとぼりが冷めた時期に売る

本も商品だといってしまえばそれまでですが、そのようなものとして扱われるのは、著者としては面白くないですね。

>一時的に欠品になるときもあるだろうが、そのようなときにどうしても必要というニーズが

なるほど、そう考えるとまんざらでもないかな。よくわからないことなので、そのように評価してもらえていると考えておきましょう(*^-^)。

投稿: SUBAL | 2009年3月28日 (土) 22時23分

こんにちわ。
事務所を空けていたらアマゾンからの不在通知が入っていて
昨日自宅に届けてもらいました。 
まだ出だししか拝見しておりませんが、
そう!ここら辺からつまづいたんだと『いきなり』感じましたから
基礎の無いナンチャッテ理系(自称)の私には、 
やはり素朴な疑問が腑に落ちていく良書(^^)vになりそうです。

素直に、
ありがとうございます。 ( ^^) _旦~~

と 書かせていただいて読了後は
JIS便覧と並べて本棚に置かせてもらいます。 

SUBALさんは、レベル2で勉強されてもと書かれていますが、
非破壊試験に限らず、自分の視界にある範疇で申しあげれば
溶接管理技術者はじめ鉄を溶接する業界の資格を目指される方にも参考になる本だと思います。

以前、執筆中の本に使用する予定と書かれてましたが
最初にパラパラッとめくっていて、見覚えのあるshade仕事が随所に使われていることに気づきました。
私の好きなSUBAL メタルカラー(勝手に名づけました)は
白黒でもいい質感をだしていますね。
最近本物のメタルカラーばかり拝んでいてバーチャルなメタルを描く仕事をしていないのでshadeはすっかりご無沙汰なんですが
完成画像を白黒にして質感を感じさせられるかなんていう
全然違う方向にもこの本を拝見して触発されました。

もう一冊購入して私もサインを貰いにいきましょうか。
niwatadumiさんと違ってうちから陸続きだし・・・・

その節は、SUBALさん宜しくお願いしますm(__)m。

投稿: └|∵|┐高忠┌|∵|┘ | 2009年3月29日 (日) 06時37分

高忠さん 有難うございます

Shadeを使った挿絵見てもらえましたか。超音波のときもいくつか作りましたが、今回も便利に使わせてもらいました。自分の本に自分で挿絵を作れるというのは楽しいものです。

材料の破壊靱性を調べるCT(Compact Tension)試験片というのがありますが、粘り強い材料では巨大なものにしなければなりません。外国の文献には、実際に作成した巨大な試験片の写真が掲載されています。こういうのはビジュアルでわかりやすいよな・・・てんで、Shadeで作りました。Shadeで作ると、拡大縮小はお手のものです。単独で置いて金属の質感を出すのには少々苦労をしました。
70ページの挿絵は、こじつけに近い筆者のわがままhappy01

>溶接管理技術者はじめ鉄を溶接する業界の資格を目指される方にも参考になる本だと思います。

そうなってくれるとうれしいですね。溶接をやる人は、少なくとも71ページあたりの話は常識として知っておいて欲しいです。

>サインを貰いにいきましょうか。

私の汚い字でよければいつでも。かつて卒業生がアルバムにサインをしてくれというから、蛍光浸透液を使ったらページいっぱいに広がって「来るんじゃなかった」といっていましたが、もちろんそんなことはしません。

投稿: SUBAL | 2009年3月29日 (日) 09時34分

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