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「破壊工学」本 本日発売

Fractureeng

絵とき 破壊工学 基礎のきそ」(日刊工業新聞社)が本日発刊になりました。書店に並んだはずです。私が住んでいる地方都市では、理工学書の書架がある本屋がありませんので、確認できません。

bk17&YAmazon。bk1では、独自の紹介文が掲載されています。

類書はないということは自負しています。

すでに私の手を離れていますから、どのように受け入れられるのか受け入れられないのか明鏡止水の心境で反応を待つしかありません。

目次を公開します。

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絵とき 破壊工学 基礎のきそ

目次

第1章 強度と破壊

 

1-1  破壊を知る
1-2 脆性破壊と延性破壊
1-3 破壊の最弱リンク説
1-4 応力と強度
1-5 引張試験
1-6 弾性変形と塑性変形
1-7 物質の結合力
1-8 原子間力とフックの法則
1-9 理想強度と現実の強度
1-10 分離破壊とせん断破壊
1-11 転位とすべり
1-12 転位のすべりを妨害するもの
1-13 垂直応力とせん断応力
1-14 靱性

 

第2章 力のかかり方と破壊

 

2-1 引張
2-2 圧縮
2-3 せん断
2-4 曲げ
2-5 ねじり
2-6 応力集中
2-7 延性材料の破壊と応力集中

 

第3章 き裂と破壊

 

3-1 応力集中とき裂
3-2 グリフィスき裂
3-3 延性材料の脆性破壊
3-4 き裂進展に対する延性材料の抵抗
3-5 き裂先端付近での応力場の激しさ
3-6 応力拡大係数
3-7 破壊靱性
3-8 破壊靱性を考慮しなかった失敗例

 

第4章 部材の中のき裂と破壊靱性試験

 

4-1 部材の形状と応力拡大係数
4-2 三次元き裂の応力拡大係数
4-3 パソコンでNewman-Rajuの解
4-4 き裂先端近傍での塑性域
4-5 破壊靱性試験
4-6 平面ひずみ靭性
4-7 安定破壊と不安定破壊
4-8 弾塑性破壊

 

第5章 時間経過を伴う破壊

 

5-1 疲労破壊
5-2 金属疲労とサイクル
5-3 金属疲労の種類 
5-4 金属疲労のメカニズム
5-5 パリス則
5-6 疲労き裂進展の推定 
5-7 寿命予測の実際
5-8 材料選択のジレンマ
5-9 腐食
5-10 応力腐食割れ
5-11 クリープ破壊

 

第6章 き裂の検出と計測の技術

 

6-1 き裂の検出と計測
6-2 目視検査
6-3 表面き裂の検出
6-4 内部欠陥の検出
6-5 き裂の計測

 

第7章 破壊を未然に防ぐ技術

 

7-1 安全率と安全寿命設計
7-2 フェイルセーフ構造
7-3 損傷許容設計
7-4 公園遊具
7-5 原子力発電所

 

ミニ実験1 つまようじで転位と転位のすべり

ミニ実験2 「応力拡大係数を理解するソフト」で遊んでみよう
ミニ実験3 水飴で延性材料と脆性破壊
ミニ実験4 アルミホイルで安定破壊と不安定破壊
ミニ実験5 針金の疲労破壊実験

コラム1 弱点を補強して強い構造を作る
コラム2 力と応力の単位換算
コラム3 金属と延性
コラム4 タイタニック号の事故
コラム5 アラン・グリフィスと航空機
コラム6 応力拡大係数の単位
コラム7 航空機の窓と破壊力学
コラム8 疲労破面の縞模様
コラム9 材料強度のばらつきき

「絵とき 破壊工学 基礎のきそ」関連ソフトウエア

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コメント

SUBAL様
はじめまして、日刊工業新聞社の「絵とき超音波技術基礎のきそ」や「絵とき破壊工学基礎のきそ」のカバーデザイン担当させていただきました、志岐デザイン事務所のヤマダマコトと申します。著者の先生からのご意見を頂く機会というのは意外とございません、貴重なご意見頂き感謝してます。また、とても的を射たご意見と感心いたしましたし、暖かい励ましの言葉とも(勝手に)受け取りました。これからもがんばりますので、またよろしくお願いいたします。
突然のコメントですみません。また機会あればコメントさせて下さい。

投稿: ヤマダマコト | 2009年3月27日 (金) 12時25分

ヤマダマコト さん ようこそ

コメント有難うございます。今回の「破壊工学」そして「超音波」本でもお世話にになりました。

「絵とき 基礎のきそ」のシリーズは書店に並んでいるのを見るとシンプルな力強さがあって目立ちます。著者としては、品よくかつ目立っているのでとても心地よいです。

日刊工業新聞社のこのシリーズの場合、表紙デザインは事前に著者には見せないようで、最初は「見せて欲しいなぁ」と思っていました。

でも、考えを変えました。イラストの才能を持つ方が、その本を象徴するイラストを書いて下さる。いわば最初の読者の感想、といえるのだと。原稿を読んでいただけたことがわかるイラストなら、100%素直に受け止めようと思ったのです。もし、筆者である私のイメージと大きくずれたとしたら、原稿の内容が専門分野以外の人には伝わらない内容のものになっていることを意味しているのだと。

そう考えると、どんな表紙になるのかが楽しみになってきました。今回は、なるほどそこですか、という感じで満足のいくものでした。これは、私の原稿が伝わる、という感触が得られてということでもあります。もちろん超音波も気に入っていますよ。

単行本はこれで2冊目です。単行本つくりは、著者がメインにはなるでしょうが、企画編集者・デザイナー・印刷・販売そして読者、大勢の人の間で作品として出来上がっていくものという実感を持ち始めています。そう考えると実に面白いですね。

また、もし機会がございましたらよろしくお願いいたします。

投稿: SUBAL | 2009年3月27日 (金) 13時04分

はじめまして,めぐめぐといいます。
こちらのブログは,Wiiの加速度センサの記事が出てから,
時々,拝見致しております。

この土日,発売後の初めての週末でしたので,
早速,近くの書店で内容を見て,買ってきました。

私自身は,鉄道関係の某研究所に勤めていて,
何も意識せずに,ついつい「ぜい性破壊」とか,
言葉を何となく使ってしまうことが多くあります。

今回出版された本は,結構気楽に読めそうですので,
その辺りを,自分なりに再認識できればいいかな,
と思っています。

それと,破壊力学とき裂検出技術を一つに纏めた本は,
ある意味,珍しいのではないかな?と感じました。
その点が「破壊工学」と名付けた所以なのでしょうか?

いずれにしましても,執筆お疲れ様でした。

投稿: めぐめぐ | 2009年3月29日 (日) 21時54分

めぐめぐ さん ようこそ

そうですか、Wiiの加速度から・・・。

>早速,近くの書店で内容を見て,買ってきました。

有難うございます。

今回の本では、脆性破壊と延性破壊がキーワードになっています。もうひとつは強度と靱性です。初学者向けの本ですから、はしょっている部分がずいぶんあるのですが、基本的に抑えておくべきものと考えているところは書いたつもりです。読んでみてのご意見などいただけるとありがたいです。

>破壊力学とき裂検出技術を一つに纏めた本は,ある意味,珍しいのではないかな?と感じました。

最近破壊力学の研究者が書いているものに非破壊検査について触れたものを見かけるようになっています。その中に明らかな間違いや、誤解に基づくと思われる言説があるのです。破壊力学が現実的な有効性を示すには、亀裂の検出技術と組む以外にはないと思います。他方非破壊検査技術者の中にも、破壊力学なんてあてにならん、という人もいるのです。お互いがお互いを知らずに相手側に「完璧」を求めるからではないか、そんな気がしているのです。
それぞれの「専門書」が、こんな難しいことを俺たちはやっていてすごいところまでできるんだぜ、というトーンで書かれることが多いですからね。
材料強度学・破壊力学・非破壊検査・設計技術あたりがお互いを理解して協力し融合していくことはできないのかなぁ、そんな願望が私にあるのです。

>いずれにしましても,執筆お疲れ様でした

有難うございます。本を購入いただいたこともそうですが、いろいろな立場の人がそれぞれの視点で読んでいただける事、そしてこうしてコメントとして寄せていただけることが嬉しいです。とても励みになります。また気軽にコメントを寄せてください。

投稿: SUBAL | 2009年3月29日 (日) 22時43分

こんばんは。遅ればせながら、今日小樽の書店で破壊工学基礎のきそを購入させていただきました。

まだ読み始めなんですが、7-5の項は、実際その現場で働く人間としてとても考えさせられました。

とかく、PTの操作をするだけの人間になりがちですが、自分の仕事に求められていることをもう一度再認識して仕事していきたいと思います。
本読み終わったらまたコメントさせていただきますね。

投稿: 定検ではたらくPT屋 | 2009年6月 6日 (土) 23時07分

定検ではたらくPT屋 さん今晩は

天安門事件20周年のニュースを見て思い出したのですが、ちょうど20年前泊原子力発電所2号機建設現場に入っていました。タービン建屋でPTとRTをやっていました。

きずを検出する仕事をひたすらやっていましたが、自分のやっている仕事をある意味俯瞰した視点で見てみたいという気持ちをずっと持っていました。コツコツ勉強をしてきたものを本にしました。

これですべてが分かるというものではありませんが、ちょっと面倒な分野の勉強の道しるべになってくれればうれしいです。

>本読み終わったらまたコメントさせていただきますね。

ぜひ。

投稿: SUBAL | 2009年6月 6日 (土) 23時43分

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