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DLP方式のプロジェクター

勤務先の私が主に使う実習室のプロジェクターを新しいものに交換をしました。

Cimg2893 取り外したのが、このPLUSのプロジェクターです。8年前(だったと思うが・・・)に設置して使い続けたものです。当時は映画館のように暗くしなくても画像を見ることができる明るさで、小型軽量、価格も当時の主流商品の半分以下という画期的なものでした。

このプロジェクターは、書類を止めるホッチキスが主力商品の文具メーカーであったプラスの技術陣が開発したものでした。

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Dlp_black_and_white プロジェクターで画像を投影する方式には現在液晶式とDLP(Digital Light Processing)式とがありますが、このプラスのプロジェクターはDPL式です。極小さなミラーを動かしてドットの濃淡を出す方式のようです。画像はWikipediaより。

もともとはテキサスインスツルメント社が開発したチップを、プラスの電子黒板を作っていた技術陣がプロジェクターに応用できないかとの発想で研究開発してできたものです。各社が出していたDPL方式のプロジェクターはプラスのOMEだったという時代もありました。

このプロジェクターを購入したときには、プラスの営業マンが勤務先に来て直接この開発物語を聞かせてもらいました。そのときの印象は、ビクターの高野鎮雄さんが主導したVHS開発に勝るとも劣らない感動物語でした。その話でこれは買わなくてはと思ったのです。

その後、特許戦争に負けたという話を聞きました。プロジェクターを主力製品にした新しい会社を作るのだとその営業マンは入っていましたが、そのプラスビジョンという会社はプロジェクター部門を手放して電子黒板を主力商品にしているようです。

こちらのDLPを説明するWikipediaに、プラスの名前がひとつも出てこないのはどうしてなのでしょう。プラスのプロジェクターを引き継いだこちらの会社でもプラスという名前は、HP片隅に小さく書いてあるだけです。そのプロジェクターはTAXSANという意味深なネーミングになっています。

特許戦争に負けたとしても、逆に言えば負けたからこそ、その開発物語は歴史的事実として記録される必要があると私は思います。そうした記録、どこかにありますかね。あれば手に入れたいものです。

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