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コッターピンとキャッスルナット

ジェットコースター車軸の検査に関して、コッターピンの穴が超音波探傷時に妨害になることをCIWへの意見書にも書きました。コッターピンってどんなもの、という話です。

Cimg2953 手前左側にあるのがコッターピンです。ねじ部に穴が開いたボルトと、切れ込みが入ったナット(キャッスルナットとか溝付き六角ナットと呼ばれます)と組み合わせて使います。ナットの溝の入り方が西洋のお城にある塔に見えないこともありませんね。

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Cimg2952 組み付けるとこうなります(最後にピンを曲げますがやっていません)。ピンが折れるなどして外れない限りナットは回りませんから、振動などによってナットが緩みついには外れてしまうことを防ぎます。締め付け力を確保するという意味での緩み止めとして効果があるかというと、ピンとナットの溝の隙間分だけは回りますから、その分は緩んでしまうことがあります。

非破壊検査の側から言いますと、コッターピンを通すためにねじ部にあけられた穴が、端部から超音波探傷をするときに妨害エコーの発生源になり厄介です。

本日別件で、ナットの写真を撮りました。その目的には使われない写真を掲載してみました。小物のねじを撮る場合はどうしても接写になります。安物のデジカメ(ポッキリ1万円)で撮るのは、いくつか工夫が必要です。それでもデジカメは、試しに撮ってみて良くなければ削除して取り直しという繰り返しが気軽にできるのが良いですね。

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科学技術」カテゴリの記事

コメント

そういうと最近は割りピンという回転止め自体、設計に用いませんね。(ロックナット Uナットなどを使うからもあるようです)
昔のスバルの車には、零型戦闘機由来のからげ線というワイヤーを巻きつけた緩みとめ手法(コッターピンに極めて近い)手法を持ちましたが、最近は用いないそうです。

投稿: デハボ1000 | 2009年5月28日 (木) 00時31分

航空機の世界では、セイフティーワイヤー(からげ線)やコッターピンはいまでも使っています。もちろんセルフロックナットも・・・。
自動車の世界では塑性変形締めが盛んに行われるようになってきていると聞きます。

投稿: SUBAL | 2009年5月28日 (木) 00時45分

こんにちは。キャッスルナットをお城ナットなどと訳す人はいなかったのですね。ちなみに、アイナットというのがありますが、これはI型としているのではなく、eye型(目のように丸い)から来ています。


なお、6月1日はねじの日です。
http://www.neji.co.jp/

投稿: KADOTA | 2009年5月28日 (木) 17時13分

KADOTAさん こんばんは

日本語でお城というとどうしても天守閣を思い浮かべてしまうのではないでしょうか。
ねじ新書の発刊を楽しみにしています。

投稿: SUBAL | 2009年5月28日 (木) 19時13分

キャッスルナット。チェスの駒のひとつ「ルーク」の別名から来た呼び名でしょう。

投稿: niwatadumi | 2009年5月28日 (木) 22時03分

niwatadumi さん

そうなのですか。実際のcastle towerからではなくてチェスの駒から名前をつけるという回り道をするというのは何かあるのですかね。

投稿: SUBAL | 2009年5月28日 (木) 22時59分

こんばんは。語源を調べたら(→ http://www.citizendia.org/Castellated_nut )回り道はしていないようでした。ついでに駒をボルトとナットでこしらえたチェスセットも見つけました。(→ http://followmehere.com/2009/03/24/hardware-store-chessmen/ )

投稿: niwatadumi | 2009年5月29日 (金) 20時43分

なんだかまどろっこしい話だなと思っていましたが、やはりそうでしたか。ボルトナットでこしらえたチェスの駒というのは、メタルカラーでいけてますね。工場の休憩室に手垢に汚れた将棋の駒の変わりに、あるいはおしゃれなカクテルバーのインテリアに良いかもしれません。

投稿: SUBAL | 2009年5月30日 (土) 01時15分

>航空機の世界では、セイフティーワイヤー(からげ線)やコッターピンはいまでも使っています。
そうですか。そう考えると航空機の場合はありますねえ。失礼しました。
塑性変形締めは使いたがる自動車会社もあるのですが、保守管理の上でトルク管理手法に熟練を要するからなど施工管理指標が複雑なため、ある程度以降は伸びてないとも聞きます。
>駒をボルトとナットでこしらえたチェスセット
大人の隠れ家向きですね。

投稿: デハボ1000 | 2009年5月30日 (土) 04時18分

>トルク管理手法に熟練を要するからなど

塑性変形締めのトルク管理ではなくて軸力管理の手法を研究している方の話を聞いたことがあります。

>大人の隠れ家向きですね。

ジュラルミンのケースに入っていて、チェック柄のビロードを広げてボルトでできた駒を使ってチェスを楽しむ、なんておしゃれかもしれません。その前にチェスのルールを覚えるのが億劫かも・・・。

投稿: SUBAL | 2009年5月30日 (土) 08時26分

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