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天王洲ふれあい橋と渡良瀬橋(1)

Bridge3  ちょっと前のことになりますが、KADOTAさんのブログでこの橋の写真を見たとき、面白い形だなと思いました。天王洲ふれあい橋という名の車は通れない歩道だけの橋のようです。全長は判りませんが、そう長い橋ではありませんね。

トラス構造の橋です。橋の構造というのは、人や車や鉄道が乗る路面にかかる力を支えるためにあると言ってよいでしょう。路面の上に構造があるのを「下路」といい、路面の下に構造があるのを「上路」といいます。天王洲ふれあい橋は下路のプラットトラス構造の橋です。

私が面白いと思ったのは、路面がアーチ状に湾曲していることです。

この湾曲は実際に渡ると、短い橋でありながら「橋を渡って彼岸へ行った」という感覚になるはずです。ドラマチックな感覚になる。

森高千里自身が作詞して歌っている「渡良瀬橋」という歌を松浦亜矢がカバーしているこちらの映像に写っているのが天王洲ふれあい橋です。ドラマのロケにもよく使われているようです。

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実際の渡良瀬橋は栃木県足利にあります。松浦亜矢が歌っているビデオの中に夕焼け遠景になってフラッシュのように現れる橋がありますが、これが本当の渡良瀬橋のようです。

天王洲ふれあい橋の路面は湾曲してアーチ状になっていますが、力学的にはアーチになっていません。アーチの逆、カテナリーに近いのです。アーチは部材に圧縮応力が生じますが、カテナリーでは引張応力が生じます。

天王洲ふれあい橋は、上の部材(上弦材)から吊られるようにして曲線を作っています。その意味では、つり橋である横浜ベイブリッジの路面が湾曲しているのと力学的には同じといえるでしょう。

トラス構造でありながら、つり橋的な要素があるとても面白い形の橋だと思います。

トラス構造は構造の力学的要素が直線的にシンプルに力強くむき出しになっていて好きな人にはたまらない魅力を持っています。それに対してアーチやつり橋のカテナリーは柔らかな曲線が魅力的です。天王洲ふれあい橋はその二つが違和感なく融合していているように見えます。

羽田空港からモノレールに乗ると終点の浜松町のひとつ手前に天王洲アイルという駅がありますが、そこの近くにあるようです。今度ぜひ行ってみたいと思います。JSNDIの教育センターが瑞江になってしまったので、そこに行くときには浜松町は経由しないのです・・・・。いつ行けるかなぁ・・。

参考:「カテナリーとアーチ」 このブログの記事ですが、アーチとカテナリーの関係を書いています。カテナリーの双曲線関数において媒介変数 a がマイナスになるとアーチになることを直感的に理解するフリーソフトウエアを公開しています。

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