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全ページカラーのねじ新書

ブログ仲間でもあるKADOTAさんの新刊書「ねじのひみつ」(サイエンス新書:ソフトバンク クリエイティブ)が届きました。

ほんの少しだけですが、協力をさせてもらいましたので献本という形でいただきました。この本の出版にわずかとはいえ貢献できたことは誇りです。

Nejishinsyo 帯のキャッチコピーには「ねじの規格からはたらきそして歴史から流通まで」とあります。身の回りにたくさんあることは知っていながらその名前すら良く知らないねじ、このねじのことがコンパクトにまとめられています。新書版ということもあって、かばんのポケットに忍ばせておいて疑問に思ったときにすぐ開いてみるという使い方ができそうです。

でも私はこの本の真骨頂はあんちょこ的な使い方ではないように思います。この本の見所は、ねじの材料から製造法までが現場の写真や図解つきで書かれていることです。裏表紙のキャッチコピー「ねじを学んでものづくりの世界をのぞいてみよう」というのが、内容を端的に表しています。ねじをつかうものづくりと、ねじづくりからみるものづくり・・・両方の視点から学べます。

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この本を開いて、まず思ったのは全ページカラー印刷だということです。かつて印刷会社に勤めていたことがありますが、カラーの版を作るには色分解という工程が入り白黒とでは値段の桁が違っていました。印刷工程も4回印刷機を通すことになり4倍になります。カラー印刷はとんでもなく高かったのです。もう四半世紀も前の話ですから事情は違っているのでしょうが、豪華な本だと思います。

Nejishinsyo2 ねじの写真がたくさん掲載されていますが、材質やメッキなどの表面処理の違いはやはり白黒では伝わりにくいものがあります。実物の写真とイラストやCGの図解が組み合わされてとても分かりやすい。

子供のころ、金物屋でねじを含む冶具や道具を手にとって想像をめぐらせていた時の楽しみを思い起こさせてくれます。

鍛造のところも赤白く熱せられているところは、やはりカラー写真ならではです。

コンピュータの技術は日進月歩、50年後ではガラッと様変わりをしているでしょう。ねじというような基礎になる要素技術はそう大きくは変わっていないと考えられます。ねじについて学ぶと、畑の土について知識を得たときのような心地よさを感じるのは私だけでしょうか。

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コメント

こんにちは。ご紹介いただきありがとうございます。ご指摘の通り、今回はカラー写真が多用できたのが大きいと思います。この金属色や鍛造の橙色は白黒ではなかなか伝えることは難しいです。ただし、ほとんどの写真は私自身が撮影していますので、写真自体の出来は。。。

投稿: KADOTA | 2009年6月28日 (日) 17時48分

写真は、角度を変えた2本をワンショットに並べる等の配慮が利いていて良いですね。こういう小物を撮るのは意外と難しいと思います。本作りの技術が生かされている感じです。

投稿: SUBAL | 2009年6月28日 (日) 22時29分

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