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破壊・非破壊をめぐる出版情報

3泊4日の東京滞在から戻ってきました。北海道は涼しくて良いsign03

仕事の合間に、本の出版に関する情報交換もいくつかしてきました。

日刊工業新聞社から出している2冊の本をプロモートしていただいた編集者のI氏と会ってきました。今回この時点で打ち合わせすることはなかったのですが「上京しているのなら」ということで、都内某所で2時間ばかり特にこれというテーマのないお話をしてきました。雑談という混沌の中から何かが出てくるかも知れないし出てこないかもしれない、なんともいえない面白さがあります。いわば無駄の効用とでも言いますかね。日刊工業新聞社の人気シリーズを長く手がけてこられた方と聞いていますが、穏やかな話しぶりの中に先を読む眼の鋭さが感じられて、とてもためになりました。特に本の出版から離れた話がとても面白かったですね。私の将来もまだまだいろいろと可能性がありそうかなという気がしてきました。

破壊工学 基礎のきそ」がどのくらい売れているのか気になっていたので聞いて見ました。順調だそうで、同じシリーズの「絵とき 機械強度設計 基礎のきそ」とほぼ同じ勢いで売れているそうなのです。

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アマゾンで見るといまいちかなと思っていましたが、「アマゾンは当てにならない。毎日チェックする倉庫の在庫数が一番確実な数字」とのこと。それはそうでしょうね。

JSNDI(日本非破壊検査協会)の教育センターで日本溶接協会と関係が深い産報出版の編集者の方と会いました。近々業界紙(検査機器ニュース)で「破壊工学」本を紹介していただけるとのことです。ありがたいことです。

同じくJSNDI教育センターの講師控室で、元原研の大岡氏が「SUBALさん(もちろん実際には本名で)、こんどこんな本を出したのだけれどちょっとみて」と、「超音波による欠陥寸法測定」という発刊されたばかりの本を見せてくれました。この本のことは知っていまして、私にとっては必読書だなと思っていました。破壊力学の小林英男氏と大岡氏が編集委員会代表。えっ、どちらもJSNDI元会長だけど超音波のひとではないよな、と思っていましたが、編集員の中にメーカーなどの超音波探傷の専門家が名を連ねていました。私も良く知っている方もいました。中はカラー写真がふんだんに使われていて、(もちろん詳細に読んでいるわけではありませんが)超音波によるきずのサイジングに関する現在の技術水準が網羅されているように見えました。

小林英男氏(横浜国立大学)は破壊力学の定番教科書の筆者で、最近共立出版から「破壊事故」という本の編集をされています。 破壊力学の専門家が音頭を取って非破壊検査技術の分野に踏み込んでくる。私の予想通りの展開になってきています。面白くなってきたぞ・・・。

この領域は、私の破壊工学本の中でも限られたページ数の中で簡単に触れているところです。超音波そのものの基礎知識なら「絵とき 超音波技術 基礎のきそ」が参考になるかもしれません。(ちゃっかり自分の本の宣伝です)

JSNDIから超音波探傷実技テキストのデジタル探傷器編が、近々(多分9月)出版されます。二次校正に入っていますが、今回私の担当分を持って上京して手渡ししてきました。私の作業はこれでおしまい。出来上がりを待つだけです。いろいろ考えるところがあって面白いですね。実習内容も変えてゆかなければなりません。いろいろ議論はありますが、これを叩き台にして前向きに検討してゆくことになるでしょう。

これは海外でという話ですが、DGS線図に関する本が出るかもしれないということです。デジタル探傷器の時代になって、改めてDGS線図とはどういうものかベースから掘り起こすことをしたいということのようです。ちなみに今年はドイツでクラウトクレーマー研究所がスタートして60周年なのだそうです。

超音波探傷も、ここがひとつの時代の転換点になるという予感がします。

実質3日間でしたが、破壊・非破壊に関する本についての情報や意見交換もできて充実した時間をすごせました。

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コメント

おはようございます。遠征ご苦労様でした。よりによって暑い日にあたったようですね。
 某遊具メーカーのおじさんの耐久試験を横で眺めて「ほら壊れろ!」と叫んでいる割に、私は金属疲労については素人です。ですから読んでいて気になって仕方がないのは、本の事よりキャビンプレッシャーの実験。帰りの空で元に戻したのでしょうか。そしてマーボおこげ。なんというおいしそうな写真・・・。

投稿: Husigidou | 2009年7月21日 (火) 08時30分

 帰りの便ではポテトチップスを持ち込んで、今度は上空で膨らむ現象を確認するつもりでした。すっかり忘れてしまって、思い出したのはシートベルトを締めたときでした。疲れていたのか単なるボケか、まあ次の機会ということでcoldsweats01
マーボおこげ、とても美味しかったですよ。マーボ豆腐は四川料理ですが、長春出身の中華料理屋さんでも欠かせないものなのでしょう。長春も行ってみたい所のひとつです。
 

投稿: SUBAL | 2009年7月21日 (火) 19時22分

こんばんは。出張お疲れ様でした。
「超音波による欠陥寸法測定」はタイトルからして専門的なので、案の定コストパフォーマンスを気にする個人が購入するにはちと思い切りの要る金額ですね。いずれこの場に掲載されるだろう(?)SUBALさんの書評を参考に買うか買わないか考えようと思っています。

投稿: niwatadumi | 2009年7月22日 (水) 21時33分

少し時間がかかると思いますが、いつか私なりの紹介の仕方をして見ましょう。サイジング技術の現在、というところが破壊力学と非破壊検査の接点ですから、検査屋の立場からものを言ってゆきたいと思います。

投稿: SUBAL | 2009年7月22日 (水) 22時42分

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