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何年ぶり?映画館へ

 本当に久しぶりに映画館で映画を鑑賞しました。最近は映画はビデオかDVDで見るものになっていました。
 いってみて驚きました。椅子はファファだし、階段教室のようになっていて前の人の頭が邪魔になることもありません。いったいいつから映画館に行っていないのだ、という声が聞こえてきそうですcoldsweats01。劇場内の売店でスナックや飲み物を購入するとついてくるトレイを椅子の肘掛の先にセットしてテーブルのようにできる仕掛けになっていました。
 見てきたのは先日紹介した「宇宙(そら)へ。」です。内容は、映像で綴るNASAの宇宙開発50年史。1960年代初めの「まるでキャッチャーフライのような大気圏外への脱出」から10年足らずで月着陸へ、そして今日までを画像で追うものでした。

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 私にとっては、1960年代は小学校から高校生にいたる一番多感な時代と重なりますから、自分自身の胸の高まりとその当時の遊びが思い起こされながら、年表を改めて整理されていく感じでした。アポロ11号は、1969年の7月だったよなぁ、高校野球の予選もそのころあったよなぁ、どっちも授業をサボって怒られたっけ・・・という風に。
 1960年代は、宇宙開発が目覚しい進歩を短い間に遂げて、ある意味科学技術に対する憧れや信頼感が強かった時代であったといえます。
 50年史を概観するように見ていくと、60年代以降の宇宙開発は急にブレーキがかかったという印象を受けます。あのころは、この調子だと火星に到達するのもそう遠くないと思っていました。この映画では、社会的背景についてはほとんど触れていません(米ソの競走も出てこないのはダイナミックでないなぁと思いました)が、ベトナム戦争の敗北だけは唐突に出てきていました。
 国家の威信をかけた命知らずの冒険の舞台であった宇宙が、軍事や気象・通信など実用的利用という方面に開発のベクトルが向けば、派手さは無くなるよな、という印象を改めて受けました。そうなると効率とか安全とかの優先順位が高くなるのは必然です。効率とか安全についての追求は、とても地味なものになります。再利用可能なスペースシャトルに一般から公募された高校教師が乗り込んだチャレンジャーが大観衆の見守る中空中爆発した事故(1986年)は、その意味では象徴的な事故だったといえるのかもしれません。
 映画自体は、技術的な突っ込みはほとんどなかったのが、不満といえば不満ですが、大画面かつ迫力のある音声で、私の青春とも重なる宇宙開発史を概観できて、日常の忙しさに追われている頭脳には、刺激的な頭休めにはなったようです。

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