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2009年9月

「ネ-20」に関する古いノート(その4)

Iノートを書いた石原宏氏にレクチャーをしたのは「ネ-20改」の設計にかかわった東大航空研究所のメンバーかそれに近い人物であろう推測しました。おそらくそのレクチャーは戦後石原宏が進学した東大のキャンパスにおいてではなく、石原氏の自宅ではなかったかと考えています。
石原家と東大航空研究所のメンバーとの間に接点があった証拠はありません。ですがありそうかなと考える根拠はあるのです。

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「ネ-20」に関する古いノート(その3)

Iノートは石原宏氏が誰かからレクチャーを受けて書き残したものであろうと推測できます。レクチャーをしたのはどのような人物なのか、今となっては確定をする術は有りません。
Iノートのなかに気になるメモがありました。

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③「タービンロケット」の図のところの圧縮機(コンプレッサー)の段(静翼と動翼の組み合わせを段といいます)を示す箇所が丸で囲ってあります。その上に「小15%」と書いてあるメモです。
③の図の周りにはネ-20というメモが4箇所あり、ネ-20に強い関心があることをうかがわせます。
この「小15%」という記述はもしかしたらネ-20の改良型であるネ-20改に関するものかもしれない、そう思い始めたのです。というのは・・・。

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「ネ-20」に関する古いノート(その2)

Iノートはいつ何ために書かれたものなのか、わずかな手がかりしかありませんが、推理をしてみたいと思います。

まず、書かれている内容ですが、その1での述べたように戦時中軍が開発しようとしていたレシプロエンジンに変わる新型エンジンに関するものといえそうです。戦後数年してから、当時の技術者や研究者がこの開発過程を書き残した文章がありますが、そこでは欧米の言い方に倣って「ジェットエンジン」もしくは「ガスタービンエンジン」という言い方がされています。ところが、Iノートでは「ロケット」という呼称を用いています。旧日本軍が使用していた用語で書かれたものなのです。

「ネ-20」の文字があることから考えると、ネ-20という名がつけられて開発計画書が書かれたのが昭和19年(1944年)10月、つまり終戦の10ヶ月前ですから、書かれたのは1944年10月以降であると言えます。
書いたのは終戦当時で17歳だった人物(石原宏氏)です。息子さん(メールをくれた山鳩さん)によると、石原宏氏は終戦後東京大学工学部に進学しますが、鉛筆書きは終戦までで戦後は万年筆を愛用して文章は必ず万年筆で書いていたとのことです。

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「ネ-20」に関する古いノート(その1)

日本初のジェットエンジン「ネ-20」とその開発物語が好きで、CGでの再現を試みて公開をしています。そのHPを見たという方から丁寧なメールをいただきました。本名、住所、電話番号がきちんと書かれた礼儀正しいメールです。

Ne20note

そのメールには添付ファイルがありました。左の図(以下Iノートと呼びます)です。ジェットエンジンに関する図であることは一目見て分かりました。ジェットエンジンを「ロケット」と称していることがひとつの特徴で、これは戦時中それまでのレシプロエンジン(=ピストンエンジン)に変わる新しいエンジンの開発を試みた軍関係で使われた用語なのです。その図の中に「ネ-20」の文字が4箇所に書かれています。
メールをくれた山鳩(ハンドルネーム) さんが最近自宅で発見したものとのこと(山鳩さんのブログ記事)で、筆跡などから3年前に他界されたお父様が若いころに書いたものだとのことです。お父様は終戦のときは17歳の少年。お父様のお父様(山鳩さんの祖父)は、「軍事産業の経営陣として浦賀船渠や大日本兵器に奉職し、スイスのエリコン社とも交渉があった」方とのことでした。
これがどのようなノートなのか、ヒントになるようなことを教えて欲しいという趣旨のメールでした。

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野菊

Cimg3381 どうして秋の花には紫色が多いのでしょう。

ここ数日耐熱合金について書いたこの記事へ飛びぬけたアクセスがあります。どうしたのでしょう。

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無性に飛び込みたくなる

クレヨンしんちゃんの作者臼井儀人さんが群馬県荒船山の崖から転落して死亡したというニュースが流れていました。回収されたデジカメの最後の写真として、崖の上から下を覗き込んだ風景が写っていたと報道されています。写真を撮った直後に足を滑らせて転落したのだろうと推測されています。状況から考えておそらくそうなのでしょう。
切り立った崖の写真を見ていて、ふと思ったことがあります。

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苫小牧北大演習林

多分疲労が蓄積したのでしょう、体調が思わしくないので連休は家にこもって休みながら抱えた仕事を片付けています。
Cimg3389 あまり運動不足になっても良くありませんから息子の自転車を借りて、近くの北大演習林へ行ってきました。
住宅地から少しだけ山側に入ると演習林の敷地で、ミニ自然公園として整備されています。
Cimg3392 幌内川に注ぐ小川と小さな池があり、水鳥の遊んでいます。林の中ではオカリナの練習をしている中年のおじさんがいたり、ベンチでは若いカップルが何かを語り合っています。

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ハンドマグナによるボルトの磁粉探傷

今年5月に2年前のエクスポランド・ジェットコースター事故に関連して、車軸の検査方法をCIW検査事業者協議会が独自に検討をした結果を公表しました。その内容をめぐってこのブログでも少し話題になりました。
CIW検査事業者協議会が検討結果を公表した意義は認めつつもその内容には疑問を呈さざるを得なくて、私は意見書を提出しました。直後に検討をするとのメールでの返事をいただきましたが、それ以降今日現在まで音沙汰はありません。私の疑問は意見書を公開していますのでそちらをご覧ください。
Rumps そのひとつは磁粉探傷の方法を示したこの写真でした。

私の考えはこれでは「磁極の接触が不安定で、磁極付近の不感帯と反磁界の影響が無視しえず、安定した探傷とは言いがたい」「専用冶具を工夫するかコイル法の適用を考えるべき」というものでした。

なぜハンドマグナを使ってこんな不安定な探傷方法を示しているのかと考えると、コイル法の装置は大きくなりがちで現地検査に向かないとか、コイル法の装置を持っている検査事業者は少ないのだろうということが浮かび上がってきました。だからこれでよいのだという考え方も納得いきません。

そこでなんとか広く普及している極間法(ハンドマグナと呼ばれる交流電磁石を使う)で探傷する方法はないのかということで考えました。

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秋色と枯葉擬態の蛾

一雨ごとに空気が冷たくなってきています。
Cimg3379 山の木々には秋色が目立つようになりました。

Cimg3377a ふと窓を見ると蛾が一匹止まっていました。枯葉に見えますね。

Cimg3297 こちらは庭に咲いていた花、リンドウですかね。秋の花でしょう。

毎年9月10月は忙しくて体調を崩すこともあります。今年もいろいろとあります。面白い仕事もしているのですが、困った問題も重なってすっきりとは行きません。ひととき自然の彩りや、凛としてしたたかに生きる動物の姿を見ていると、気持ちが澄んでくるようです。

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アイデアのつくり方

Idea J.W.Young著「アイデアのつくり方」を読みました。この手の本は本屋で立ち読みをすることはあっても購入することはほとんどありません。20年以上前(1988年)に翻訳本が出版されて未だによく売れていているらしいことを、私の本のアマゾンのページにある「この商品を買った人はこんな商品も買っています」の中に見つけて、注文してしまいました(アマゾンの手口にしてやられている?)。

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距離分解能

超音波の進行方法に2つの反射源があってどのくらいの接近まで分離して表示できるかを距離分解能といいます。
530 非破壊検査の分野では、図(「絵とき 超音波技術 基礎のきそ」の挿絵)のような対比試験片(RB-RA)を使って測定します。JIS Z 3060では探触子を含めた探傷装置で5MHzの場合6mm以下の分解能が要求されます。
分離判定の基準が、2つのエコー高さをそろえてエコーの谷のレベルが-30dB以下ということですから、Aスコープの表示を見る分には明確に2つのエコーがあることが分かります。
では、2つのエコーを分離して認識できる限界はどのくらいになるのでしょうか。このあたりは職人技の領域に入ってきますが、私はせいぜい1波長(λ)ぐらいまでだろうと思っています。鋼縦波(音速5900m/s)で5MHzでは波長は1.18mmです。
Stba2 少し乱暴な実験です。STB-A2という厚さ15mmの試験片に直径2mm深さ2mmの平底穴と直径1mm深さ1mmの平底穴がありますので、これを穴の反対面から5MHz振動子直径10mmの垂直探触子で狙って、底面エコーと平底穴のエコーが分離できるのか試してみました。

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Phased Array ソフト バージョンアップ

超音波探傷も医学での超音波検査もパルス波を使いますが、初歩的な音場の説明は連続波の理論で行うことが多いようです。パルス波は連続写真かアニメーションで見ないと分かりにくいですから、書籍での説明は難しいものがあります。

フェーズドアレイプローブによる超音波ビームを表示するソフトウエアを、バージョンアップしました。
Phased_array_pulse 主な改定点は、パルス波を表示してそのアニメーションを保存・読み込みができるようにしたことです。
パルス波を表示するための計算は連続波と比べると膨大になります。私の作るソフトは教育用ですから、あまり計算あ時間が長いのでは使えません。あれこれ時間を短縮する工夫をしまして、ひとつのアニメを作るのに私のパソコンで5分以内になりましたので、公開することにしました。
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ボーイング777翼の破壊試験

YOUTUBEを見たら、ボーイング777(トリプルセブン)の翼の破壊試験がありました。

先日の787の破壊試験と比べてみると面白いですね。

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メールでの質問

ホームページを作っていたり、こうしてブログで記事を書いていると時々見知らぬ人からメールをいただくことがあります。その中で、自分が疑問に思っていることについて質問してくる場合があります。こんなとき皆さんはどうされていますか?

私自身も、書籍で調べネット検索もし、それでも分からないときに検索で引っかかった人に質問メールを出したことがあります。私の経験では、質問に答えていただけなかったケースは、1件だけでした。貴重な情報をいただけたこともたくさんあり、ネットを使ったコミュニケーションの有効性と面白さを感じていました。

ところが、私のところに来るメールでの質問にまともに応えないケースが増えてきました。できるだけ応えようとは思うのですが、応えられない場合があるのですね。次第に私の中でルールができてきました。

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