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アイデアのつくり方

Idea J.W.Young著「アイデアのつくり方」を読みました。この手の本は本屋で立ち読みをすることはあっても購入することはほとんどありません。20年以上前(1988年)に翻訳本が出版されて未だによく売れていているらしいことを、私の本のアマゾンのページにある「この商品を買った人はこんな商品も買っています」の中に見つけて、注文してしまいました(アマゾンの手口にしてやられている?)。

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全体で102ページの小さな本で、1時間かからず読み終えることができます。
書いてあることは、アイデアのつくり方というよりアイデアが生まれるプロセスの記述といったものです。
ヤングはアイデアが生まれるには5つの段階がある、といっています。
1)資料集め
2)資料の咀嚼
3)孵化段階
4)アイデアの誕生(ユーレカ)
5)アイデアの具体化・展開

面白いと思うのは1)2)の意識的活動の後、3)の無意識的活動(考えることを放棄する)過程を経てアイデアが生まれるとしていることです。
この辺を読んでいると、文章が上手いということもあるでしょうが、確かにある自分にもあると思わせます。
何かを解決したくて頭を悩ませあれこれ考えているときには浮かんでこなかったアイデアが、全然別のことをしている(あるいはほとんど何もしていない)時に、湧き上がるように出てくることがあります。私の半生の中でも、世間的な評価はともかくとして自分なりには誇れる「仕事」がありますが、そのアイデアが生まれるプロセスを振り返ると、なるほどそういえるよなぁ、と思わせます。
この本が受ける原因は、物事を解決しようと必死に考えたことのある人ならおそらく誰にでもあるアイデア誕生のプロセスが、普遍性を持っていることを示していることでしょう。あなたの小さなアイデアが生まれたそのプロセス、ノーベル賞的な発見とも共通したものなのですよ、といわれると悪い気はしません。
ヤングが展開していることは、今まで聴いたことがない、というたぐいではありません。ずいぶん古い本なので、これが源流なのですかね。

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コメント

はじめまして。
『私の本のアマゾンのページにある「この商品を買った人はこんな商品も買っています」』で、自分への誕生日プレゼントとして2冊「お買い上げ」してしまいました。
「超音波」と「破壊工学」です。
秋の夜長に楽しみます。

投稿: 特異点 | 2009年9月18日 (金) 19時25分

特異点 さん ようこそ
そうですか、有難うございます。どの本とのつながりなのでしょう。
読書は自然に任せていると偏ってしまいますが、このような仕掛けで普段関心を寄せていない領域を覗いてゆくきっかけになるのは良いですね。
「超音波」と「破壊工学」という一般には知られない領域を楽しんでいただければ、筆者としてはこの上ない喜びです。

投稿: SUBAL | 2009年9月18日 (金) 19時56分

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