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原田康子とコサックの兵士

釧路を舞台にした小説「晩歌」で知られた作家原田康子氏が亡くなったと報じられていました。北海道内では良く知られた作家です。
「挽歌」に登場する釧路湿原は子供のころ良く遊んだところですし、主人公の自宅等があったところは鶴ヶ岱といって、私が通った大学の近くです。
もう四半世紀以上前の話ですが、一度だけ札幌のご自宅でお目にかかったことがあります。約束した日は交通マヒになるほどの大雪でした。大きな通りから小路を入ったところにあるご自宅を雪をかき分けて訪ねてゆきました。
リビングに通されて、小一時間ほど話をしたでしょうか。直接の用向きは10分程度で終わりました。あとは何を話していたのでしょうね、内容は残念ながら覚えていません。印象としては、実に上品に私の話を引き出して、面白がっていたような記憶があります。著名な作家を前にして、いくらずうずうしい私でも最初は緊張をしていたと考えられますが、外には雪が深々と降るリビングで、少し年代が離れた2人が語り合う、心地よいひと時をすごしたシーンがよみがえってきます。

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帰りには「頑張ってくださいね」と声を掛けられました。
外に出ると埋もれるほどの雪が積もっていました。私は、原田氏に道具を借りて玄関から門までの間の雪をかきました。それなりの労働でした。
原田氏は労をねぎらってくれるとともに「コサックの兵士のようですね」と笑って評しました。多分、黒い毛糸の正ちゃん帽に黒いオーバーコートといういでたちで黙々と雪かきをする姿を見てそういう連想をしたのでしょう。
私は、年配の夫婦二人暮らしではこの雪かきはつらいだろうなぁ、と思って行ったことでした。考えてみると、当時の原田氏は50代前半、今の私よりずっと若いのですね。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
追悼記事が続いてしまいました。ブログは備忘録としての役割を持たせていますので、こういうときもあるでしょう。

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