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モラルハザード

NHKのTV番組「出社が楽しい経済学」をなにげなく見ました。面白かったですね。
経済学で言う「モラルハザード(moral hazard)」というのは、「道徳や倫理感の欠如」のことをさすのではないのだそうです。

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経済学でモラルハザードとは、「他人の行動を観察することができないことから起きる問題」と考えるのだそうです。

その説明はこうです。

例えば、ある経営者が部下に仕事を依頼した時。その経営者が従業員の仕事ぶりをつぶさに観察できず、しかもその仕事の成果も客観的に評価するのが難しい場合、従業員は『努力せず最低限の給料をもらっていた方が合理的』と判断。サボるかもしれない。

この点から言うと、点検検査の仕事はモラルハザードが入り込みやすい職種だといってよいと思いました。非破壊検査の仕事は、製品の外観に変化をもたらしませんし、使用価値の変化も生じません。やったのか、やったとしてチャンとやったのかの評価は難しいといえます。

そんなことを考えていて思い出したことがあります。

私が子供のころ、学校の先生には宿直勤務がありました。宿直室に泊り込んで、一定の時間ごとに校舎内を巡回点検することが義務付けられていました。
酒を持ち込んで飲んでいる先生もいました。特に異常が有るということがめったにないとすれば、巡回しなくたって翌朝の学校の様子が変わっているはずがありません。
日報に「異常なし」と書くだけだったら、巡回をせずにサボる教員も出てきそうですね。
サボりを防止する仕組みはありました。真ん中に鍵穴がついている目覚まし時計のような機械を革ケースに入れて首から提げて持って歩き、校舎のポイントポイントにおいてある鍵を差し込んでくるシステムになっていたのです。中身を見たことはありませんが、時計に連動した丸い記録用紙に時間と場所が記録されるようになっていたはずです。サボるかも知れない宿直の先生の巡回行動を管理者が確認するシステムで、モラルハザードを防止する機能があった、といえるでしょう。

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コメント

今では宿直のある学校はほとんどないようですね。経費節減のために機械警備となっています。経費節減ばかりではなく、実際に凶悪な不審者が侵入した場合、プロに対応してもらおうということなのでしょう。

しかし。

少々遅くに、そして夜でも学校に行けば先生がいる、というのは、救われた子どもが多かった(少なくなかった)と思います。

私も夕刻、職員室にいる小学校の先生とお話しした思い出がありますし。

(想像ですが)家を飛び出して、行く場所がなくて、学校にいた先生に話を聞いてもらった、ということもあったのではないでしょうか。

あ、私は深夜に、小学校のプールで泳いで宿直の先生に見つかって怒られた・・・なんてことは、いや、あったかな、なかたかな、ぶつぶつ・・・。

投稿: 平田敦 | 2009年10月 3日 (土) 10時41分

私はよく夜の宿直室に行ったくちです。遊びに行ったのか、怒られに呼び出されたのか、よく覚えてません。ただ、昼間の学校よりはずっと面白かった記憶があります。夜の学校でやったいたずらについて書こうか書くまいか、迷っているところです。

投稿: SUBAL | 2009年10月 3日 (土) 11時56分

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