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2009年「かたちのココロ」その4 書籍の執筆

私にとって今年最大の出来事は、3月に単行本「絵とき 破壊工学 基礎のきそ」(日刊工業新聞社)を出せた事です。
いつかは書いて見たいと思っていたテーマでした。もちろん出来上がると反省点はいくつも出てくるのですが、今読み返してみてもこういう本が必要だと考えた大部分は書けていると思います。
地味なテーマですからドンドン売れるようなものではありません。それだけに八重洲ブックセンターの本館3F(科学技術工学書のフロアー)での週間ベストセラー16位に入ったという知らせは、たとえ瞬間風速としてもうれしいものでした。この件に関して日刊工業新聞社編集長が「『地味なテーマですけど、需要があるんですね』と驚いていました。」と編集者の方から教えてもらいました。そういう地味なテーマもコツコツ出していこうという日刊工業の姿勢も好感が持てます。

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日本非破壊検査協会が発刊している「超音波探傷入門」が増刷(7刷)になったという知らせが7月に入ってきました。

「超音波探傷入門」増刷

この本のソフトウエアは私が作ったものです。この記事にもコメントをいただきましたが「このソフトで超音波探傷を勉強し始めました」という方から挨拶をいただく事が多くなって、目的とした役割を果たしているのだなと実感してうれしくなります。デジタル超音波探傷器の時代になってきて変えたほうが良いところも出てきています。
超音波探傷が分かりある程度プログラミングもできるという若い人が出てきたら、この分野からは手を引こうと思っているのですが、どなたかいるのでしょうか。
いなければ私の役割としてやらなければならないかもしれません。ただ、10年前の気が狂いそうなほどの膨大な作業量と緊張を考えると、ちょっと身構えるものがあります。あのときほどの根性と体力があるのかと・・・。

日本非破壊検査協会の関連では、「超音波探傷試験 実技参考書 デジタル編 」の発行にも編集委員の一人としてかかわりました。デジタル探傷器になっても超音波探傷の本質は変わりがありません。便利になった分、試験体の中での超音波の挙動に関して今以上に理解と教育が必要だと思っています。
このテキストにかかわって感じたのは、およそ60年の歴史がある超音波探傷ですが、その手法は当時のアナログ探傷器でできる事に踏まえて「見えないきずをいかに的確に検出するか」の工夫として確立されているところがあり、ただ単に従来のやり方をデジタル探傷器に置き換えるということではなく、新たな道具での手法として再構築する部分もありそうだということです。そうなると、私のような古い時代のおじさんはさっさと引退をして若い世代にバトンタッチすべきなのでしょう。古い世代が役割を果たせるとしたら、経験の蓄積を手法が成立している根っこまで掘り下げて若い世代に伝えてゆく事ではないか、そんなことを考えています。

来年も本の執筆活動は続けたいと思っています。まとめたいテーマはいくつかありますし、リクエストに応じるという事もあります。声をかけてもらえるのは幸せな事です。まだまだ枯れてはいられませんsun

今年もあとわずか。折に触れいろいろな事を考え、コメントや情報提供に励まされ刺激を受けて書き続けてきました。気まぐれブログにお付き合いいただき有難うございました。皆様良いお年をtaurus

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