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非破壊検査総合管理技術者の証

 帰宅すると、JSNDI(日本非破壊検査協会)から少し重みのある荷物が届いていました。あけてみると、透明なガラス(クリスタル?)製の盾でした。

Cimg3871

 ずいぶん立派なものです。「非破壊検査総合管理技術者の証」というタイトルとともに私の名前が刻印されています。
続いて「あなたは永年にわたり非破壊検査技術者として社会の安全に寄与し非破壊検査の発展に尽力されました。非破壊検査総合管理技術者の認証にあたりその功績をたたえます。」と書いてあります。
 事前に何も聞かされていませんでしたので、少々驚きました。

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 非破壊検査の資格は、放射線・超音波・磁粉・浸透・渦電流・ひずみ測定の6部門があって、JIS Z 2305によってJSNDIが認証する仕組みが作られています。6部門それぞれにレベル1・レベル2・レベル3があります。レベル3がそれぞれの頂点です。6部門すべてに精通している人が受ける資格として「非破壊検査総合管理技術者」があります。
 昔、特級といわれていましたが、1998年に規格が改められて「非破壊検査総合管理技術者」になりました。私は、新しい規格での最初の試験を受験して、合格しました。新規受験者としては全国で合格者は2人でした。
その後、JIS Z 2305の認証制度がスタートするときに廃止が提案されたことがありましたが、この廃止案は多くの反対にあい撤回されました。
 学者や研究者が多くを占めるJSNDIの幹部は6部門のどれかの狭い分野では「権威」であっても、他の分野については分からないという人が多いのです。しかし、実際何かの対象物を非破壊検査で評価していこうとすると、部門横断的な判断が問われてきます。
 たとえば、エキスポランドの事故を起こした車軸は「超音波・磁粉・浸透のいずれかの探傷検査を実施する」と定められていて、「超音波しか分かりません」という人では判断できないのです。
 総合管理技術者の出番となりそうです。しかし全国に100人あまりの有資格者がいますが、その社会的認知度は低く、横の連係もなく、その役割を十分に果たしているとは言いがたいのが現状です。
 「こんなものをくれる前に総合管理技術者の社会的認知度を上げ、その力を発揮できる仕組みを作るようにしてくれれば良いのに」とつぶやくと、連れ合い殿は「認めてくれているのだから素直に受け止めたら」といいます。この人のシンプルさにはいつも負けます。
 田舎の技術屋がやれることには限りがありますが、人にやってほしいという前に、自分のやれることをこつこつやってゆくことにしましょう。

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コメント

SUBALさん、今までの努力が形になったと素直に喜びましょう。
当社で同じものをもらった者は素直に喜んでいました。
ただ、私はSUBALさんとほぼ同意見だったので、このブログを引用して(勝手に引用してすみません)、下記をJSNDIに送付しました。

今回、「非破壊検査総合管理技術者の証」を頂きまして、感謝しております。
今後の自分の業務の責任の重さを再度認識するとともに、この立派な記念品に恥じない活動をしたいと考えています。
非破壊検査総合管理技術者関して、あるブログで以下の記述がありました。
少し引用が長いですが以下、私も全く同感ですし、私の家でも同じでした。
****************************************************
<最近の非破壊試験に関連する事例に続いて>
総合管理技術者の出番となりそうです。しかし全国に100人あまりの有資格者がいますが、その社会的認知度は低く、横の連係もなく、その役割を十分に果たしているとは言いがたいのが現状です。
 「こんなものをくれる前に総合管理技術者の社会的認知度を上げ、その力を発揮できる仕組みを作るようにしてくれれば良いのに」とつぶやくと、連れ合い殿は「認めてくれてるのだから素直に受け止めたら」といいます。この人のシンプルさにはいつも負けます。
<以下略>
****************************************************
そこで、質問というか提案があります。
個人で総合管理技術者のつながりは少しはあるのですが、個人ではそれ以上は広がりません。
JSNDIが、色々な領域の総合管理技術者を横断する関係(あるいは組織)を作り(あるいは作ることを手助け)、非破壊試験をより社会で認知され、社会にとってより有効なものになるようにすることはできないのでしょうか?
当然、各技術者の立場があり、所属する企業等の利害を無視することはできませんが(ノウハウ等は全部公開できない、失敗談を公開するのは難しいなど)、何らかの形で、社会に有用な、総合管理技術者を横断する関係(あるいは組織)を作ることは大きな意味があると思いますが。
検討、よろしくお願いします。

何か進展するといいですね。

投稿: Ikegaya | 2010年5月27日 (木) 09時30分

こんにちは。おめでとうございます。今年は卒業学年の面倒を見ているので、各業者からいろいろな名前入り記念品のカタログが届きますが、これはかなり高級そうです。私事ですが明日、学会賞の受賞式があります。おそらく賞状だけだと思いますが…。

投稿: KADOTA | 2010年5月27日 (木) 22時00分

Ikegayaさん

メッセージありがとうございました。想いは同じですね。
最初みたときは、何じゃこれ、と思ったのですが意外と面白い試みかもしれないと思いはじめました。
検査専門会社であれば、これをエントランスか応接間に飾ればよいでしょう。会社にとっては、全国的にもそうたくさんはいない「非破壊検査総合管理技術者」がいることをアッピールする手段となるでしょう。若い社員にとっては目標となるかもしれません。
非破壊検査総合管理技術者の有資格者にとっては、誇りと責務を自覚する機会になるでしょう。
このアイデア、どなたの発案でしょう。
よい方向に動いて行くことを期待します。

投稿: SUBAL | 2010年5月27日 (木) 23時02分

KADOTA さん こんばんは

50歳を過ぎてから、JSNDIから奨励賞・石井賞をいただきました。それぞれブロンズと金のメダルがついてきました。悪がきのなれのはてとしては、しかられることには慣れていても、褒められることには一瞬身を引いてしまう習性があります。
賞をもらったりするとやっかみの声も聞こえてくることがあるのですが、素直に喜んでくれる人が周りにいるのは幸せです。
学会賞とは大きな賞ですね。機会学会での賞に続いてですごいですね。おめでとうございます。

投稿: SUBAL | 2010年5月27日 (木) 23時34分

認証表彰おめでとうございます。非破壊検査に関わる者にはその重みが判るはずです。トロフィー(?)が透明なところも意味ありげで良いですね。
もしも近い将来、非破壊検査総合管理技術者の方々が連携して何事かなさんとすることがあれば、それも楽しみです。下の方から応援しています。

投稿: niwatadumi | 2010年5月28日 (金) 22時48分

ありがとうございます。

>もしも近い将来、非破壊検査総合管理技術者の方々が連携して何事かなさんとすることがあれば

実際にできるかどうかは分かりませんが、ビジョンを持つことが必要で、そこからしか何事も始まらないような気がします。
下から見守る・・・なんてことを言っていちゃぁ・・・ご隠居、いけませんねぇ・・・。

投稿: SUBAL | 2010年5月29日 (土) 00時01分

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