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フォトサイエンス物理図録

 本屋で何冊か本を買ってきました。その中に「視覚でとらえるフォトサイエンス物理図鑑」数研出版があります。

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 徹底した図解と写真。私は、可能な限り現象論から勉強を始めたい人ですので、嗜好にあっています。高校物理をカバーしながら越える部分もあるようですから、大学教養の物理ぐらいですかね。

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 およそ四半世紀前非破壊検査業界に飛び込んだときに、30歳を超えていましたが、勉強を始めて自分の教養の貧困さを痛感しました。テキストに書いてあることが理解できないのは、テキストの筆者が読者に前提として要求している基礎知識が身についていないからだということはすぐにわかりました。資格試験のタイムリミットと働きながら勉強することのシンドさとが絡み合って、苛立ちを隠しきれませんでした。でも、どうしても資格試験にパスするためだけの勉強にはしたくなかった。そのとき、本屋で買ってきたのが、高校参考書「チャート式物理」でした。この本と同じ数研出版でした。 

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 写真は音波のページ、ホイヘンスの原理あたりを説明していますが、超音波を勉強し始めたときにこんな視覚に訴える本があれば理解がはやまっただろうなと思います。すべてのページがこんなトーンで記述されています。

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巻末には、「数学の基礎知識」や「単位」「物理定数」などが収録されていて、本編で原理や関係式が理解できたら、ある程度自分で計算して見ることもできます。160ページの本にCD-ROMがついて1100円です。出版社としては相当部数が出ることを見込んだ価格設定でしょう。お買い得ですね。

 ただ、ひとつだけ問題点を指摘しておきます。それは波の種類(縦波と横波)を説明しているところで、横波の具体例として水面の波を挙げてしまっているのです(P.56)。これは間違いなのです。水面の波は「媒質の振動方向が波の進行方向に垂直になる横波」ではありません。水面波は表面波に分類されて、媒質は円運動をします。一般の人だけではなく物理のテキストも時々間違って記述している場合があります。みための現象の類似性に惑わされているのだと思います。みためで判断することと現象論として記述することは違うのであって、図解の時には気をつけなければならないことです。

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コメント

50代後半になってから、物理や数学の本をまじめに取り組むようになりました。
SUBALさんと同様に、独学でやって来たことが多く(理由があったのですが)、その場合に物理がイメージできる本にめぐり会えることが重要だと思います。(知識の幅の広い先生に教わればもっと幸運だと思います)
それと、単にイメージの終わらずに自分なりに考えて消化できるように後押ししてくれる内容・演習問題が付いていることが必要だと思います。
その意味では、「アドバンシング物理」と「アドバンシング物理A2」は巡り会って幸運だと思った本です。
この本が作られた背景には、若い人の物理離れがあると聞きましたが、「物理図録」もそのような背景で出て来たように感じました。(内容は見ていませんが本の帯を見る限りでは)

投稿: Ikegaya | 2010年5月 6日 (木) 18時47分

>独学でやって来たことが多く

そういう人多いようですね。独学には孤独と不安が付きまといます。それでも学生時代に学校で勉強するのとは比較にならないぐらい血肉になるような気がします。
本来は、深い洞察力を持った指導者の下で、同じくらいの意欲を知識を持ったのもが喧々諤々の議論をする学習の場、というのが理想なのでしょう。
検査屋をやっていて苦しみながらも色々な勉強ができたのはよかったと思います。

投稿: SUBAL | 2010年5月 6日 (木) 20時53分

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