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いま改めて問う「JAL123便事故」

 新しい本が筆者から送られてきました。寺田博之著「JAL123便事故 安全工学の視点から検証する」(文芸社刊)です。

Terada

 1985年8月12日に起きたJAL123便の墜落事故、単独の航空機事故としては史上最多の520名もの犠牲者を出した事故から四半世紀の時が過ぎようとしています。

 この事故に関する書籍はこれまでたくさん出ています。しかし、この事故はいったいどのような事故だったのか、そこから学び取り今後に生かすべきことは何なのか、という視点からのまとまった書籍はこれまでありませんでした。私は、歴史の評価に耐えうる本がようやく出たという感想を持ちました。航空技術者はもちろん、安全技術にかかわるか関心を持つ人に強くお薦めしたい本です。

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 寺田さんは、私は勝手に「師匠」として尊敬している方です。航空宇宙技術研究所(現JAXA)で強度研究室長をされた機体構造の専門家であり、JAL123便に事故後事故調のメンバーではなかったものの、原因の解明には大きな役割を果たした方です。また国際航空疲労委員会日本代表を務めたこともある、研究者です。
 失敗知識データベースでは、この事故に関する記事(失敗百選 「御巣鷹山の日航ジャンボ機墜落」)を書かれています。(事故の概略はこの記事で分かります。)
 その寺田さんが、25年の月日を経ていま改めて「123便の事故」を取り上げて論じています。内容を読むと今だからこそ書ける、あるいは書かなければならないという筆者の情熱が伝わってきます。
 私は、この事故についてそれなりに勉強をしてきたつもりでした。しかし、今回のこの本を読んではじめて知ったこともいくつかありましたし、知っていた事実でも新たな視点で見直すところもありました。ページ数としては116ページの小さな本ですが、1回読んだのではすまない本です。これから、何度か読み返して、このブログでも、いくつかのテーマでこの本のことを取り上げていこうと思っています。
  この本は7月15日発刊と後付に書いてあります。今日現在、まだAmazonにも出版社のHPにも掲載されていないようです。

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コメント

SUBALさん おはよう

事故現場の県内に住んでおりますので、25年前のことを覚えています。御巣鷹山には登った事はありませんが、慰霊碑までは行ったことがあります。今年は御巣鷹への登山を知り合いが企画しているようなので、出来れば参加したいと思っています。

この本も読みたいと思っていますので、amazonで購入可能になった時点で、このブログでお知らせ頂けるとありがたいです。

投稿: 271828 | 2010年6月 3日 (木) 07時57分

271828 さん

この本はお薦めです。
今日出版社に問い合わせたところ、7月発売で、6月の末には予約が可能になるとのことでした。
私は、まとまった冊数を出版社に注文しましたが、これも到着は6月末になるとのことでした。
この本に関しては、発売日のころにこのブログで取り上げたいと思っています。

投稿: SUBAL | 2010年6月 3日 (木) 18時30分

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