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ドイツのチョコレートとNDT教育

 ドイツ出張から帰ってきた教え子からお土産をもらいました。
ドイツのチョコレートと、ドイツを本拠地にして主にヨーロッパに展開している、非破壊検査教育と資格認証を業務としている会社の案内です。今回の出張で訪問してきたとのことです。私が何に喜ぶかを良く知っています。

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 厚いほうの冊子はドイツ語で、読めません(大学ではドイツ語の単位もとったはずなのですが・・・)。ダイジェスト版を英語で読みました。

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 欧米では、非破壊検査教育がビジネスとして成立しているようです。翻って日本を見ると、資格者の数は桁違いに多いにもかかわらず、非破壊検査教育はビジネスとして成立していません。教育機関でNDT教育を継続できているところは、私の勤務先と川崎にある溶接構造専門学校ぐらいです。ただしいずれも、航空か溶接かに付随する技術教育としてかろうじて成立しています。
 教育がビジネスとして成立するということと、非破壊検査技術者の社会的ステイタスとは関連しています。きちんとした教育をするためにはコストがかかる、その職業にステイタスがあれば教育にお金をかけても良くなる、卵が先か鶏が先かという議論のようですが、ベクトルを上向きにする努力と工夫が必要だと思います。
 何でも諸外国のまねをする必要もちろんありませんが、知っておくことは必要でしょう。ドイツを拠点に展開しているNDT教育の担当者と意見交換ができる機会があると良いのですが、そんな機会があるでしょうか。
 磁粉探傷をめぐる混乱や、デジタル超音波探傷器導入の議論を見ていると、もう少し諸外国の取り組みを研究する必要があると思っています。日本独自の考え方で突き進んで技術が「ガラパゴス化」してしまう心配をしています。
 私の子供のころは、外国からのお菓子(チョコレートも森永のハイクラウンチョコレートが出るまでは)美味しさが違っていました。ドイツ仕込の職人が作ったバームクーヘンをはじめて食べたときは、衝撃でした。いま、ドイツのチョコレートを食べても、美味しいとは思うけれど、国の差というものは感じません。はて、NDT技術の美味しさはどうなのでしょう。

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非破壊検査」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
「欧米では、非破壊検査教育がビジネスとして成立しているようです。」
ねじの研究者も空気圧の研究者も、世の中で使われている量は膨大であるのに、大学にはほとんどおりませんので、工学部で体系的に教えられているところもないでしょう。私はたまたま両者に関わってきたので、うちの生徒たちはねじにも空気圧にも詳しい妙な高校生だと思います。さらにいうと、大学で技術科教育法の専任ポストはありますが、工業高校の教育を研究する工業科教育法の専任ポストも皆無です。

ようやくトコトンねじが刊行の運びになりました…。

投稿: KADOTA | 2010年6月19日 (土) 19時52分

「トコトンねじ」刊行おめでとうございます。「トコトン航空工学」と本屋の同じ棚に並ぶこともあるでしょうね。

ねじ・空気圧の研究者はそういえばあまり聞きませんね。
非破壊検査をテーマにしている大学の研究者はいるのですが、私から見ると手法に偏っていてしかも守備範囲は極めて狭いのです。
米国では、国家的なプロジェクトで複数の大学が協力して非破壊検査の教材の整備を行っています。
諸外国の事情を良く知っているわけではないのですが、高校から大学にかけた技術教育について、日本はずいぶん貧困であるのではないか、そんな気がしています。

投稿: SUBAL | 2010年6月19日 (土) 20時21分

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