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「非破壊検査 基礎のきそ」執筆中

 「絵とき 非破壊検査 基礎のきそ」を日刊工業新聞社から出す予定で執筆をしています。
どのようなテーマで書くかは編集者の方との打ち合わせで決まります。筆者として書けること書きたいことと、出版社として出したい本との間には当然ずれがあります。出版社としてはこのような本を出すというポリシーと同時に、売れる見通しのたたない本は出さないということになります。私が書いているようなジャンルの本は、初版発行部数2500程度ですが、数百万円のお金が動きますから、当然でしょうね。
 筆者の意向や力量を受け止めながら、出版社としての方針、商売として成立するかを考えて方向を決めてゆくのが編集者の役割といえるのでしょう。私を担当してくれている編集者のIさんは、そのあたりのすり合わせ調整が上手だと思います。他の会社の編集者を知りませんから、確かなことはいえませんけれど・・・。
 4年前には、「非破壊検査」では読者層が限られてしまうだろうということで、企画に乗りませんでした。私としては、ライターとしての実績ができたら書かせてもらうつもりでいました。

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 およそ30年前にこの業界に入って、必要に迫られて勉強をし始めたときにJSNDIの教科書はいかにも不必要に難しすぎると思っていました。もっとわかりやすく書けるはずだと。
 現在の職場に転職してからは、高校を卒業してきた若者たちに非破壊検査技術を教える中で、必要なことを噛み砕いて教える工夫を私なりに続けてきました。
 そのひとつの成果が「超音波探傷入門」ソフトウエアです。これはJSNDIから入門者用のテキストと組み合わせて出版されました。また「非破壊検査入門DVD」の制作にも超音波部門担当の編集委員として携わらせていただきました。勤務先での教育のほかに、JSNDIでの教育にも携わり、自分の役割としては初心者へのガイド役であると認識しています。JSNDIの中での仕事も重要で私なりに力を尽くしているつもりですが、やはりそこには大きな組織の中での共同作業という制約はどうしてもついて回ります。
 いつかどこかで「非破壊検査」に関する単行本を出したかったのです。これまで、日刊工業新聞社から3冊本を出させてもらいましたが、少しはライターとして信頼をしてもらえたでしょうかね。今回「非破壊検査」で書くことで企画が通ったのです。こうなれば期待を裏切らないようにがんばるしかありません。
 この話が煮詰まった7月の末、ある人から連絡があって某出版社から「非破壊検査」に関するガイド本を出すので、協力をしてほしいとの要請でした。この方、年齢は私よりずいぶん若いのですが、尊敬している方で、考え方も気も合い、お世話にもなっている方です。この方の頼みでは断れません。対象とする読者層はかぶりそうですが、得意分野も違いそうですし、私は私で思い切って個性を出してゆこうと思っています。この話を伝えたときの編集者Iさんのコメントは「類書が出るのは良い傾向です。負けないものを作りましょう。」でした。

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コメント

おはようございます。
いよいよ「非破壊検査」が前面に出る著作なのですね。SUBAL先生がどんな読者を想定し、何を伝えたいかで中身は変わると思いますが、楽しみにしています。僕としては、協会テキストのイメージを「破壊」する本を期待してしまうのですが。

投稿: niwatadumi | 2010年10月24日 (日) 07時41分

私が想定する読者は、非破壊検査技術を知らない若者、独学で悩みながら勉強する人たちです。突き詰めれば30年前の私に向けてですね。
「破壊」にはなりませんが、少なくともそういう視点がありか、というものにはしたいですね。あまり気負うと筆が進まなくなりますから、30年のまとめというつもりで書いてゆきたいと思っています。

投稿: SUBAL | 2010年10月24日 (日) 09時31分

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