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省エネエアコン開発と超音波

 私が暮らしている北国では必要がありませんが、全国ではこの夏の猛暑でエアコンがずいぶん売れたようですね。
 エアコンの省エネ技術開発に超音波センサが使われているという論文を読みました。「パナソニック技報」7月号JULY 2010 Vol.56 No.2「エアコンの省エネ要素技術開発」というタイトルです。
 この論文に私の本「絵とき 超音波技術 基礎のきそ」が参考文献として記載されています。どんなところで関係があるのかというと・・・

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 部屋の間取り・家具の配置を認識するのに超音波を使っているのですが、指向性を高めて遠くまで超音波を飛ばすために振動子とセンサの寸法と周波数を検討したとのことです。その際に参照していただけたようです。

Fig6_ultrasonic_wave_sensor

エコポイントもついたこちらのエアコンですね(パナソニックのエアコンエコナビ)。

Panasonic

 私の本の第1章で、このブログで公開しているフリーソフト「Ultrasonic Beam」で描いた図を掲載して超音波の伝わり方を書いていますが、このあたりを参考にしたと書いてあります。

Ultrasonic_beam_1

 このエアコンのTVコマーシャルは見た記憶があります。賢いエアコンだなぁ、と思ってみていました。

 こうしたものづくりの技術開発の最前線で私の著作が少しでも役に立ったとしたら、筆者としてとても嬉しいです。

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超音波」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。先生の御本「超音波技術」を拝読して、このブログに辿り着きました。非常に興味深い内容で、勉強になります。
私は、美容医療に携る医師ですが、最近痩身分野で、エポックメイキング的な機械が登場しました。Alma Laserというイスラエルの会社が製造している、Accent ultra という機種ですが、超音波による脂肪細胞破壊を謳い文句にしている機械です。メーカーによれば、横波超音波を用いて、脂肪細胞に共振現象を起こし、選択的に脂肪細胞を破壊すると言うものですが、横波共振法でそれが可能だとしても、実際横波のみを発振し、皮下数cmの深さにある脂肪細胞を壊せるものか、正直よくわかりません。振動子の形状に特徴があり(蝸牛状 ご参考までにhttp://www.dailymotion.com/video/xf2ean_accent-ultra-animation_lifestyle)、ここがポイントなのかもしれませんが、私の知識では十分に理解できません。不躾な質問をして申し訳ございませんが、何かヒントが頂ければ幸甚でございます。
  

投稿: JH | 2010年10月28日 (木) 15時20分

JH さん ようこそ

拙書を読んでいただけたのことありがとうございます。
動画を見ましたが、正直よくわかりませんね。超音波といいながら、周波数はどのくらいなのかという基本的なことを含めて技術的な情報はなく、超音波的に判断できそうな情報はありませんでした。
通常人体の中での超音波検査や治療では横波を使うことは考えていないでしょう。液体中は横波は伝わらないと考えてよく、人体中でも短い伝搬距離で大きく減衰するはずです。
熱やもむという効果で痩せることはあるのかも知れませんが、少なくとも私の知識の範囲ではなるほどと説得されるものは全くありませんでした。
効果を表すbefore afterの写真が、えっ!どこに効果があったのというほど控えめであったのには好感を持ちましたが・・・。

投稿: SUBAL | 2010年10月28日 (木) 21時41分

先生、唐突な質問に丁寧にお答え頂き、誠に有難うございます。
確かに、イスラエルのこの会社は極めて秘密主義で、あまり情報を開示していません。
specに関しましては、以下のアドレスのultra moduleのところに、わずかに記載があります。(http://www.almalasers.com/accent_ultra_int_specs.jsp)
また、この機械を取り扱うブラジルの代理店が、私には理解不能の図解を示しているくらいです(http://www.lbtlasers.com.br/ultra_accent_xl_tecnologia.php)

この超音波の振動子は、3mmほどの間隔で、同心円状(中央は1mmの円形突起で、外側に4層に渡り、円周状になっています)に配置され、横から見ると、ドーム状(中央が最も高く、外側に行くにつれ階段状に緩やかに低くなっています)を呈しています。ベーゴマをひっくり返したような形状と申し上げれば、伝わりますでしょうか?
この振動子の形状により、人体に対して斜めに入射することと、同心円状で、しかも各円周から、ターゲットに至る距離が若干変わることにより、フェーズドアレイ様の何かがあるのか?と愚考していましたが・・・やはりよくわかりません。ただ、臨床効果は確かに従来の集束超音波より遥かに大きいのです。

投稿: JH | 2010年10月29日 (金) 00時48分

なるほどこれならそのような効果があるでしょうね、といえるような情報はないですね。
人体で横波という時点で、率直に言って胡散臭い。接触媒質は何なのか?相当に粘性がある接触媒質を使うとして、人体の中で何らかの作用をするほど伝搬するのか、私の理解からすると眉唾物です。
ブラジルのHPの図は、理解不能です。「横波」をキーワードにしてネット検索して出てきた画像を素人が適当に並べたという印象です。
既存の理論からは説明不能だけれど「効果」がある、ということもありうるとは思います。だとすれば、有意な方法で行った実験結果(医療の世界では臨床試験というのでしょうかね)というレポートが必要なのでしょう。

投稿: SUBAL | 2010年10月30日 (土) 02時17分

お時間を頂戴して申し訳ございませんでした。

ちなみに、皮膚にワセリン(通常、薬局等で売られているものです)を塗布して施術を行います。
このメーカーは日本代理店にも情報を渡しておらず、故障した際も、中を開けることさえ禁止しているようです。

我々医師は、理系でありながら、理工学的センスがないので、横波共振の理論はブラックボックスのままで、臨床的な効果に関して、統計処理を行うしかないというのが実情です。

投稿: JH | 2010年10月30日 (土) 09時13分

ワセリンは昔現場で接触媒質として使ったことがあります。子供のころ手足のひび割れができるとぬられたものでしたので、懐かしかったのを覚えています。
私の経験の範囲では、横振動する振動子からワセリンで試験体に横波を伝えることはできません。水飴か蜂蜜程度の粘性が必要です。
固体のようにモード変換が起きれば話は別ですが、医療関係の超音波検査の世界では、脂肪や筋肉の組織は超音波的にはほとんど水と同様として扱っていると理解しています。

投稿: SUBAL | 2010年10月30日 (土) 09時43分

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