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水底から救出

昨日、勤務先で消火ポンプのための受水槽のボールタップが調子が悪いという連絡を受けてチェックに行きました。床のマンホールを開けると地下に水槽があります。ボールタップは覗き込まなければならない位置にあって、ジャンパーのポケットにあるものを出し、帽子を脱いで懐中電灯を掲げながら覗き込みました。
 ポチャンという音がしました。水底を見ると光るものがあります。作業着の胸ポケット入れてあった携帯電話です。アチャー!まいったなぁcoldsweats02

 網などのすくうものがないかと探しましたが、ありません。箸の文化の日本人だ、つまんで引き上げてやるぞ、てんで棒を2本持ってきて試みました。つまむところまではできるのですが、引き上げようとするとするりと逃げてしまいます。
 こうしている間にも携帯電話の中に水が染み込んでいるはずです。迅速性が問われます。意を決して、ポンプ室の鍵を閉めて、パンツひとつになって水の中に入りました。マンホールの径は60cm程度。水深も60cm程度。しゃがみこんで手で取ろうとすると体の多くをぬらすことになります。両足で携帯電話をつかんで、腕力だけで上に上がりました。

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 水から上げた携帯電話についた水を拭いて開けてみたらとりあえず待ち受け場面は表示されていました。ふたを開けて、電池をはずして中に入った水をふき取りました。
 それからボタンを押してみましたが、いくつかは効きません。ためしに電話をかけてみようとしましたが、呼び出し音が聞こえません。しばらくすると着信がありましたが、出ても先方の声が聞こえません。
 5時間後、電話をかけることができるようになりましたが、音が小さく聞き取りにくい状態です。
 次第に少しずつ機能が回復してきていることが分かりました。だだ、カメラのレンズの中に水滴が入っていて、画像が曇ってしまいました。
Ca3g0054_2
今日になって、レンズの中の水滴がなくなりました。

Ca3g0057

まだ効かないボタンもありますが、もうほとんど回復です。
水深60cm、およそ15分の水没、この程度では大丈夫でした。防水性能はずいぶんよくなりましたね。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

防水型でなければとっても素晴らしい、防水型なら頼りない耐水性能ですね。
数年前の私の携帯電話は、ポケットからバスタブにポチャリ。一瞬にして駄目でした。2度目は雨に長い時間濡らしてしまった時。外を拭いて中を拭いて、コタツで一晩。翌日は車のダッシュボード上に置いていたら、ほぼ復活しました。今は防水型です。
まだ効かないボタン、復活すると良いですね。

投稿: Husigidou | 2010年10月20日 (水) 05時58分

防水型ではありません。たぶんだめだろうとあきらめていたのですが、使えています。効かないボタンは側面にあるカメラのシャッターボタンです。
ただ、もうひとつバッテリーが充電後半日でなくなることが判明。こちらも回復してゆくのか、見守らなければなりません。

投稿: SUBAL | 2010年10月20日 (水) 07時04分

小ネタですが、電子機器を水没させた時は
冷凍庫に一晩寝かせて置くと、案外すっと、治って
しまう事が良くあります(経験談)
僕も携帯電話水没させた時、やったら治りました。
母の知恵袋、ならぬ父の知恵袋でした。

投稿: 航空技術動物科三年十二番 | 2010年10月25日 (月) 00時27分

冷凍ですか。
暖めることしか考えていませんでしたね。押してだめなら引いてみな、というところかな。今度のときは試してみましょうか。
でも同じ間違いを繰り返すのは単なるお馬鹿ですが・・・。

投稿: SUBAL | 2010年10月25日 (月) 20時45分

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