« ABSの季節 | トップページ | 2010年「かたちのココロ」その1 よく読まれたブログ記事 »

参考文献として

 本を書いていると、やはり売れてほしいと思いますし、反響があると嬉しいものです。10年前に日本非破壊検査協会から出した「超音波探傷入門(パソコンによる実技演習)」は、超音波探傷にかかわっている人はほとんど知っているというほど普及しました。狭い範囲ですけれどね。
 3年前に出した「絵とき 超音波技術 基礎のきそ」が、今年になって参考文献として引用されるようになって来ました。省エネエアコンの開発に関連して「パナソニック技報」7月号に掲載された論文に関しては、以前に紹介しました。
 岐阜県情報技術研究所の研究報告11号「搬送車インタフェース(ナビゲーション)システムの基礎研究」という論文の中に、参考文献として掲載されていました。超音波センサは多くの分野で活躍しています、という内容の裏づけとしてです。
 最近、意外なところで参考文献となっているのを見つけました。

にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ
ポチッとクリックで応援

 それはWikipediaです。
風速計」「ソナー」「インピーダンス整合」の3項目に、出典文献として掲載されています。
誰でも書き込める百科事典で、現在日本語のページには 723,879 本の記事があるそうです。いい加減なことを書く人もいることから「出典文献」の提示が求められることがあるようです。書いている内容からすると、音響インピーダンスの表以外は出典文献ではなくて参考文献の方がふさわしいように思います。

 超音波利用技術に関して私の本が参考文献として使われ始めたということでしょう。ここから、ちゃんと本を読んでみようかという人が出てくるのなら筆者としては良いのですが・・。参考文献が文章の信憑性の担保足りうるのは、実績のある出版社であって誰でもそこから出せるわけではないという「版元フィルター」、出版されてある程度の時間が経過して大きなクレームがついていないという「時間フィルター」、参考文献が増えてくるという「お隣もやってますフィルター」を通っていると判断されるからでしょう。
 私が言うのも変ですが、3つのフィルターを通っていて、さらに某有名国立大学教授で工学博士という「学歴フィルター」も通っている人が書いた本でもずいぶんいい加減なものもあるのですがね。本であってもWikipediaであっても、読み解く力が求められるのは同じでしょう。

にほんブログ村 科学ブログへ
アイコンをクリックすると、ブログランキングの応援になります。現在2位。

|

« ABSの季節 | トップページ | 2010年「かたちのココロ」その1 よく読まれたブログ記事 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

超音波」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222291/50403194

この記事へのトラックバック一覧です: 参考文献として:

« ABSの季節 | トップページ | 2010年「かたちのココロ」その1 よく読まれたブログ記事 »