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格納容器の耐震性をどう確認する?

 福島原子力発電所の対策として、格納容器を水で満たして安定的な状態に持っていくことが打ち出されています。それに対して原子力保安院は「水で満たすことによる耐震性の検討をしなければならない」としています。
 当然でしょうね。縦長の普段は空になっている容器の中に水を入れるのですから、その振動特性は違ってくるはずです。次の地震に耐えられるのかという検討は不可欠でしょう。もともと、ここに水を入れることを想定して設計しているものではないはずです。

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 水を入れたことを想定して、有限要素法などのシミュレーション手法を使えば構造体の固有振動数などの振動特性を計算することは可能でしょう。
 ただこの場合、「構造体が設計時もしくは地震前の状態である」という前提条件でしか計算できないはずです。3.11の地震、そしてその後の水素爆発を経て土台部や数多くある溶接部を含む構造体が「健全性」を保っている保障はないはずです。あるべき姿として言えば、非破壊検査を含む点検検査をして耐震性評価をやるべきでしょう。
 しかし、高い放射線量がある中でのんびり非破壊検査をするなんてことは現実的に不可能と思われます。
 コンピューターシミュレーションで耐震性がたとえ確認されたとしても、すでに入っているかもしれない欠陥によって次の地震の際に振動によって壊れる可能性をおいて対策を立てるしかないのだと思います。
 私などが言わなくとも、優秀な方々が検討しているはずですから、そんなことはとっくに織り込み済であることを祈りたいと思います。

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