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CFRPと落錘試験

 B787初号機がANAに納入されて、飛行機の新時代の幕が切って落とされたわけですが、その中心は新素材の航空機材料にあります。

 一昨年学生と、CFRPに衝撃損傷を加えてこれを超音波と電子顕微鏡を使って実験をしました。「卒業制作」の一テーマとしてでした。

Cfrp

 これは、衝撃損傷を受けたCFRP部材を水浸超音波探傷をした結果です。3.5MHz以上ののフォーカス型の探触子で探傷すると良い結果が出ました。CFRPの衝撃損傷の特徴は、表面には何の変化も見られないのに内部に剥離や亀裂が広がることがあることです。学生たちの実験でもこのことは確かめられました。

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 研究費などというものはない環境の中でやることですから、自ずと限界があります。それでもいろいろな方の協力をいただいて面白くやれました。へーなるほどという「やってみなければ分からない」ことがいくつかありました。

 この実験結果は昨年3月の「北海道機会工業会」の「検査技術研究会」で発表するとともに、一部は「絵とき 非破壊検査 基礎のきそ」の中にも反映させました。

 落錘試験機は、来客用のハンガーを改良した手作りです。

Dtest

 先日東工大水谷研究室を訪問したことを書きましたが、水谷研でも複合材用の落錘試験機を手作りしていて、実物を見せてもらいました。原理的には一緒かな(錘を落とすのだから原理は一緒に決まっている(笑))。私のところはお金がないからですが、あちらは先端研究は装置から手作りというポリシーが貫かれているようでした。

 水谷先生の話によれば、B787のCFRPは一般のCFRPに比べると格段に衝撃に強く作られているとのことでした。

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