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2011年11月

A.A.Griffthの論文

 20世紀に生まれ発展した「破壊力学」の出発点は1920年にAlan Arnold Griffith(1893 –1963)が発表した論文である、と参考書や教科書にはたいてい書いてあります。応力集中係数では説明できないき裂と破壊の問題を、弾性ひずみエネルギーと表面エネルギーのバランスの問題として解いた論文として紹介されています。

 Griffith理論の明らかに間違った解釈や説明がある分野の本などにあるのを、最近複数見つけました。立川談志が亡くなりましたが、落語の「長屋の花見」状態になっているのかなと推測しています。

 そんなことを調べているうちに、グリフィス論文のオリジナルがネット上に公開されているのを見つけました。

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超音波探傷2次試験始まる

 本日から、北海道における超音波探傷技量認定試験の実技試験が始まりました。私は試験会場の管理人として出勤です。今日を含めて3日間かけて実施されます。

 17年前に超音波探傷教育の立ち上げを始めたころに講習に駆けつけてくれたY氏が試験官のメンバーの一人でした。「お久しぶりです」と挨拶をすると、「SUBALさんに会いたくて来ました」と返してくれました。今回で、私がアテンドするのは最後になることをご存知だったようです。うれしいですね。

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Wiiリモコンを教育ツールとして使う

 Wiiリモコンの加速度センサーの値を取得してパソコン上に表示するソフトウエア「WiiAcc」を作って、公開してからはや4年が経ちました。

 これまでもWiiリモコンとWiiAccを使って、いろいろな人がいろいろな試みをしてくれていました。今年の春には、東京理科大学の川村研究室が出した「理科大好き 物理実験 力学編」(講談社)に理科実験への活用例が紹介されました。タミヤの「次世代ミニ四駆シンポジウム」で、Wiiリモコンを積んで走るミニ四駆が話題に上ったりもしました。

 先日、兵庫県の高校の先生から「12月5日(月)に行われる 兵庫県教育研究会科学部会の研究発表大会で 『Wiiリモコンを利用した実験教材等の可能性』題して、発表しようと考えています」というメールをいただきました。

 この方、WiiAccを使った実験動画をYouTubeにアップしておられるので、紹介します。

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週末の遊びで新発見 BZ反応とジュラルミン

 水戸第二高等学校数理科学同好会の「BZ反応の研究」が米国の物理化学専門誌「J.Phys.chem A」に掲載された、というニュースをNHKのニュース9でやっていました。

 BZ反応(Belousov-Zhabotinsky reaction)の知られていなかった現象を発見したとのことです。聞いたこともない反応ですが、振動反応とのことです。

新発見の契機になったのが、週末の実験が終わった後片づけをせずにライブハウスへ行ってしまったことというのが面白いと思いました。

似た話があります。航空機材料に使われるジュラルミンと呼ばれる高力アルミニウム合金の時効硬化の発見です。

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本を創る

 高専ロボコン全国大会を観戦した翌日の21日(月)は、東京都内を歩きました。今は私の仕事のひとつとなった感のある書籍の執筆のための旅です。

 朝はのんびりとホテルで食事をして、最初にホテル近くの湯島聖堂にお参りをしました。林羅山の私塾が出発点のようですが、後に昌平坂学問所となり江戸幕府の官学の最高峰だったとのことです。江戸城とその城下町が洪水にならないような治水対策として江戸初期に施工された巨大な土木工事として作られた神田川(ブラタモリからの情報)。そのそばに学問の拠点があるというのも面白いと思います。

Img_0123

 御利益などということは考えずに、朝のひと時無心になる時間を持つのも良いですね。

 午前中向かったのは志岐デザイン事務所。ここには、私の本を担当していただけている編集者の方が、常駐して個人事務所を構えています。

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高専ロボコン全国大会観戦

 昨日、長年の夢でもあった高専ロボコンの全国大会を両国国技館で観戦することができました。楽しかったし、感動したし、想像以上に良かったですね。

 国技館に着いたのは開場の5分ほど前ですが、すでに長蛇の列。1時間弱並んで、ようやく入ることができました。

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 国技館の近くまでは何度も来ているのですが、中に入るのは初めてです。天井の鉄骨構造に目がいくのは、パブロフの条件反射に近いかもしれません。

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Boeing 787 1st Flight 記念品

 ボーイング787は10月26日に初の営業飛行で成田-香港を飛んだとのことです。こちらのニュースになっています。

このファーストフライトに搭乗した人から、搭乗者だけに配られた記念品をいただきました。

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冬将軍到来とPT2次試験

 今年は少し遅かったですが、今朝は一面の冬景色でした。

Ca3g0457

私の仕事としては、非破壊検査技量認定試験会場の管理人。試験官は「この雪だと、受験生が遅れてきませんかね」

私の答えは「この雪で遅れてくるようでは、北海道の検査員としては技量以前に失格(笑)」

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重力で伸びたコイルばねの自由落下

 Twitterで紹介されていた面白い物理現象を紹介します。

 Slinkyと呼ばれる軟らかいコイルばねの端を持って吊るすと、重力によって伸びます。

Slinky

ここから手を離すと自由落下しますが、どのように落ちてゆきますか?という問題です。

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Jet Turbine

もうひとつのJAXA土産です。

Ca3g0439

300円だったようです。独楽ですね。ストローで真ん中の穴から息をかけてやれば回り始めます。

Ca3g0440

 よく回ります。Jet Turbine・・・ねぇ。でも待てよ。

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超音波リニアモーター Space Shuttle Paper Model

息子が研修旅行とやらに行ってきました。最終日は自分たちで見学場所を選定していくとなっていたようで、息子たちはJAXA筑波へ行ってきました。

 そこで親父へのお土産を2つ買って来ました。そのひとつがこれ。

Ca3g0438

 超音波リニアモーター。Space Shuttle Paper Modelの厚紙が付いていて、これを切ってかぶせればSpace Shuttle Model となる寸法です。これは新幹線でも車でも何でも良いのですな。地上を走るものの方があっているような気がしますが、まぁ良いでしょう。

息子が超音波と見て、親父を思い出したのですから、素直に喜びましょう。

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MT2次試験 サンガーデン ロボコン 取材旅行

 へー!11月11日はポッキーの日だそうで・・・。

 今日は代休を取りました。とはいっても、今日から磁粉探傷2次試験が始まりますので、試験官の送迎と立ち上げを確認するために朝は出勤しました。長年お世話になったJSNDIの事務局K氏や試験官に最後になる挨拶をして、職場を離れました。

 掛かりつけの医院に行って、検査と診断。問題なしとの診断を受けて、昼は文化公園内にあるサンガーデンで弁当を食べることにしました。

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 図書館につながっている大きな温室です。鳥の声がスピーカーから流れているのですが、これがきわめて自然。北国のオアシスで、苫小牧市の中でお気に入りのスポットです。

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ここで昼食をとる人、結構いました。

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放射線透過試験と亀裂の検出

 目に見えないようなきずを検出する非破壊試験では、より小さなきずを検出する能力よりも大きなきずを見逃さない能力が重要です。

 次の写真はある装置の厚板の断面で、いくつかの亀裂(割れ)が確認できます。

Snapshot11

 AからEまでの亀裂について考えます。一定の条件が整うと一番小さいBを検出できる方法と装置があったとして、それがAやEを見逃す可能性を内包していたとしたら、その装置が非破壊試験として検出できる能力はAやEのサイズ以上ということになります。壊れるか壊れないかを考えたらサイズの大きいきずのほうが危険であるからです。まぁ、ここまでは改めて言うまでもないことでしょう。

 X線やγ線を使う放射線透過試験は、その特性から亀裂の検出を考えた場合よほど気をつけないと亀裂を見逃す危険性を内包しています。

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破壊力学はどの範囲で教えられているのだろう?

 ふと思ったのですが、破壊力学は日本の教育の中でどの範囲で教えられているのでしょうか?

 私のなんとなくの認識では、大学の機械工学科では必修になっていて教えられている。たいてい3年生かな。工業高校の機械工学科では、多分教えているところはない。工業高専の機械工学科では、学校によって異なる。

 機械工学科以外で、教えているところはあるのだろうか?

 実は私が今知りたいのは、大学の機械工学科で一般的に教えられるようになったのは歴史的に見ていつぐらいなのだろうかということなのです。

 もしお分かりの方がいらしたら教えてください。

応力集中係数」と「応力拡大係数」という用語があるということ、この2つは違う概念であることを(仮に中味を展開できないとしても)知っているか否かが指標になると思います。

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橋の老朽化+ジーンズ

昨日NHKのニュースで「橋の老朽化」について報道していました。

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全国各地の橋のうち、老朽化で通行止めや通行が規制されている橋が3年前の1.6倍に増えていることが国土交通省のまとめで分かりました。20年後には、全国の橋のうち半分以上が建設から50年を超えることから、補修にかかる予算の確保が大きな課題になっています。
国土交通省によりますと、ことし4月の時点で、長さ15メートル以上の全国の橋のうち、老朽化のため▽通行止めになっている橋は172、▽トラックなど重量のある車両の通行が規制されている橋は1130に上っています。これは3年前に比べて1.6倍に増えています。こうした橋は、橋桁が傾いて路面が陥没してしまったり、コンクリートが剥がれて中の鉄骨がむき出しになったりしたほか、鋼鉄製の橋桁がさびて腐食が進んでいるものもあります。また、全国におよそ15万ある橋のうち、本格的な修繕が必要となる建設から50年を超える橋の割合は、現在は8%ですが、10年後には26%、20年後には53%に達するということです。橋を管理する国や地方自治体は、寿命を延ばすための修繕計画を作って対応することが求められていますが、財政が厳しいなか、橋全体の58%を管理する全国の市町村で修繕計画を作ったところは27%にとどまっています。国土交通省は「今後は補修工事の予算の確保が大きな課題になるが、老朽化が激しくなる前に補修をすれば、橋の寿命が延びてコストが抑えられるので、定期点検を徹底してほしい」と話しています。

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私などがまだ子供であった時代、日本の戦後高度成長期に建設された橋が今老齢期を迎えて、寿命ということが未来の話ではなく現在形で語らなければならない時期に来ているということです。

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団塊世代の技術者のロマン

 このブログではこのところ、少々気がめいる話題を取り上げてきました。そんなやり取りの一方で、打てば響く人との出会いや交流も楽しくやっていました。たとえば、昨年私の本を読んだということで交流が始まった若い女性技術者の方がいます。この方が最近、私のこのブログ記事に触発されて、超硬合金の破断面の電子顕微鏡写真を公開してくれました(こちら)。やってくれますねぇhappy01さん。

 昨日は、私と同年代(団塊世代のシッポ)のある技術者の方とお話をしました。このお話は、久しぶりに何度もひざを打つ面白いものでした(合点!ガッテン!)。

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某大学教授との議論を前に進めるために

 某大学の教授の非破壊検査に関する暴論に反論してきました。昨日から今日にかけて、某教授(DrHironariYamadaさん)は、私のブログにコメントを寄せるとともに、ご自分のブログにこの件に関する新たな記事(「福島原発事故が起きる日本文化の特徴2」)を掲載しました。

 コメントに関しては、不毛なやり取りによる時間の浪費を避けるために、対象と用語を明確にしてほしい旨の質問をしておきました。

 DrHironariYamadaさんのブログの新しい記事の内容は、前の記事よりは落ち着きを取り戻しています。しかし、あいかわらず混迷は続いています。

 冒頭の部分で、私とのやり取りをこのようにまとめています。

「先般の投稿に対して、非破壊検査関係者の方からご批判を頂き、10ミクロンで検査する必要は無いのだと主張されました。論争の続きは(SUBAL)さんのブログをご覧下さい。」

 私が言っている事が「10ミクロンで検査する必要は無いのだと主張」とまとめられています。いったいどこをどう読んだら、そのようなまとめになるのか、実に不思議な方です。

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教えない教授法

 11月になりました。私の仕事としては、非破壊検査の2次試験向けの訓練で忙しくなる時期です。

 今回は、超音波探傷レベル1が1次試験で62名中58名が受かりましたので、2次試験にはレベル2の残り組み4名を含めて合計62名が挑戦します。機材や試験片は全国的に見てもそろっているほうだと思いますが、それでもこれだけの人数になると練習時間の確保は大変です。

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マシンガン VS 日本刀

 必要があってYouTubeをさまよっていたら、日本刀をマシンガンで撃ったらどうなるかという映像がありました。

オモシロいですね。相手はブローニングM2 マシンガン。6発まで耐えて、7発目で折れています。

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