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2011年12月

2011年の「かたちのココロ」

 気がついたら大晦日です。これで連続4年、年末年始は原稿書きで追われています。

 私にとっての2011年は、還暦はひとつの通過点としても、それと時をあわせるように30年間やってきた非破壊検査に関する単行本(「絵とき 非破壊検査 基礎のきそ」日刊工業新聞社)を出せたことが、大きな感慨深い出来事でした。昨年の今頃は、この原稿書きで頭を悩ませていました。出来上がってみれば、反省点はいくつも出てくるのですが、30年前に情報過疎の地方都市で独学の苦しさを味わっていたかつての私に向けたエール、という書く前に志した芯は貫けた1冊になったと自負しています。

 今年の出来事としては、何と言っても5月に元阪大のH先生と行った神戸-奈良を巡る「大人の修学旅行」が楽しかったですね。初めて立ち寄った神戸、40数年ぶりの奈良、飛鳥時代の匠の技を堪能する旅の中で、たくさんの感動と知的好奇心の刺激がありました。尊敬するH先生と友のように旅ができたこともうれしいことでした。11月には息子と「高専ロボコン全国大会観戦」。一人旅も気侭でよいですが、二人旅も良いものです。 

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「早野黙れ」と言われたけど・・・

 昨日紹介した東京大学早野龍五教授のTwitterでの呟きをまとめた記事がありました。

"「早野黙れ」と言われたけど……科学者は原発事故にどう向き合うべきか "

今朝ご本人が『「【「早野黙れ」と言われたけど… 】12/17に日本科学未来館の「科学者に言いたいこと、ないですか?」で行った私の講演を,ビジネスメディア誠 @bizmakoto が記事にして下さいました』とつぶやいていますから、この記事内容については承認されているという理解でよろしいようです。

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2011年 地震津波原発Twitter

 今年を振り返ると、やはり3.11を抜きにはできないでしょう。私は、3.11までは原子力発電は廃棄物処理技術の問題と、事故が起きたときのリスクの大きさから、どんどん進めていくことには懐疑的でした。3.11以降、事態の推移を見、改めていろいろと勉強をしてみると、考えが変わってきました。
 500年後、人類が生き残っているとしたら、チェルノブイリと福島の3.11が原子力エネルギー利用技術を人類が手にするターニングポイントだったとの歴史的評価になるだろうと見ています。一時的には、ある種の恐怖心と技術的手段の未成熟から手を引くようになるかもしれませんが、制御不能なエネルギーではなさそうです。放射性物質や放射線の人間への影響についても、いろいろ言われていますが、「恐怖心」を取り除いてデータを見ていくと、見えてくるものがあります。50年も経ったら、完全に決着がつくはずです。
 天邪鬼かもしれませんが、特に意識してそうしているわけではありませんけれど、時流には乗れないようです。

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JSBとASAP

  ドイツに住む友人から来た英語で書いてあるメールの中にJSBという略語があって何のことか分かりませんでした。JCBならクレジットカードだけれど・・・・??。Johann Sebastian Bachのことでした。
 何年か前に米国の高校生とメールのやり取りをしたときに、ASAPという略語が分からなくて聞き返しことを思い出しました。as soon as possibleの略で、「できるだけ早く返事がほしい」ということでしたね。早く返事がほしいのに、ASAPを聞いてくるおじさん。多分イラついたでしょうね。「日本人から早く返事がほしければ、日本語でメールをよこせ」とは言えないおじさんでした。
 年に数度しか英語でやり取りをしていないおじさんにとっては、「シェー!」か「ガチョーン!!」だわ。

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著者がマーケターになる時代

ネットの世界でいろいろな情報が得られ、端末で文章が読める電子書籍が普及し始めてきて書籍のありようが大きく変わる時代になっています。そんな中で、ひとつの情報としてこんなのを見つけました。

出版社が本のポータルを提供、そして著者がマーケターになる時代に

 私も、ニッチな世界ですが、これまでに日刊工業新聞社から4冊の単行本を出しJSNDIでは2冊共著というかたちでテキスト本の執筆をしています。今現在も、3冊の本の発刊にかかわる仕事をしています。

 印税は本が発行した時点で支払われますから、日々月々の売り上げが収入に直接はつながりません。金銭的な問題を抜きにしても、どれだけ売れているのかは気になるところです。編集者の人は、端末からいつでも本の売り上げ状況を閲覧できるようですが、筆者は編集者を通して情報を聞ける場合があるという程度です。

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カタヌキと破壊工学

 何でも自分の体験に引き寄せて理解をしようとするのは、ときに物事の理解を妨げることがあります。論理と実験の積み重ねの上に証明された事実を、たとえ感覚的には違和感があるとしても、受け入れるのが科学的な姿勢だと思います。

 ただ、やはり体験=遊びに裏打ちされることでやや面倒な理論がすんなり理解できることもあります。力学なんかは、特にそうです。

 材料力学や破壊力学を学んでいると、子供のころに夢中になって遊んだ体験がふと蘇ることがあります。

 たとえばカタヌキ。私は、お祭りになるとやってくる「カタヌキ」が得意でした。多分当時5円か10円でカタヌキ菓子を買って、うまく型を抜くと難易度に応じて数倍から場合によっては数十倍の現金が返ってきました。いまネットで購入できるのですね。

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安全靴で飛行機に搭乗して上京

 気温マイナス15℃、外気の冷たさが痛覚を刺激するほどの北海道の山奥から、上京しました。大都会の空気はぬるい。6℃とのことです。その気温差20度。

 9月の第1回目の編集会議から2ヶ月、会議で決まった執筆分担、その後届いたソフトウエアの細かい修正要求、そしてデバグ、やるべきことをやって第2回目の会議に臨みます。最初の構想からはすでに2年近い歳月が流れています。

 自分は「5時からと休日に趣味でプログラミングをしている独学・還暦アマチュアおじさん」であるという言い訳をしたくなったことが何度もありました。しかしJSNDIという公的な法人から有料で発行するものを作っている以上、作者に入る金額の多寡の問題ではなく、アマチュアを口実に逃げるわけにはいけません。細かい要求に関しては、「ソフトウエアの目的から考えて必要か否か」という判断基準でのみで取捨選択をしました。正直苦しかった。ここでは、愚痴をこぼさせてください。でもこういう「つっぱり」があって、結果的によいものができて自分のスキルアップもできるのでしょう。

 ここまでは、自分をほめてあげたい、そういう話です。続いては間抜けな話。

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支笏湖国民休暇村温泉と超音波探傷教育

 2泊3日、支笏湖温泉(国民休暇村)へ行って温泉につかりながら執筆をしていました。

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お風呂は飾り気のない、シンプルなつくりです。私にはこれが良い。

料理は、たとえばこの蟹のつみれ鍋も良いのですが、

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AmazonHPへの著者コメント投稿

AmazonのHPには、筆者からのコメントを投稿することができます。「絵とき 非破壊検査 基礎のきそ」のページに以下のようなコメントを先ほど書き込みました。掲載されるまでには、7日から10日ほどかかるとのことです。

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山ごもり

 夜が明けて金曜日の勤務が終わったら、山ごもりをします。温泉宿に2泊して、原稿の執筆を行います。

 この時期の北海道は、ちょうど観光の端境期。割安になっています。まずは温泉につかって、疲れのたまった体と頭をほぐします。

 この宿は客室にネット環境がないだけではなく、館内にお客が利用できるネットにつながったパソコンもないのです。いまどき珍しいですが、これもなかなか良い環境です。外界との関係を絶って、執筆のことだけを考えます。

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ガルバニック・コロージョン

 アルミサッシに見つけた電解腐食(Galvanic Corrosion ガルバニックコロージョン)です。

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建築後24年経っています。ほかのところはなんともないのですが、ここではアルミニウム合金が白い粉状の酸化アルミ二ウムになっています。

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苦しいときこそ宙を見る

 私は、川口淳一郎氏のこの訴えを支持します。

 苦しいときだからこそ、直接腹の足しにはならないことに、あえてお金を出す。顔を上げて空を見る。

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光回線工事とNTTのガイド

 昨日、我が家も光回線にする工事をしました。休日になると色々なところから「光回線」を勧誘する電話が入っていました。我が家はNTTの基地局の近くにあってADSLでも通信速度はまったくストレスはありませんでした。ですから、言葉巧みに「工事費無料」とか「○○の特典」とかと言ってイニシャルコストはほとんどかからないようなことを言いながら、よくよく確かめると後の通信料とかのランニングコストは高めになる、という勧誘には一切乗らないでいました。

 今回は、ようやくランニングコストも電話代とインタネット接続料金を合わせると現状とほぼ同じになるということだったので、申し込みをしました。

 繋ぎなおしに時間がとられるのもいやだったのですが、こちらのラン環境を確認した上で「それでしたらCDROMを提供するので、簡単にできます」とのことでしたので、本当かなぁと若干の疑いを持ちつつも、「いずれ光にしなければならないのだから、やるか」と契約をしました。

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Rockt Cookie

某企業の方からのいただきものです。

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 名古屋方面の企業です。某企業などと言っている意味はありませんね(笑)。後ろにあるのはHⅡ-Aロケットの模型です。

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12月に入って

 3月に定年退職することと、現在の職場には留まらないことを公言していますが、秋口ごろからいくつかお誘いのお話をいただいています。意外なところからも話が来て驚くこともあります。先ほどもメールが入りました。やりがいのある仕事と家族の生活という連立方程式を解いて、解の中から最適解を探さなければなりません。自己評価を誤ると良い結果は出ないと分かりつつも、難しいなぁ。お話が来るだけでも幸せ、という達観の境地にはまだまだなれません。

 人生のステージを何回か変えてきたけれど、今回が4回目。第4の人生の選択ということになります。

 大学を出たころが第1次オイルショック、苫小牧で職を探したときが第2次オイルショック、現在の職場に移ったときがバブル崩壊、巡り会わせと周囲の環境はいつも最悪です。

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ガラス繊維の太さと強度

 A.グリフィスが1920年に発表した論文を見つけたという記事を先日書きました(こちら)。この論文、改めて歴史的な論文だということが良くわかりました。

 今日は改めてわかったことではなくて、この論文を探した目的であるグリフィスのガラス繊維の強度試験のデータについてです。

 論文の中に、ガラス繊維の太さと破断時の応力についての実験データがありました。太さが違えば、耐えられる最大荷重は当然違ってきます。しかし、荷重を断面積で規準化(荷重/断面積)した応力で考えるとき、強度は太さでは変わらないというのが、材料力学のベースになる考え方です。グリフィスの実験は、この常識を覆して、太さによって強度が異なるというものでした。実に面白い実験です。

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 きずの存在が強度を低める、このことを示唆する実験なのです。JSNDIのテキスト等にこの歴史的実験についてまったく触れられていないのはどうしてだろうか、そう思うぐらいの実験です。

 このデータがあれば、表計算ソフトを使ってグラフにすることができます。

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黒曜石の石器ナイフ(Stone Knife)

ほとんど衝動買いをしてしまいました。黒曜石で作った石器ナイフです。

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 現在執筆中の本に掲載する石器の写真を探していてました。博物館にあれば見に行く、あるいは写真掲載のお願いをする・・・などということを考えて検索をしていて、十勝工芸社のサイトを見つけたのです。HPに掲載されていた写真を見て、その黒曜石の加工痕の小気味よさ、刃の部分のボリューム感、流木を使った柄の部分への流れ、一目ぼれしてしまいましたheart04

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