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ガルバニック・コロージョン

 アルミサッシに見つけた電解腐食(Galvanic Corrosion ガルバニックコロージョン)です。

Dscn0044a

建築後24年経っています。ほかのところはなんともないのですが、ここではアルミニウム合金が白い粉状の酸化アルミ二ウムになっています。

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 施工の仕方が雑だったのでしょう。

Dscn0044

 ねじはステンレスだと思われます。

 イオン化傾向の異なる金属を接触させて湿気があると、極部電池を構成して、アノード(+)側になる金属から電子が抜けて、イオンになって腐食されていきます。この場合、アルミ合金側がアノードになっています。こういうのは教材になります。

 昔、石油貯蔵タンクの検査に入ることがありました。石油タンクの底板は、真ん中が少し高くなっています。高さの低い円錐になっているのです。石油タンクと言っても家庭用のホームタンクや、ガソリンスタンドにある地下タンクのような小さなものではなく、数千から数万キロ入る巨大なタンクです。私が入ったタンクで最大のものは、原油備蓄基地の原油タンクで、容量11.3万キロリットル、直径82メートルです。石油タンクの下側には、スラッジと呼ばれる石油と水と様々な不純物が混じった油泥がたまっています。底板の腐食状況を見ると、水際を境に巨大な電池を構成していることが分かって、感動した覚えがあります。石油タンクの中というのは、ある種の異空間でちょっと好きでした。

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コメント

はじめまして! 
 いつも拝見しております。
昔、腐食のことを利用して金属フィルタの実験を
行っていましたので、「腐食」や「ガルバニ」の言葉が
懐かしくなりました。

ブログの初心者です。これからもよろしくお願い致します。

投稿: ネタオコシ | 2011年12月14日 (水) 16時40分

ネタオコシ さん
ようこそ

私はブログをはじめて5年ですが、日々感じたこと考えたことを書いています。このアルミサッシにガルバニックコロージョンを見つけたときには、教材になると思うと同時にブログネタになると思いました(笑)。

投稿: SUBAL | 2011年12月14日 (水) 19時24分

こんばんは。
フレームが水平でなく、このねじ辺りが凹んでおり、結露がそこに溜まるのでしょうか。ヘッド周辺に腐食が見られるのであるいは内部、ねじ切り部分の腐食?とすれば。この腐食ねじ近傍サッシ裏側の木部が、湿気にやられている可能性がありますね。ねじ下方がちょうど断熱材の切れ目だったり。
いろいろ推理ができて、面白いです…が、人の家の災難(?)なので楽しんではいけませんね…。
なお、当方でも腐食ボルトを見つけました。後日ブログにアップします。

投稿: niwatadumi | 2011年12月15日 (木) 23時49分

niwatadumi さん

いつもながら鋭い観察眼で・・・。ただ、この場所は結露が起きるようなところではないのです。ねじとサッシが平行ではないのは、多分トルクのかけすぎで無理な力で押し込んでいる、そのためサッシ側にきずをつけたのだろうと推理しています。ただ、湿気はどこから来たのか・・・謎です。
腐食も、電気化学反応と考えると、想像力を掻き立てられる面白い現象ですね。
腐食ボルトに関するブログ記事、楽しみにしています。

投稿: SUBAL | 2011年12月16日 (金) 00時37分

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