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港と鉄 横浜編 鉄橋・造船・錨

 旅をするときに、テーマもしくは視点とでもとうべきものを持って歩くと面白いものが見えてきます。横浜と横須賀を、鉄という視点で歩いてみました。今日は横浜編。
 まず、みなとみらい地区にある宿泊したホテルの前にあったタンカー高岡丸の錨です。

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 この圧倒的な迫力。大きな船を流されないようにするものですから、サイズも質量も必要です。

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 石川島播磨重工業横浜工場(現在造船部門は アイエイチアイマリンユナイテッド)ですね。ここは超音波探傷技術の歴史でも忘れてはならないところです。

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 ホテルを出て汽車道には古い鉄橋(トラス橋)があります。

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 この橋は、明治39年(1906年)北海道夕張川に架設され、昭和3年(1928年)に横浜港に移設されたものとのことです。この橋では、トラス橋の原理をそのまま形にした「ピン接合」を見ることができます。斜材が太いボルトをシャフトにして、曲げの力をキャンセルするピン接合になっています。 

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 北海道の炭鉱と鉄道そしてその関連である鉄橋も、イギリスの技術導入で作られました。そのため原理にこだわっているのか・・・不明です。
 汽車道をもう少し歩くと、もともと横浜に建造された鉄橋があります。

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 こちらは、1907年米国の技術で建造されたということです。

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 前の橋とは1年違いですが、ピン接合にはなっていません。

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 ガセットプレートを使って(回転しない)剛接合になっています。トラスの原理はピン接合を前提として成り立っているのですが、弾性変形の範囲では現実的には剛接合でも力学的にそう変わりはしない・・・という考え方(微小変形理論)が台頭して行きます。19世紀半ばから盛んに作られたトラス橋で、1930年ぐらいまででピン接合はほぼ消えます。明治の終わりごろの1907年ごろの技術史を調べると面白いのかもしれません。

 横浜は、港町であり造船の町でもあるのですね。ペーリーの黒船来航以来、鋼鉄製の船の建造は国の行方を左右する産業技術課題でした。横浜ランドマークタワーの直下には、造船所のドックがその雰囲気を残してあります。

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 造船所の中の機械やツールを動かすための圧縮機(コンプレッサー)が日本丸のすぐ近くに野外展示してあります。こういう機械の材料にも強度と靱性の両立が求められたことは想像に難くありません。
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 米国の技術ですね。
 このあと、軍港横須賀に向かいます。

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